バイスティックの7原則
介護福祉職など対人援助にかかわる援助者の行動規範を示しています。
「個別化」「統制された情緒的関与」「意図的な感情表出」「受容」「非審判的態度」「自己決定」「秘密保持」の7原則によって構成されます。
- 個別化の原則・・・人格や環境の決めつけ(ラベリング)や、同様の問題や解決方法をまとめて分類(カテゴライズ)することはしない
- 統制された情緒的関与の原則・・・利用者に共感しながらも、介護福祉職自身がその感情に巻き込まれないようにする
- 意図的な感情表出の原則・・・・・・利用者自身が悲しんだり、喜んだりすることを自由にできるような雰囲気をつくる
- 受容の原則・・・利用者の意見を否定せず、受け止めることで個性を尊重する
- 非審判的態度の原則・・・利用者を一方的に非難したり、行動や考え方の是非について判断を下したりすることはしない
- 自己決定の原則・・・最終的に問題を解決するのは利用者自身という観点から、自己決定を促し、尊重する
- 秘密保持の原則・・・利用者の秘密は、たとえ家族や友人であっても第三者には開示しない

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第28回(2016年) 問題 3
共感的態度に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
第28回(2016年) 問題 3
共感的態度に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
第30回(2018年) 問題 4
Cさん(87歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。 最近、Cさんがレクリエーション活動を休むことが多くなったので、担当のD介護福祉職はCさんに話を聞いた。Cさんは、「参加したい気持ちはあるので、次回は参加します」と言いながらも、浮かない表情をしていた。D介護福祉職は、「自分の気持ちを我慢しなくてもいいですよ」とCさんに言った。 この時のD介護福祉職の言葉かけに該当するバイステック(Biestek、F.)の7原則の内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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第30回(2018年) 問題 20
Hさん(75歳、女性)は、1か月前に介護老人福祉施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症として、左ひだりかたまひ片麻痺があり、認知症(dementia)と診断されている。看護師として長年勤め、退職時は看護部長であった。Hさんは日頃から、介護福祉職に苦情を言い、周りの利用者とのトラブルも絶えない。特に日中の入浴に関しては、拒否が強く、「私は仕事があるから、夜に一人でお風呂に入りたい」という訴えが続いている。介護福祉職のHさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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第29回(2017年) 問題 27
コミュニケーション技術の基本に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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コミュニケーション技術の基本に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
第27回(2015年) 問題 33
バイステック(Biestek,F.)の7原則を介護場面に適用したときの記述として、適切なものを1つ選びなさい。
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第27回(2015年) 問題 34
介護福祉職が利用者とコミュニケーションを図るときの基本として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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第28回(2016年) 問題 120
次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。〔事例〕Aさん(70歳、女性)は、20年前に2型糖尿病(diabetes mellitus、type2)を発症して、8年前から血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射を朝食前に行っている。4年前から変形性膝関節症(knee osteoarthritis)が悪化して車いすの生活となり、自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3と認定されて、2年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も、血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて、空腹時血糖値は120?150mg/dlでコントロールされていた。ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ、起床時には嘔吐し、腹痛と発熱が見られた。Aさんの症状は、治療を受けて1週間ほどで回復した。しかし、その後、ぼんやりとした表情で過ごすことが多くなり、何事にもやる気がない様子で、「つらいから死にたい」と口にすることが多くなった。Aさんの訴えに対する介護福祉職の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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