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介護職の面接まとめ!【よく聞かれる質問22選やNG集・服装・当日の流れ】

採用面接では事前の準備が合否を左右します。服装や身だしなみ、持ち物から、面接で聞かれる質問内容まで、事前に準備をして臨むことで、志望する施設から内定を獲得できる可能性が高まります。記事の後半では面接官の心証を悪くするNG集も掲載しました。この記事を読んで、しっかりと準備をしてから本番に臨んでください。

介護職の採用面接で事前に準備すること

転職先を検討している大人の女性

介護職の採用面接は、採用担当者に自分をアピールする大切な場です。面接当日になってから準備をしても、思い通りの結果を得ることはできません。
ここでは、介護職の採用面接で事前に準備することについて紹介します。

履歴書や職務経歴書などの書類を用意する

履歴書や職務経歴書などの書類は、面接に参加する前に準備しておく必要があります。
書類に記載された情報を基に面接官からの質問が出ることが多いため、質問されても困らないように備えておきましょう。

事前に施設や職務内容について調べる

面接官は職務経験やスキルだけでなく、求職者の志向性や人柄、熱意なども見ています。
そのため、事前に応募する施設や会社の情報を調べ、その施設の理念や取り組み方、職務内容などを確認しておくことが大切です。

あらかじめ調べておくことで、面接官からの質問に対してもスムーズに回答することができます。

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面接当日と同じ格好で鏡の前へ

面接当日は、身だしなみにも気を遣いましょう。
面接時の服装や髪型、メイクなどは、第一印象を決定する要素の一つとなります。面接当日になってから慌てて服装や髪型を決めると、サイズが合わなかったり、髪の長さが長すぎたりして、せっかくの良い印象を損ねてしまうこともあります。

そのため、面接当日と同じ服装やメイクで、鏡の前でチェックをすることをおすすめします。

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採用面接の流れ

施設によって細かな違いはありますが、採用面接の一般的な流れを紹介します。

  • 【受付】
    5分前を目安に施設を訪問し、受付で採用面接で来た旨を伝えましょう。
    事務スタッフの方か人事部の方が面接室へ案内してくれます。
  • 【入室】
    ドアをノックし、「どうぞ」という声が聞こえたら「失礼いたします」と大きな声で言って入室します。
  • 【着席まで】
    ドアを閉めたら面接官の方へお辞儀をして、椅子の横まで進み立って面接官のほうを向きます。
    「どうぞお座りください」と指示が出たら、「ありがとうございます。」と言って着席。面接が始まります。
  • 【面接】
    30分から長ければ1時間程度面接が行われます。
    基本的には面接官から聞かれた内容にこたえる形で進んでいきます。
  • 【退室】
    椅子から立ち上がり、「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。」とお礼を述べてお辞儀をします。
    その後ドアの前まで歩いていき、面接官のほうを向いて「失礼いたします」と言って再びお辞儀をして退室します。
  • 【退館まで】
    施設の方から姿が見えなくなるまでが採用面接だと思っておきましょう。まだ施設内にいるのに携帯電話をいじったり、ネクタイをゆるめてはいけません。最後までビジネスマナーを貫いてください。

採用面接でよく聞かれる質問と回答例

介護職の採用面接においてよく聞かれる質問と回答例を紹介します。
事前にしっかりと備え、自信をもって面接に臨みましょう。

①あなた自身に関する質問

最初に聞かれるのが自己紹介を含む、あなた自身に関する質問です。
準備をせずにいきなり答えようとすると、意外と言葉が出てこないものです。
簡潔にわかりやすく話せるよう事前に質問例に目を通して、答える練習をしておきましょう。

自己紹介をお願いします

自己紹介を通じて、あなたのことを知ることが目的です。
出身地や高校以降の学歴、これまでの職歴を簡潔に話せるようにしておきましょう。

【回答例】
初めまして、〇〇と申します。神奈川県横浜市出身です。地元の〇〇高校を卒業後、飲食店にて接客の仕事を5年ほど経験しました。人と接することが好きで、どんな状況でも相手の気持ちを理解し、共感することができます。

このコミュニケーション能力を評価していただき、昨年から現場責任者を任されています。

得意なことや好きなことは何ですか

応募者の志向が求める職務に合っているかどうかを判断してもらうことを目的として聞かれる質問です。

【回答例】
私はどんなときでもポジティブ思考でいることが得意です。苦手な人がいても、その人の良いところに注目して好きになるようにしています。
そうすることで相手からもよい印象を持ってもらうことができます。

趣味は絵を描くことです。休みの日は公園に行って花は樹木の絵を描いています。

長所と短所を教えてください

自分のことを客観的に見ることができているか、また、短所について克服できるよう努力しているかを見ています。

【回答例】
私の長所は、コミュニケーション能力と責任感です。
チームワークを大切にして、目標達成に向けて取り組むことができます。一方、短所としては、完璧主義になりがちなところがあります。
独りよがりにならないように、周りの人たちと協力しながら解決策を見つけるよう心がけています。

②志望動機に関する質問

よく聞かれる質問です。明確に答えるためには施設のHPや求人情報に事前にしっかりと目を通しておくことが不可欠です。
介護職未経験の場合は介護職の志望動機も答えられるようにしておきましょう。

なぜ介護職に興味を持ったのですか

介護職に興味を持つ理由は人それぞれですが、基本的には人を助けることが好きであること、人と接することが好きであること、人生の中で介護を必要とする人がいた経験などが多いようです。
具体的なエピソードや経験を踏まえて話せると説得力が増します。

【回答例】
祖父が介護が必要になり、介護士の方々が丁寧にケアしてくださり、その温かい心遣いに触れたことが応募のきっかけです。
私自身も誰かの役に立つことができる仕事をしたいと考え、介護職に応募しました。

なぜ当施設に応募しようと思ったのですか

この質問は、応募者がなぜその施設に興味を持ったのか、その施設に入職する意欲があるのかを確認することが目的です。
応募者がその施設の特徴や理念に共感していること、また、自分自身がその施設での勤務に興味や熱意を持っていることを示すことが大切です。

【回答例】
貴施設は地域に密着した施設であり、地域の方々に愛されていると感じました。
また、職員の方々の温かい雰囲気や、利用者様に対する丁寧なケアなどにも感銘を受け、こちらの施設の一員となって働きたいと考え志望しました。

転職を考えている理由はなぜですか

この質問は答え方に注意が必要です。
周りの環境のせいにした他責な理由だと、不採用の要因になります。
仮に理不尽だと感じる上司や同僚がいるとしても、面接の場でその人を悪く言うようなことは避けましょう。

今の職場では担当することができない新しい業務に挑戦したいなど、前向きな内容を伝えると好印象です。

【回答例】
今の職場での経験やスキルを磨くことができたのはとても有意義でしたが、大きい施設ということもあって個々の担当業務の範囲が限定的です。
もっと幅広い知識や対応力を身に着けていきたいと思い転職を考えています。
新しい環境に飛び込むことで新しいスキルや知識を身に付けたいとも考えています。

③入社後に関する質問

続いて入社後に関する質問です。
未経験の場合は事前に考えるのは難しいかもしれませんが、しっかりと語ることで面接官に熱意が伝わります。
実際に働いている方をインタビューした「運命のカイゴ転職」などを読むと、イメージがつかめますよ。

入社後、どのような仕事をしたいと思っていますか

応募者が入社後の仕事内容について、具体的なイメージを持っているかどうかを確認するための質問です。

【回答例】
入社後は、利用者様の日常生活に必要な身体介助を中心に、生活全般のお世話をすることができるようになりたいと考えています。
医師や看護師、ケアマネジャーなど関連職種との連携を強化し、サービスの向上にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

今後の目標やキャリアアップについてどのように考えていますか

介護職は資格を取って段階的にキャリアアップしていく道があります。
明確な目標を持ち、今も資格取得に向けて勉強していることなどを話せると印象が良くなります。

【回答例】
まずは、現場での経験を積み、技術や知識を磨くことが大切だと思っています。将来的には、介護の現場でリーダーシップを発揮できるようになりたいと考えています。そのためにまずは第一歩として、今年中に介護職員初任者研修を取得しようと思っています。

採用となった場合いつから働けますか

この質問は、採用後のスケジュール調整や、業務の開始時期を確認するためによく聞かれます。
面接の段階で、希望する勤務開始時期や、現在のスケジュールについては率直に伝えておくとよいでしょう。

【回答例】
採用が決まり次第、できるだけ早く働きたいと思っています。
具体的には来月1日からであれば可能です。

採用となった場合の希望年収は

応募する介護施設や、勤務地域によっても異なりますが、一般的な年収水準や、自分自身のスキルや経験、希望する勤務条件に合わせて、希望を提伝えることが大切です。
また、年収に加えて、昇給や賞与などの待遇についても確認しておくとよいでしょう。

【回答例】
仕事内容や責任の範囲に応じて変わってくると思いますが、まずは自分自身が成長し、仕事を通じて価値を生み出していくことが最優先だと考えています。
その上で、給与面についても頑張った分だけ評価される環境であることが望ましいと考えています。

④働き方に関する質問

介護業界は様々な働き方があります。夜勤が可能か、フルタイム勤務が可能かなど、面接に行く前に回答内容を整理しておきましょう。

勤務時間やシフトについて希望はありますか

育児中の画像

この質問は子育てやご家族の介護など、事情があって勤務に入れない曜日や時間帯があるかどうかを把握するために聞かれる質問です。

すでに勤務している方々との兼ね合いで、あなたを雇った場合に人員配置がうまくいくかどうかを考えながら聞いています。

やむを得ない場合は回答例1のように無理せず正直に伝えることが大切ですが、回答例2のようにフルタイム希望で曜日や時間の制約もない方のほうが採用される可能性は高まります。

【回答例1】
子育てがあるため、午前中のみ、もしくは午後のみの半日勤務を希望しています。
【回答例2】
フルタイムでの勤務を希望しています。
土日のどちらか一方でお休みを頂ければ、あとは特にこだわりはありません。

夜勤は可能ですか

施設によっては夜勤があります。
夜勤の必要性についての理解があり、夜勤勤務を受け入れる姿勢が伝わる回答が望ましいです。ただし、無理をして夜勤勤務を受け入れることは避け、健康を守りながら長く働いていきたいことを強調する回答も必要です。

【回答例】
夜勤はもちろん可能です。
利用者の方々が安心して過ごせるよう、職員として必要な勤務形態に柔軟に対応できるよう努めていきたいと思います。

労働環境について、どのような点を重視していますか

候補者が仕事をする上で何を重視しているかを把握し、施設のカルチャーや風土を合うかを見ています。
事前に施設の理念や、施設長・先輩スタッフのインタビューなどに目を通し、施設が大事にしている価値観と、自身の価値観が合致している部分を話せると良いでしょう。

【回答例】
労働環境については、まずは職場の雰囲気が重要だと考えています。明るく、風通しの良い職場であれば、スタッフ同士のコミュニケーションも取りやすく、仕事もはかどります。
また、研修や勉強会など、スキルアップにつながる取り組みがある職場が理想的です。

チームでの仕事、協調性についてどう考えていますか

介護職に求められる協調性やチームワークを問うことで、職場での人間関係や仕事の効率化につながるかどうかを判断しています。
協調性の重要性を認識していることを明確に示し、他のスタッフや利用者と積極的にコミュニケーションを取っていきたいということが伝わる内容が良いでしょう。

【回答例】
私は、チームでの仕事には大変重要性を感じています。一人での仕事では達成できないことも、チームで取り組むことで大きな成果を生み出すことができます。
そのため、コミュニケーションを大切にし、お互いの意見を尊重しあい、協力して目標達成に向けて努力することが大切だと思っています。
また、自分が不得手なことは積極的に相談し、お互いが補い合いながら仕事を進めることが、チームとしての成長につながると考えています。

あなたのストレス解消法はなんですか

介護の仕事に限りませんが、社会人として働いていくうえでストレスと上手に付き合っていくことは重要です。

ストレス発散方法がなかったり、アルコールやギャンブルに依存しているようでは、採用しても長続きしないのではないかと心配されてしまします。

厳密な正解はありませんが、散歩やジョギング、ヨガなどの運動をすること、趣味を楽しむこと、友人と話をすること、家族と過ごすことなどが挙げられるとよいでしょう。ストレスがたまっていることを認めることや、自分自身に正直であることも重要です。

【回答例】
私は週に2回ジョギングをしてストレスを発散しています。
いい汗を流すと気持ちが良いですし、走りながら思考もスッキリします。

⑤適性に関する質問

高齢者の背中を流す介護士の画像

面接官はこれまでの経験から、自社で活躍していける人、いけない人のイメージを持っています。
あなたが活躍できそうかどうか、適性を見る質問することがあります。

自分が向いていると思う利用者、あるいは向いていないと思う利用者は?

施設種別によって、利用者の要介護度や認知症の有無は異なります。
自分が志望する施設で対応することになる利用者の特徴をおさえておき、志望理由と絡めて話せると採用の可能性が高まります。

【回答例】
私は、明るく前向きな性格の利用者と一緒に仕事をすることが向いていると感じています。
人生の先輩方から色々と経験談や昔の話を聞かせてもらうのも大好きです。
一方で、話しかけられることを嫌がる利用者の方とのコミュニケーションには少々苦戦するかも知れません。
しかし、どのような利用者とも適切な距離感でコミュニケーションをとり、時間がかかっても心を通わせることができるようになることが大切だと思います。

介護職に必要なスキルや資質は何だと思いますか?

介護職に必要なスキルや資質を理解しているかを確認し、自身がそれらを持っているかどうかを確認するための質問です。
また、介護職におけるプロ意識や責任感を問う意図もあるかもしれません。

【回答例】
介護職には、コミュニケーション能力や忍耐力、チームワーク力、問題解決能力などが必要だと思います。
利用者や家族とのコミュニケーションには、明確で分かりやすい言葉遣いが必要であり、そのためにも相手の気持ちに共感することが大切だと考えます。

利用者の方々に対して、どのような気持ちで接していますか?

お年寄りが大好きという強い思いがあるならストレートに語っていただくと良いと思います。
仕事と割り切って接している場合はプロとして強い責任感とプロ意識をもって接していることを伝えましょう。

【回答例】
利用者の方々には、常に尊重と思いやりの気持ちを持って接しています。
利用者が抱える悩みや苦しみに寄り添い、一人一人の人生や人格を尊重しながら、サポートしていきたいと思っています。

健康状態に不安はありませんか

高齢者の身体を支える女性介護士の画像

介護職は利用者の身体を支えることがあるため、応募者自身の健康状態に問題がないかを確認しています。

運動習慣などがあり、健康面に自信がある場合は積極的にPRすると良いでしょう。

【回答例】
現在は健康であり、職務遂行に支障はありません。
ただ、介護職は体力的にも精神的にも負担の大きい仕事ですので、日課にしている寝る前の柔軟を続けるなど自己管理に努めていきたいと思っています。

⑦その他質問

最後に、ほかの質問と毛色の違う質問例を紹介します。

介護に関する気になったニュースはありますか

できれば直近1~2週間くらいの中で、自身が今回の面接で話している内容に通じるニュースを見つけておきたいところです。
みんなの介護求人ニュースの「ニッポンの介護学」では介護に関する旬なテーマを取り上げているのでぜひご覧ください。

ほかに受けている所はありますか

応募者が他の就職先と比較して自社に対する熱意や興味をどの程度持っているかを探るためによく聞かれる質問です。

もし他に受けていない場合、なぜこの施設にしぼって応募したのかを明確に伝えられると好印象です。
例えば、その施設や職種に対する興味や関心を話したり、自分のスキルや経験が今回の求人内容に適していると考える理由を述べられると良いでしょう。

【回答例】
貴施設しか応募していません。
他の施設も検討しましたが、貴施設ほど理念に共感し、自分が提供したい介護サービスが提供できるところは他にないと考えているからです。

もし他に受けている場合は、正直に答えたうえで、この施設の志望度がとても高いことと、自分がこの職種に応募した理由やその施設に対する熱意を述べることが大切です。

【回答例】
他にも受けていますが、貴社には私が挑戦したいと思う課題が多く、貴社で成長したいと考えています。また、貴社の理念や価値観に共感し、長期的に働きたいと思っています。

何か質問はありますか(逆質問)

面接の最後に「質問はありますか?」と逆質問をされることがあります。

面接はお互いを知る場なので、疑問点はこの場で解消しておきたいという意図で聞いていることが多いです。

「特にありません」と答えてしまうと、あまり興味がないのかな?と思われてしまうため、事前にいくつか質問を用意しておきたいところです。

意欲が伝わる質問をしよう

できれば「この施設で働くことを真剣に考えており、そのためにより詳しく知りたい」という意欲的な質問が望ましいです。

例えば「1日の流れを教えてください」「人事評価制度について教えてください」「資格取得支援制度の詳細を教えてください」など、実際の就業イメージを掴むための質問や、この施設でキャリアを積んでいく意思が伝わる質問などができると好印象を持ってもらえる可能性が高まります。

待遇面の質問は程々に

賃金や交通費、残業代、夜勤手当、有給消化率など、待遇に関して入社前にしっかりと理解しておくことは大切です。
ただし、待遇面ばかり気にしているという印象を与えないように、注意が必要です。

意欲的な質問をいくつかしたうえで、最後に聞く程度にしておくと良いでしょう。

HPを見ればわかることは聞かない

施設のHPや求人情報を見ればわかる内容を質問してしまうと「ちゃんと見てくれていないな」という印象を与えてしまいます。
施設のHPや求人情報は、面接の前によく目を通しておきましょう。

採用面接での落ちる人に見られる傾向(NG集)

NGのサインを出している高齢者の画像

採用面接は、自分自身をアピールし、会社との相性を見極める大切な機会ですが、いくつかのNGポイントがあります。
以下の内容は面接官に悪印象を与え、採用の可能性を減らす恐れがあるため、注意が必要です。

マナーを守らない

社会人として最低限のマナーは守る必要があります。
挨拶や会釈、礼儀正しい言葉遣い、椅子に座る姿勢、目線など、基本的なマナーを守るよう心掛けましょう。

面接に遅刻する

面接時間には絶対に遅れないようにしましょう。
事前に交通手段や所要時間を調べ、当日は30分ほど余裕を持ったスケジュールで臨みましょう。

不潔・ラフな服装で行く

面接の場では、第一印象が非常に重要です。清潔感があり、ビジネスマナーに則った服装で臨みましょう。

不適切な言葉遣い

面接での言葉遣いには注意が必要です。
敬語を使い、適切な敬称を使い分けるようにしましょう。
また、若者言葉やタメ口、不適切なユーモアなどは避けるようにしましょう。

すぐ辞めそうと思われる発言をしてしまう

利用者の方々に安心して暮らしていただくために長期的に勤めていただくことが望ましい職種です。
前職の在籍期間が短い方などは特に注意して見られているので、すぐに辞めてしまいそうな発言をしてしまうと、採用に繋がりにくくなってしまいます。

転職理由(退職理由)が他責

過去の職場のトラブルや上司との不和など、転職理由が他責の場合、面接官に懸念を抱かれることになります。
前向きな理由を伝えられるようにしましょう。

これまでの人生の選択に一貫性がない

これまでにいくつかの職を転々としてきた方の場合、これまでの職歴に一貫性がなく、理由を尋ねても納得感の得られない内容だと面接官に不安を与えてしまいます。
自分の人生選択において大事にしていること、判断軸を明確にして、面接官に説明できるようにしておきましょう。

明確なキャリアプランがない

介護職の仕事は、長期的な視野で成長していくことができる職種です。
そのため、キャリアプランを明確に持っていると好印象を与えることに繋がります。

必ず聞かれる質問の準備をしていない

自己紹介、志望理由など必ず聞かれる定番の質問はうまく答えられるように準備をしておきたいところです。
定番の質問ですら準備をしていないと、意欲が低いと思われてしまう可能性があります。

採用面接後の対応

面接が終わった後は結果を待つのみだと思っていませんか?
ほかにもやっておきたいことがあります。

合格率はけして高くない

慢性的な人手不足が叫ばれる介護業界ですが、採用率はけして高いとは言えません。

介護職は患者さんやその家族、他の職員など、様々な人々と関わることが多く、コミュニケーション能力が不足している場合、適切なケアができず、問題が発生する可能性があります。
また、身だしなみが整っていない場合、信頼性や尊重される感覚を失うことがあるため、これらの評価が低いと不採用になることがあります。

また、利用者を支える時などに身体的に負荷がかかるため、年齢や健康面が考慮されることがあります。

以上のことから、自分なら採用に決まっていると考えて、何もせずに合否結果を待っているのは得策とは言えません。

複数の求人の選考を受ける

複数の施設を受けることで、面接に慣れていくことができます。
面接官のリアクションが良くなければ、話す内容を適宜見直したほうが良いケースもあるかもしれません。

また、応募から採用決定までには数週間かかるので、同時に複数施設に応募し、比較しながら就職先を探していくことをおすすめします。

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未経験やベテランの方の採用面接

介護業界では未経験者や、40代50代の方の採用も積極的に行っています。

それぞれの面接時の特徴について紹介します。

未経験者の採用面接

未経験の場合、経験者の方とは質問される内容が一部異なります。

介護業界でやっていけるのか

例えば、志望動機については施設での志望動機よりも介護業界で働こうと思った理由のほうが重点的に聞かれるでしょう。

「介護は3K(きつい、きたない、きけん)という評判もあるが、大丈夫ですか?」など覚悟を試される直球の質問が投げかけられるかも知れません。

どういう質問が来るにせよ、面接官が一番知りたいのは「本当に介護業界で通用するのか、大変なことも多いけど乗り越えられるか。」ということです。

未経験なのは仕方がないので、大丈夫である理由をこれまでの経験などをもとに伝えましょう。

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一般企業では40代、50代で転職する方はあまり多くありませんが、介護業界では40代50代での転職も珍しくありません。
しかし、年齢やキャリアを重ねている分、面接で見られるポイントは少々異なってきます。

素直さや向上心があるか

これまで介護業界や、あるいは違う業界で多くの経験を積まれてきたことと思います。
その経験は新しい職場でも活きることでしょう。

しかし、各施設にはその施設なりの人間関係や文化があります。
新しい環境になじみ、新しい業務を覚えていく向上心や素直さがあるかを面接官は見ています。
心機一転頑張っていけることを伝えましょう。

どのような強みをもっているか

同じ仕事を同じ能力でやってもらうだけなら、体力のある若い応募者と比較された際に負けてしまいます。

コミュニケーション能力や、問題解決能力、あるいは家事や育児で培った能力など、若い応募者にはない、あなたの強みを伝える必要があります。

応募先の施設の業務にどのように活かせるのか、わかりやすく伝えるように整理しておきましょう。

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まとめ

以上、介護職の採用面接のいろはをお伝えしてきました。
人手不足の業界ではありますが、内定を獲得するのはけして簡単ではありません。コミュニケーション能力、専門性の高いスキル、体力、責任感など、多くの能力が求められる難易度の高い仕事だからです。

希望する施設で働けるよう、しっかりと事前に準備をして面接に臨んでください。