アイキャッチ画像

介護職の選考の流れとは?入職までの具体的な手順や内定が決まりやすい人の特徴を解説!

介護職の選考についてわかりやすく解説します。内定を勝ち取るために押さえておきたいポイントについても併せて確認しておきましょう。

介護職の選考の流れ

どの施設・事業所であっても、基本的に介護職の選考は以下のステップで進んでいきます。

  1. 求人を探す
  2. 相談する
  3. 応募書類を作成・応募する
  4. 選考(面接・筆記試験)
  5. 内定
  6. 入職準備
  7. 入職

各プロセスのポイントについてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

1.求人を探す

介護について疑問に思っている若い女性

介護職の求人は数が多いので、まずは自分がこれまで培ってきた経験やスキルを整理した上で、転職の目的に応じて希望条件に優先順位をつけましょう。

無資格・未経験で求人を探す場合は、その条件で応募可能な条件を絞り込む必要があります。資格や実務経験をお持ち方は、実務経験者歓迎の求人に絞って探すと良いでしょう。

「みんなの介護求人」では多様な条件で求人情報を絞り込むことができるので、ぜひご活用ください。

介護職の求人を検索する

2.相談する

求人を探すにあたって、もし家族や知人に介護業界で働いている方がいる場合は、ぜひ相談するようにしましょう。一人で考えるよりも、広い視野で就職・転職について予定を立てることができます。

介護業界の経験者が周囲にいない場合は、転職エージェントに相談するのが望ましいです。特に未経験の方は就職後に後悔しないためにも、ぜひ専門家による助言を受けましょう。「みんなの介護求人」では、キャリアアドバイザーによる自己分析・就職活動の支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。

職業紹介事業の許可番号 13-ユ-309789

3.応募書類を作成・応募する

希望の求人を見つけたら、応募を行います。
応募時には、履歴書と職務経歴書を提出するようにしましょう。

履歴書と職務経歴書は自分の能力と経験をアピールする場になります。
評価につながると思われる経歴は、できるだけ書くことが重要です。

未経験の方の場合、過去に福祉ボランティアや奉仕活動などをしたことがあれば、その経験を記載するようにしましょう。

ボランティア経験などは、なぜ介護の仕事をしたいと思ったのかを説明するうえでも役立ちます。

また、基本的なPCスキルがあるなら、その旨も忘れずに書いておきましょう。

現在、介護業界ではPCを使った事務作業がスタンダードになっているので、ワードやエクセルを使いこなせることはアピールにつながります。

4.選考(面接・筆記試験)

介護職を目指して勉強する若い女性

一般的に介護職の選考は、応募書類を参考にした書類選考と面接、筆記試験などが行われます。

選考では施設側が希望する人材なのかどうかはもちろん、介護のお仕事を長く続けられるかどうかなど、働くことへの姿勢も問われることが多いです。

事前にしっかり対策して臨めるように、続いては選考時に行われる面接と筆記試験の内容について見ていきましょう。

面接

面接を受けるにあたって、まず気を付けたいのが当日の身だしなみです。

施設側からスーツ不要と連絡がある場合でも、清潔感のある服装や髪型で会場に向かうのが原則です。ジーパンやTシャツ、おしゃれ着といった服装は避けましょう。髪型も茶髪などは避け、黒髪にするのが望ましいです。

また、爪の長さは整え、当日は香水なども控えるようにしましょう。

面接の場で面接官に話す際は、日常会話のような話し方は厳禁です。丁寧な言葉で失礼の無いように話しましょう。

ただし、話し方をあまりに気にし過ぎると、思うように話せなくなる恐れもあります。当日に戸惑うことがないように、自分で質問を想定し、受け答えの練習をしておくと良いでしょう。

筆記試験

介護職の選考で行われる筆記試験では、介護分野に関する基本的な知識を問われることが多いです。小論文形式の選考では介護に関する特定のテーマを指定の文字数で記述する必要があります。

テーマとしては、介護分野の時事問題、介護保険制度の内容、介護やリハビリに関するものが多い傾向にあります。

たとえ知識が不十分でも、介護の仕事に取り組む意欲や正しい介護観をアピールできれば、評価につながります。

逆に、知識が正確でも高齢者を介護することの心構えや姿勢に疑問を抱かれるような不適切な内容を書くと、減点対象になる場合があるので注意しましょう。

5.内定

内定の連絡が来たら、1週間以内には入職する意思があるかを伝えるのが望ましいです。
ただし、複数の施設で内定をもらえそうな場合で、第一志望の施設の結果が今後来るような状況であれば、そちらを待ったうえで連絡すると良いでしょう。

転職先が決まったら、現在働いている職場の上司に退職を伝え、退職届を出す必要があります。

慣例では退職する1ヵ月前に退職届を出すのが望ましいです。ただし、どのくらい前に届けを出すべきかについては、企業ごとの就業規則に定めがあるので前もって確認しておきましょう。また、年間に繁忙期がある業種の場合、繁忙期に退社するのは避けるのが理想的です。

6.入職準備

内定から入職までの間にある程度の期間がある場合は、スムーズに仕事を開始できるように入職準備を行いましょう。

介護分野の場合、やはり介護に関する勉強を進めておくのが望ましいです。無資格・未経験の方であれば、最も基礎的な資格である「介護職員初任者研修」を受講しておくことをお勧めします。職場によっては資格取得へのサポートを行っていることもあります。

現在、介護分野の施設・事業所は人手不足な場合が多いため、入職後は即戦力としての活躍が期待されています。そのため、入職後に時間をかけて研修をするという施設は少ないのが実情です。勤務後に戸惑うことがないように、就職先となる施設の館内の把握や設備の使い方などについて、前もって予習しておくと良いでしょう。

7.入職

入職後、研修を行っている施設では研修が実施されます。また、業務を素早く覚えてもらうために、新人に対して指導係が付けられることが多いです。さらに指導係以外にも、仕事について相談できるメンターを配置していることもあります。

入職後に仕事や人間関係で悩みが生じたら、一人で抱え込まずに上司や指導係、メンターに遠慮なく相談しましょう。ストレスを抱えながら仕事をすると、ミスにもつながります。介護現場でのミスは、利用者の怪我・心身状態の悪化につながりかねません。

問題が起こる前に、解決を図るよう心がけましょう。

介護職で内定を勝ち取るために注意すべきチェックポイント

介護について解説する専門家

ここまでは、介護職の全体的な選考の流れについて見てきました。

続けて、介護職の内定を勝ち取るための重要ポイント・注意点について詳しく見ていきましょう。

「求人探し」「書類選考」「面接」に焦点を当て、それぞれの選考過程で気を付けるべき内容についてご紹介します。

求人探しのコツ

求人の応募条件を確認する

現在、高齢化が急速に進展する一方、介護職の不足が深刻化しつつあります。人手が足りない施設・事業所では、未経験・無資格者であっても積極的に募集していることが多いです。

こうした施設では、採用後に資格を取得するように求められるケースが多くあります。

資格取得にあたって費用面のサポートを受けられる場合があるので、介護分野での実務未経験・無資格で転職を考える場合は、その点を必ず確かめておきましょう。

一方で、即戦力となるベテランの介護職を募集している施設・事業所も多いです。「実務者研修以上」や「介護福祉士」など、保有資格によって限定している場合があります。

こうした募集は待遇面も優良な傾向にあるので、キャリアアップを考えている方は経験者を対象にした求人に絞って就職活動をするようにしましょう。

介護職の求人を検索する

資格を取得する

介護職への転職では、資格を取得していると選考が有利になることがあります。

介護職の代表的な資格としては、以下の3つが挙げられます。

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士

介護福祉士として経験を積んだ後は、ケアプランを作成する介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を目指すことも可能です。

介護業界が未経験の場合でも、基礎的な資格である「介護職員初任者研修」を取得しておくと、一定の介護知識・スキルがあると評価されるでしょう。

この資格があれば、訪問介護員(ホームヘルパー)としても働くことができ、転職先の選択肢が増えます。資格取得にあたって条件などはなく、所定のカリキュラムを受講すれば取得可能です。

書類選考通過のコツ

履歴書について解説する若い女性

履歴書を書くときの注意点

履歴書を書く場合、黒のボールペンを使って字を丁寧に書くことが基本になります。汚い字の場合、見た人にマイナスの印象を与えかねないので注意が必要です。

日付、氏名、生年月日、連絡先はすべて埋めておきましょう。証明写真も所定のサイズで貼り付けましょう。
学歴や職歴については、職務経歴書で詳しく記載するので、履歴書では概略のみを記載する形で問題ありません。

志望動機については、その施設(法人)で働きたい理由、その事業形態(老人ホーム、デイサービス、訪問介護事業所など)で働きたい理由、自分の強みなどを記載します。

働きたい理由については、ホームページをチェックして、運営理念を踏まえたものにすると良いでしょう。

事業形態を選んだ理由については、自分の過去の経験や希望する働き方などを書きましょう。

自分の強みについては、介護業界に限らずこれまでの仕事で得た経験をもとに書くと説得力が増します。介護職経験者であれば、前職で得たスキル・能力なども記載するようにしましょう。

職務経歴書を書くときの注意点

職務経歴書は履歴書とは異なり、決まったフォーマットがありません。一般的にはA4またはB5の用紙に、施設名や資格を正式名称で記載するのが原則とされています。

介護分野では「特養」や「老健」、「サ高住」など略称が使われることも多いですが、職務経歴書に書く場合は「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「サービス付き高齢者向け住宅」などと正式名称を書きましょう。資格の名称についても同様です。

作成方法は手書き・PCのどちらでも問題ありません。どちらの方法であっても、ポイントとなるのはシンプルさと丁寧さ。時間をかけてしっかりと作成されていると、丁寧に作り込むことが重要です。

面接で好印象を抱かれるコツ

介護について面接を受ける若い女性

一般教養やマナーが身についている

社会人としてのマナーが身に付いている場合、面接で高評価を受けやすいです。介護職は高齢の利用者が多く、失礼の無い仕草や言葉遣いが求められます。また、日常業務の中で電話応対や窓口対応なども行うので、最低限のマナーが不可欠です。

面接の際は、入退室の作法や挨拶の仕方なども評価対象になると考えて良いでしょう。また、施設によっては、面接の日程を決める際の電話応対やメールの文面などにも注目します。施設側とのあらゆるやり取りの中で、マナーがチェックされていると考えて良いでしょう。

応対が丁寧

介護職は利用者と接する仕事であるため、丁寧に仕事に取り組める人が高評価を得られます。
丁寧さを判断する指標の一つが、履歴書・職務経歴書の書き方です。

手書きの場合は文字の書き方、PCの場合は書いている内容から、丁寧な性格か大雑把な性格かが判断材料になります。また、提出書類が汚れていたり、不自然な折り目が付いていたりすると、丁寧さに欠けると判断されかねないので注意しましょう。

性格が明るい

介護職は利用者とその家族、職員、さらには外部の各種専門職とコミュニケーションを取りながら業務を行います。そのため、人当たりの良い明るい人ほど採用されやすい傾向にあります。

性格を急に変えることは難しいかもしれませんが、面接の際はできるだけ笑顔で元気な受け答えを心掛けましょう。

また、提出書類の内容で「経験もスキルも不足している」などのネガティブなことばかりを書くと、マイナス思考の方と思われるので注意が必要です。

介護に熱意がある

やる気にあふれた若い男女

ここで言う介護への熱意とは、「介護の仕事を長く続ける意思があること」を意味します。

施設側としては、すぐに退職しそうな人ではなく、長く勤務してくれる人を採用しようとします。こうした熱意は、施設に関する情報の収集度合いや、介護職に対する理解力の深さなどからチェックされることが多いです。事前に準備をしっかりとして、面接官に自分の介護職への想いを伝えましょう。

施設の理念にマッチしている

施設・事業所は、掲げている理念に共感する求職者を採用したいと考えています。

利用者を第一に考える、誠意をもって業務を行うなど、求職者に求める仕事意識を表しているため、面接前には必ず確認をして、自分の志望理由と照らし合わせて自己分析するようにしておきましょう。

まとめ

介護職の選考を対策するときには、まずは全体の流れを理解することが大切です。

自分の経験や資格、働くうえで重要視している仕事像などを踏まえたうえで、筆記試験や面接対策をするようにしましょう。

介護業界専門の転職サイトである「みんなの介護求人」では、それぞれの希望にあった多様な働き方の求人をご提供しております。
福利厚生や施設の雰囲気などの細かな求人情報も掲載しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

介護職の求人を検索する