介護職の履歴書の書き方は?自己PR・志望動機などの基本と例文

介護職に就職・転職する場合の履歴書の書き方について、解説します。ひと目でわかるサンプル画像のほか、記載項目ごとの注意点、志望動機の書き方や例文を網羅。ぜひお役立てください。

履歴書の書き方の基本

介護職の履歴書のサンプル

履歴書を作成する際、まず基本のマナーと丁寧さを心がけることが重要です。

インターネットで「履歴書 サンプル」を検索し、複数の例を参考にして、自分に合った形式を選びましょう。

また、介護職を目指す方は、特に関連資格の記載を忘れないようにしましょう。

それぞれの経歴や志望動機を明確にし、プロフェッショナルな印象を与える履歴書を目指してください。

事前に用意しておくもの

介護職の履歴書作成にあたり、適切な準備が面接成功の鍵です。

以下のアイテムを事前に準備しておくことで、スムーズに履歴書を完成させましょう。

  • 履歴書: A4サイズが一般的ですが、多くの職歴やアピールポイントがある場合は広い面積のA4を、内容が少ない場合はB5を選択
  • 印鑑: シャチハタではなく、朱肉を使った印鑑を使用するのがマナー
  • 筆記用具: 黒色の油性ボールペンや万年筆
  • 証明写真: 履歴書に合わせたサイズで切り取り、最3ヵ月以内のもの
  • 資格証明書: 介護職としての資格や運転免許証など、関連する資格の証明書を準備

履歴書は一枚一枚、応募先ごとに専用に作成することが重要です。使い回しは厳禁であり、各企業の採用担当者はその点を見抜くプロです。

介護職では、施設の特色や自分がどのような仕事をしたいかを示すため、個別に自己PRや志望動機を練り直すことが求められます。

厚生労働省の履歴書フォーマットです。これらを活用してください。

履歴書
履歴書」(厚生労働省)

これらの準備を整え、自信を持って応募しましょう。

記載項目ごとの注意事項

履歴書は、就職や転職をする際の、自分の顔とでもいうべき大切な書類です。

志望動機や自己PRといった応募先の採用担当者にアピールするための項目の記入欄に、何をどのように書けば良いか迷う人も多いかも知れません。

ここでは、履歴書内にある記載項目の書き方のポイントをひとつずつ解説して、より良い履歴書にするためのコツを紹介します。

日付

日付・氏名・押印・生年月日・住所や電話番号・メールアドレス・が書かれた図版について

履歴書の日付欄には、提出方法に応じて正確な日付を記入します。

郵送の場合は投函日を、持参の場合は面接日を入れましょう。

また、和暦と西暦は他の記載と統一することが大切です。

使い回しを防ぐため、日付の記入は最後に行うと効率的です。

氏名

履歴書の氏名欄には、戸籍上の正確な漢字を楷書体で丁寧に記入します。

ふりがなは、フォーマットに「ふりがな」があればひらがなで、「フリガナ」があればカタカナで入力します。

姓と名の間にはスペースを1文字分空けるとバランスが良くなります。

押印

履歴書に押印する際は、朱肉を使用した認印を選び、シャチハタは避けましょう。

印鑑は欠けやゴミがないか確認し、朱肉を適量つけて鮮明に捺印してください。

傾きやにじみがないか最終確認を行い、不鮮明な印影は採用評価に影響するため注意が必要です。

生年月日・年齢

履歴書の生年月日は、西暦か和暦で一貫性を保ち、他の日付と同じ形式で記入します。

また、年齢は提出日時点の満年齢を「満◯歳」として記述します。

統一性と正確さが求められます。

住所・連絡先

履歴書に住所を記入する際は、都道府県名から正確に「○丁目○番○号」と書き、マンション名や部屋番号も省略せずに記入します。

連絡先では、現住所と同じ場合、「同上」と記入しメールアドレスはPC用を使用、携帯アドレスや勤務先アドレスは避けましょう。

電話番号は日中連絡が取りやすい番号を、固定電話か携帯電話のどちらかで記入します。

証明写真

履歴書に添付する証明写真は3カ月以内のもので、一般的なサイズは縦4cm×横3cmです。

スーツ姿で整髪し、健康的な印象を与える表情を心がけましょう。

写真はのりで固定し、裏面に名前を記入しておくと安心です。

姿勢・表情

背筋を伸ばし、耳と肩が縦に揃うように立つと、自信ある姿勢が形成されます。

脇の下にはスペースを空け、胸を張ることで堂々とした様子が演出されます。

表情は、口角を軽く上げた自然な笑顔を心掛けましょう。

リラックスしたほほ笑みは、穏やかな印象を与えることができます。

目線・体の向き

体は正面向きで、肩を平行に保ち、清潔感と意欲を示す姿勢が重要です。

目線はカメラのレンズを直視し、上目遣いや見下ろすような角度を避けることで、信頼感のある表情が生まれます。

撮影時には、カメラとの位置や椅子の高さを調整し、水平な視線を保つことが望ましいです。

髪形

履歴書の証明写真での髪形は、清潔感が重要です。

男性は短髪がおすすめで、整髪料は控えめにしましょう。

女性はロングヘアの場合、低めのポニーテールやハーフアップでまとめ、前髪は顔をスッキリ見せるように配置しましょう。

髪色は、オシャレなカラーリングも魅力的ですが、採用面接では黒髪や落ち着いた色が無難です。

メイク

履歴書の証明写真用メイクは、ナチュラルな仕上がりが理想です。

女性は肌色に合わせたファンデーションと控えめなアイシャドウやリップを使用し、オレンジやコーラル系の色合いでフレッシュな顔立ちを目指しましょう。

眼鏡を使用する場合は、派手さを抑え、シンプルなデザインを選ぶことが大切です。

派手なアクセサリーは避け、真面目さと誠実さを表現するメイクを心がけます。

スーツ着用で3ヵ月以内のもの

証明写真は、面接にも適したフォーマルな装いで撮影し、原則として提出日から3ヵ月以内のものを使用します。

男女ともに、紺や黒のスーツに白いシャツが最適です。

撮影前にはシャツのボタンやジャケットの合わせが正しく整っているか確認しましょう。

また、はがれた場合に備え写真の裏面には氏名を記入します。

女性は過度なアクセサリーの着用を避け、男性はシンプルなネクタイを選ぶことが推奨されます。

学歴

学歴・職歴・賞罰が書かれた図版について

学歴を先に書いて、その後に職歴を続けるのが一般的な書き方です。

卒業や入学した年月は、日付を書くときに選んだ和暦または西暦の書き方に合わせます。

学歴は中学校卒業または高等学校入学から記入します。

学歴や職歴が多い人は、中学校卒業は省略しても構いません。

学歴記載時の注意点を以下にまとめました。

  • 最初の行の「学歴・職歴」欄の中央に「学歴」と記載する
  • 自分の卒入学した学校名を略さない
  • 「高校」ではなく、「高等学校」と正式名称で記載する
  • 学校名と「入学」「卒業」の間は1字分の間隔を空ける
  • 大学は、大学名だけでなく学部名や学科名まで記載する(専攻名を記入しても可)
  • 最終学歴には「入学」「卒業」または「卒業見込み」を記載する

略称を避け、県立や私立などの前置詞も正確に記入し、スペース不足の場合は最終学歴を優先して記述しましょう。

職歴

職歴のイメージイラスト

履歴書の「職歴」欄は、あなたの経験とスキルをアピールするための重要な部分です。

まず、大学や専門学校に在学中の人や、第二新卒など、社会人経験のない人は「職歴」の行の後ろに、「なし」とだけ記入してください。

以下の点を守って記載しましょう。

  • 会社名は「株式会社」「社会福祉法人」など、正式名称で記入
  • 所属部署と担当した職務を詳細に記述
  • 正社員や契約社員の経験を中心に時系列で記載
  • アルバイトやパートの経験は基本的に記入せず、介護業界関連であれば記入
  • 現職で退職予定がある場合は、その日付を記載
  • 職歴の最後には「以上」と記載

賞罰

賞罰は特になければ項目を作らなくても構いません。

もし賞罰欄がある履歴書用紙なら、「なし」とだけ書きましょう。

履歴書の賞罰の「賞」とは、スポーツや文化活動にかかわらず、全国大会や国際大会での優勝や準優勝、入賞レベルの成績を指します。

ある程度一般的に知名度のある大会やコンクールの実績が対象です。

英検や漢検(日本漢字能力検定)、都道府県レベルの大会やコンクールの成績などは自己PR欄や職務経歴書に別で項目を設けて記入するほうが良いでしょう。

賞罰の「罰」とは、裁判で有罪が確定した前科を指します。

免許・資格

履歴書に、免許・資格が書かれた図版について

履歴書の「免許・資格」欄は、介護職に有効な免許や資格をアピールする場です。

以下のポイントに注意して記入しましょう。

  • 正式名称で資格名を記載する。例:「介護福祉士」「普通自動車第一種運転免許」
  • 取得した日付も時系列で明記し、古いものから新しいものへと並べる
  • 介護関連の資格だけでなく、運転免許やPC関連資格など、業務に役立つものも含めて記入
  • 現在取得中の資格や受講中のコースがあれば、「取得予定」や「勉強中」として追記
  • 職歴欄が足りない場合は、アピールしたい資格を優先し、その他は職務経歴書で補完する

このように記載することで、採用担当者に自身のスキルや熱意を効果的に伝えることができます。

趣味・特技

履歴書に趣味・特技が書かれた図版について

履歴書の「趣味・特技」欄は、自己アピールの重要な部分です。

趣味や特技は、採用担当者に興味を持ってもらえる内容を簡潔にまとめることが大切です。

以下記入時のポイントです。

趣味 ・面接で話題になりやすいため実際に続けているものを選び正直に記入
・介護職では体力や持続力が重要なためランニングやサイクリングなどは高評価
特技 ・英会話が得意な場合は留学や海外経験も併せて記入し英語力をアピール
・介護施設で役立つ音楽などの特技も効果的

複数ある場合は箇条書きで読みやすく整理し、利用者との会話のきっかけになる内容を含めましょう。

これらの点を意識することで、採用担当者に自己の魅力を効果的に伝えることができます。

長所・短所

履歴書の「長所・短所」欄は、自分をアピールする貴重な場です。

以下のポイントに留意して記入しましょう。

長所 ・抽象的な表現ではなく具体的なエピソードを添えて記述
・職場の雰囲気や求められる人材像を意識しマッチする長所を強調
例:「臨機応変」→「停電時にグループリーダーとして活動し、8名の職員と連携して利用者の不安を軽減しました。」と具体的に記入
短所 ・直接的なマイナスを避け、改善に努める姿勢を示す
・過去の失敗から学んだ点や現在の対策を明確に
例1:「作業に時間がかかる」→「作業に時間がかかってしまうこともありますが、丁寧に取り組むことで、質の高いケアの提供を心がけています。」と前向きに表現
例2:「時間管理に課題がありましたが、効率的に業務を遂行するためのスケジュール管理を実践しています」と既に改善に取り組んでいることをアピール

これらの記述を通じて、自己の長所を強調し、短所も成長の一環として捉えることで、採用担当者に自身の価値を訴えることができます。

志望動機

履歴書に、志望動機が書かれた図版について

履歴書の「志望動機」欄は、自分の経験や熱意を伝える重要な部分です。

以下のポイントを心掛けて記載しましょう。

  • 応募先の施設や企業がなぜ自分にとって特別なのか具体的な理由を記述し、他の業界や競合他社と比較した分析からその施設を選んだ決め手を明確に
  • 長所と短所を活かした具体的なエピソードを交え応募理由を補強
    例「臨機応変に対応し、停電時に介護スタッフと協力して利用者の不安を軽減できるよう努めました。」
  • 応募する施設の特長や自身が共感した部分を具体的に記載
    施設の理念や独自の取り組みに共感した点などを盛り込む
  • 自分がその施設でどのように貢献できるか、将来どんな成長を見込むかを示す自身の強みや経験を生かせる具体的なプランを記入
  • マイナスイメージを避け、前向きな志望動機を記入し、前職の不満や給与・福利厚生の話は避け仕事内容やキャリアプランに焦点を当てる。

これらを踏まえて記入することで、採用担当者に自身の志望動機が真剣で具体的であることを伝えることができます。また、記入欄の8割以上を埋めることで、自己PRの意欲も示すことができます。

新卒・未経験者の志望動機例文

「高校時代に祖母を介護した経験から介護職に興味を持ち、大学で福祉を学びました。貴施設の多様なサービスと専門的なケアに魅力を感じ、ケアマネージャーとして利用者一人ひとりに合ったサポートを提供したいと思います。コミュニケーションスキルを生かし、利用者や家族と信頼関係を築きながら、安心感を提供できる介護職員になりたいです。」

中途・経験者の志望動機例文

「新たなキャリアを目指し、貴施設への応募を決めました。前職で特別養護老人ホームに勤め、介護職員として豊富な経験を積みました。在宅復帰を支援する業務に携わる中で、利用者さまが自宅での生活を再開できる喜びを感じ、更なる専門性を追求したいと思うようになりました。貴施設の高い在宅復帰率とそのサポート体制に魅力を感じ、自身が培ったスキルを活かし、利用者さま一人ひとりに合わせたケアを提供したいと考えています。ブランク期間を経ての復職ではありますが、介護への情熱は変わらず、新しい環境で挑戦をしたいと考えています。」

異業種からの転職の志望動機例

「大学卒業後6年間医療機器メーカーの営業職として勤務していました。営業先には病院やクリニックをはじめ介護事業所も多く、現場で介護職員のお客様とかかわるうちに施設で暮らす利用者を支える介護のお仕事に興味を持ちました。また、昨年父が怪我で入院し、一時的に介護サービスを利用したことで介護の重要性を強く感じ今後の人生のキャリアにできないかと考えるようになりました。営業で培ったコミュニケーション能力を生かしつつ、利用者が安心して暮らせる介護を提供したいと思い貴施設を志望いたしました。」

自己PR

自己PRのイメージイラスト

履歴書の自己PR欄では、これまでの経験を活かし、どのように介護職場で貢献できるかを示すことが重要です。

自己PRは具体的なエピソードを踏まえて伝えることが大切です。例えば介護福祉士として5年の経験がある場合、日常のケアの人数や特技を挙げ、どのようにそれが売上に貢献したかを具体的に記述します。

  • 過去の職場での評価や次の職場での活躍への期待も盛り込むことで、採用担当者に自分の強みを効果的にアピール
  • 趣味や特技が直接的な経験とは異なる場合でも、それがどのように施設での貢献に繋がるかを繋げることで、一貫性のある印象を与える
  • 記入欄の8割以上を埋めることで、自分の意欲とアピールポイントをしっかりと伝える

自己PRの例文

「私はこれまで特別養護老人ホームで5年間介護職員として活躍してきました。特に医療的ケアに力を入れ、34名の利用者様中7名が必要とするたん吸引や経管栄養などのサポートを看護師と連携して行いました。この経験を通じて、医療的ケアの研修を受け専門スキルを高めてきました。貴施設での勤務でも、これらの経験を活かし利用者様のニーズに合わせた質の高いケアを提供できると確信しています。」
「また、飲食店での接客経験からコミュニケーションスキルと体力を養いました。お客様一人ひとりの好みやニーズを把握、それに応じたサービスを提供し、介護職でも利用者様一人ひとりに合わせた丁寧な対応が可能です。明るく元気な性格を生かし、笑顔での接遇を心がけており、レクリエーションや日常生活のサポートも積極的に行っていきたいと考えています。このような経験とスキルを持つ私は、貴施設の施設で利用者様に安心と笑顔を提供し、チームの一員として貢献できると信じています。」

本人希望欄

履歴書に、本人希望欄が書かれた図版について

介護職の履歴書における本人希望欄は、個々の条件や状況を反映した重要な部分です。

特に、給与や待遇に関する直接的な記載は避け「貴施設の規定に従います」とするのが一般的です。

ただし、個人的な事情が勤務に影響を与える場合以下のように具体的かつ簡潔に記入することが推奨されます。

  • 育児や家族の介護のため、特定の地域や時間帯での勤務を希望する場合、「母親の介護のため都内での勤務を希望します」などと記述
  • 応募先の募集要項と合致することを確認し、入職可能時期や勤務可能時間を明示

また、面接で伝えきれなかった意志や思いを本人希望欄に記入することで、採用担当者への追加のアピールとして活用することも有効です。

職務経歴書の書き方はこちらを参考にしてください。「介護業界の職務経歴書の書き方とは?」

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介護業界志望時のアピールポイント

介護業界を目指す理由

介護職の履歴書を書く際、特に重要なのが「志望動機」の部分です。採用担当者があなたの人柄や動機を理解し、共感するための鍵となります。

まず、人間としての信頼性をアピールすることが大切です。もし介護業界が初めてであれば、なぜこの道を選んだのか、個人的なエピソードを交えて説明することが推奨されます。

また、志望する介護施設や事業所を選んだ理由を明確にし、その施設の特徴や自分の強みがどうマッチするかを効果的に伝えましょう。例えば、以下のように記述することができます。

介護業界の志望理由

「家族が介護を必要とした経験から、高齢者への理解を深め介護職への関心を持つようになりました。」
「コミュニケーションは得意で、介護の現場で人の役に立つことに喜びを感じています。」
「高齢化社会において、先輩世代を支える介護の役割に価値を見出しました。」

志望施設については、具体的にどのような点に魅力を感じたかを示します。例えば、施設の理念やスタッフの姿勢、成長支援の制度など、具体的なエピソードや感想を含めると良いでしょう。

施設の志望動機

「貴施設の理念に共感し、特に利用者とスタッフの温かい関係に惹かれました。」
「SNSで見た、利用者とスタッフが共に楽しむ姿からこの職場で働きたいと強く思いました。」
「継続的な研修制度や資格取得支援が整っており、専門性を高めながら働ける環境が魅力的です。」

このようにして、あなたの経験や考え、志望施設への理解を織り交ぜながら、介護職の履歴書を充実させることができます。

自身の経歴

履歴書の自己紹介欄では、自身の経歴やスキル、資格を通じて、採用担当者に自分をアピールすることが重要です。特に介護職の場合、未経験者も経験者もそれぞれの経験を生かして自己アピールできます。

未経験者は、日常生活や趣味で培ったスキルや体験をアピールポイントとして挙げることが有効です。

「スポーツ経験から培った体力と持久力は、身体的に要求される介護職に適しています。」
「接客業で磨いたコミュニケーション能力は、利用者との良好な関係構築に役立ちます。」
「子育てで得た感情を察する力やニーズに応じた対応は、介護現場での細やかなサポートに活かせます。」

一方、介護職経験者は過去の実務経験を強調することで、即戦力としての魅力をアピールできます。

「他施設での介護パート経験を通じて、寄り添う介護のスキルを深め、利用者の日々の生活をサポートしてきました。」

このように、個々の経歴や能力を具体的に示すことで、介護職としての履歴書をより魅力的に仕上げることができます。

自身のキャリアについての考え

今後のキャリアプランのイメージイラスト

介護職の履歴書において、自身のキャリアについての考え方を述べることは、将来の展望を示す重要な部分です。

初めは現場での業務に専念するものの、採用担当者は応募者が経験を積んでリーダーや管理職を目指す可能性を見込んでいます。そのため、以下のように具体的な目標と志向を明示することが効果的です。

「初めは現場の介護職として利用者への細やかなケアを心がけます。経験を積み、介護職やケアマネジャーとしての専門職に挑戦しスキルアップを図りたいです。将来は管理職を目指し多職種の経験を通じて幅広い介護知識を身につけたいと考えています。」

このように具体的な目標を設定し、介護業界で長期的に貢献する意欲を示すことで、採用担当者に良い印象を与えます。

履歴書の基本マナー

指定がなければ、手書き・パソコンどちらでも良い

指定がない限り手書きでもパソコン作成でもOKのイメージイラスト

介護職の履歴書作成において、手書きかパソコンかの選択は、特に指定がなければどちらでも問題ありません。

しかし、それぞれに注意が必要です。

手書き ・黒のボールペンを使用
・間違いがあれば新しい用紙に書き直し、修正液や修正テープ、二重線の使用は避ける
・字の美しさよりも、一生懸命で丁寧な筆跡から熱意や誠意を伝えることが大切
パソコン ・ワードやエクセルなどのテンプレートを活用
・修正や複製が容易ですが内容のチェックは怠らない
・志望動機や日付にケアレスミスがないか確認

以上のことに注意して履歴書を作成しましょう。

必ず証明写真を添付する

履歴書に証明写真を添付することは、採用担当者に良い印象を与える重要なポイントです。

特に指定がなくても、証明写真を添付するのは基本的なマナーとされています。採用担当者は写真を見て最初の印象を形成するため、清潔感のある服装と表情で撮影することが推奨されます。

履歴書の書き方のポイント

介護職の履歴書作成では、読みやすくわかりやすい内容が重要です。

  • 手書きの場合、黒のボールペンを使用し楷書体で丁寧に記入
  • アルファベットの記載が必要な場合はブロック体を用いる
  • パソコンで作成する場合、フォントは明朝体やゴシック体でフォントサイズは統一
  • 誤字や脱字には特に注意し、間違いがあった場合は修正液や修正テープを使わず、新しい用紙に書き直す
  • 年号は元号または西暦で統一
  • 書く内容がない場合でも「特になし」と書くのではなく空欄を作らないように全ての項目を埋める。ポジティブな表現を心がけると好印象
  • 完成後はコピーを取り、面接前にもう一度内容を確認する

履歴書は採用担当者があなたの情報を一目で理解できるように、そして面接時にもスムーズに会話ができるように作成することが望まれます。

自分の言葉で書く

履歴書を書いているイメージイラスト

文章が上手いか下手かよりも、本人らしさが出ていることが何より大切です。採用担当者は数多くの履歴書を目にしています。よくあるような例文を、少しだけ変えただけではすぐに見破られ、評価されないこともあります。

とくに志望したきっかけのエピソードは、自分しか書けない内容です。なぜ介護職やその施設を選んだのか、将来設計とどうかかわるのか。そのあたりを注意しながら自分の言葉でまとめましょう。

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送付時の注意点

履歴書を郵送する際は、提出期限前に余裕を持って送ることが大切です。

封筒の宛名、送付先の確認と必要書類の揃えを忘れずに行いましょう。

郵送するときの封筒の書き方

履歴書の郵送には、封筒の書き方が重要です。適切な郵送マナーで好印象を与えましょう。

封筒には送付状と履歴書、職務経歴書を入れ、クリアファイルで保護します。

送付状には送付日、宛先、送付者名、時候の挨拶、同封書類を明記。パソコンで作成する場合は横書き、手書きは縦書きが適切です。

封筒の種類

履歴書の郵送には白色のビジネス用封筒が最適です。A4サイズで履歴書を折らずに入れられるものを選び、クリアファイルで保護して送付しましょう。

この配慮が採用担当者への良い印象につながります。

表面の書き方

封筒の書き方のイメージイラスト

封筒の表書きは応募の第一印象を決めます。正確な住所と、正式な社名や事業所名を「御中」または「様」で終えて記入しましょう。

例えば、株式会社みんなの介護 御中、人事部 様、または人事部 ご担当者様とします。

封筒の左下には赤ペンで「履歴書在中」または「応募書類在中」と書き、四角で囲む際は定規を使って線をまっすぐ引くことが望ましいです。

裏面の書き方

封筒の裏面には、右下に投函日、左下に自分の氏名、住所、郵便番号を縦書きで記入します。

のり付けで封をすると信頼感が増します。テープでの封は避け、密封時には「〆」マークを付けましょう。

手渡しのマナー

履歴書を手渡しで提出する際のマナーは、面接前に好印象を与えるチャンスです。以下の点に注意してください。

  • 履歴書は封筒またはクリアファイルに入れ、折れや汚れを防ぐ
  • 封筒の宛名は、社名または事業所名と肩書きを記入し、裏面には自分の氏名、住所、郵便番号、提出日を記入
  • 面接官への手渡しでは履歴書を担当者が見やすい方向へ向け、「よろしくお願いいたします」と添える

万一、担当者が不在の場合も想定し、提出場所や担当者の情報を事前に確認し封をいつでも閉じられるようのりも持参します。

メール送付のマナー

履歴書をメールで送付する際は、以下のマナーを守りましょう。

  • 履歴書はPDF形式で作成し、パスワードで保護。パスワードは別のメールで送信すると好印象
  • ファイル名は「提出日_氏名_履歴書」として、受け取りやすい形に
  • メール件名は「履歴書ご送付の件:氏名」や「応募ファイルについて:氏名」と明記

本文には応募施設名、担当者名、履歴書添付の旨を記載し、簡潔に志望の意志や決意を添えます。

介護職の面接対策についてはこちらをご参照ください。介護職の面接まとめ!【よく聞かれる質問22選やNG集・服装・当日の流れ】

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