乗っている人の気持ちに配慮しながら介助しましょう!
バリアフリー化が進み、公共の場では車椅子の方にやさしい環境も増えてきましたが、自宅の玄関や、道端のちょっとした段差に悩まされている方も多いのではないでしょうか。今回は、車椅子に乗ったまま、安全に段差を乗り越える介助方法をご説明します。大事なのは、“テコの原理”を活用すること。“ティッピングレバー”と呼ばれる部品を踏み込むことで、力の弱い方でも車椅子を傾けることができるのです。
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車椅子を傾ける
安全な姿勢であることを確認する
段差を登る介助では、車椅子を傾ける必要があります。介助に移る前に、車椅子に深く座れているか、背中は背もたれについているかを確認してください。
(00:07~00:12)
ティッピングレバーを踏み込む
車椅子を背中側から見てみると、両脇からパイプがはみ出しているように見えませんか?その部分のことを“ティッピングレバー”と言います。踏み込むと、前輪が簡単に浮いてきますね。実は、ここにもテコの原理が応用されているのです。
(00:13~00:25)
前輪で段差を越える
傾けたまま前進する
前輪の高さが段差を越えるくらいまで車椅子を傾けたら、その状態のまま前進します。身体が傾いたまま車椅子を動かされることに恐怖を感じる方もいるでしょうから、事前にきちんと声をかけるようにしましょう。
(00:26~00:27)
段差を越える
まずは、前輪を段差に乗せます。その際、ハンドルで力加減を調整すると、前輪をやさしく着地させることができますよ。
(00:28~00:29)
後輪を段差に乗せる
後輪を段差にあてる
前輪が段差に乗ったら、今度は後輪です。後輪が段差にぶつかるまで、車椅子をそのまま前進させます。
(00:30~00:31)
前方に押す
後輪が段差に接している状態であれば、段差に上げるために、腕の力で車椅子を持ち上げる必要はありません。前に向かって力をかけるだけで、後輪が上がっていくのです。
(00:32~00:40)
体調を確認する
人によっては、姿勢が大きく変わることで体調に影響が出る方もいます。めまいや吐き気がないかなど、声をかけて確認しましょう。
(00:41~00:46)
車椅子の介助でも
テコの原理を忘れない