身ごろをまとめておくと、脱ぎ着が簡単になります。
脳梗塞の後遺症などで片側に麻痺が残り、上着の着替えにお困りの方は多いのではないでしょうか。特に、かぶりの上着は順番を間違えると袖を通すのにもひと苦労です。脱ぐ時は健側(麻痺がない側)から、着る時は患側(麻痺がある側)からと覚えましょう。また、前身ごろをひとまとめにして掴むことで、着脱がとても楽になりますよ。いつまでも好きな服を着られることを大切にしたいですね。
ボタンをクリックでチャンネル登録!最新動画の公開情報が届きます!
安全な着脱介助の準備

着替えを行う前に姿勢を必ず確認します。着脱介助は足がしっかり床について安定した姿勢で行うようにしましょう。介助者は患側に立ち、転倒に備えてください。
(00:07〜00:10)

事前に身ごろをたくし上げておくと、その後の動作がスムーズになります。介助者は、できないところだけ手伝うようにしましょう。
(00:11〜00:20)
健側から脱ぐ

肘まで出せれば、袖は簡単に脱ぐことができますよ。このとき、肩ではなく肘を後ろに引くことがポイントです。
(00:21〜00:31)

身ごろをひとまとめにして掴んでもらい、介助者は後ろから襟首を脱がせます。顎を引いてもらうと、顔に引っかかることなく脱げるでしょう。
(00:33〜00:45)

健側の袖と首が脱げたら、患側は脱ぎやすくなります。自力でできることはやってもらい、介助は最低限にとどめましょう。
(00:47〜00:51)
患側から着る

患側の袖は最初に手繰っておきましょう。そうすることで、もたつかずに手首を通すことができます。このとき、片手で患側の手を持ちながら、もう片方の手で袖を通すことを「迎え袖」と言います。
(00:55〜01:10)

かぶる時も、身ごろをまとめて掴んでもらいましょう。顎を引いてもらうことで、顔に引っかかることなく頭を通すことができます。
(01:18〜01:27)

健側の腕は自由がききやすいので、一番最後に通します。袖を前に引っ張ってあげると、通しやすくなりますよ。
(01:32〜01:40)
シワにも注意

上着のシワを伸ばすところまで介助しましょう。残存機能の活用のためには、できるところはご自分でやってもらうことも大切ですね。
(01:42〜01:55)
かぶりの上着は、身ごろをまとめると着脱が楽に
