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正しい認知症ケアとは?症状別のケア方法や具体的な仕事内容を解説!

認知症の方の症状を抑制し、健康維持に努めるうえで重要になるのが認知症ケアです。誤った方法で認知症の方にストレスを与えないように、症状別に適切なケア方法のポイントを押さえておきましょう。

認知症ケアとは

認知症ケアとは、認知症の方に対して必要な介護を行うことです。

一般的な認知症ケアのあり方としては、「健康維持に努めること」「認知症の進行を抑制すること」「自立に近い日常生活を送れるように支援すること」の3点にまとめることができます。

認知症ケアの内容

認知症ケアの内容としては、利用者の見守り・観察、健康管理、コミュニケーション、リハビリテーション、安心できる環境づくりなどが挙げられます。

以下で、それぞれの仕事についてさらに詳しくご紹介しましょう。

観察・見守り

認知症の方に対してストレスを与えないように注意しながら見守り・観察を行い、症状や行動を把握します。

健康管理

認知症の方は、自分で体調の変化を周囲の人に伝えられない場合もあります。また、自分自身の健康に対する意識が低下し、体調が悪化しても本人が気づかないことも少なくありません。

そのため介護職は、本人からの申告の有無に関係なく、健康管理をしっかりと行う必要があります。

コミュニケーション

認知症ケアについて解説する専門家

認知症の方は症状が進行すると、自分の気持ちや希望を周囲の人に伝えることが難しくなってきます。その結果、他人とコミュニケーションを取る機会が減少し、そのことが孤独感を増やし、症状の進行を早める恐れがあります。

認知症の方と会話する場合は話を決して遮らずに、傾聴の姿勢を保つことが大事です。

リハビリテーション

認知症の方へのリハビリは、症状の進行を食いとめる効果のみならず、残存機能がどの程度なのかを理解するうえでも重要です。

リハビリを実施する際は、認知症の方にストレスをかけないようにすることが重要です。リハビリ=ストレスがかかる嫌なこと、などのイメージが付いてしまうと、積極的に取り組む意欲を失う恐れもあります。

本人の関心や興味を維持しつつ、かつ効果が期待できるリハビリを行うことが大切です。

安心できる環境づくり

認知症の方は症状により、生活環境に対するストレスや不安を感じやすいです。そのため、介護職の側が意識的に安心して生活できる環境を整える必要があります。

例えば、部屋にものが散らかっていると、もののことが気になって仕方がないという認知症の方がいます。その場合、余計なストレスを感じないで済むように、常にものを整頓するよう意識するなどの対応が必要です。

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ここまで、認知症ケアの全体的な内容について解説してきました。
続いては、ケアにあたって具体的にどのような技法があるのかみていきましょう。

認知症ケアの技法

ユマニチュード

介護の接し方について解説する男性専門家

ユマニチュードとは、認知症の方の人間らしさを尊重し、「あなたは大切な人です」という思いを伝え続けながら介護を行う技法です。ユマニチュードには約150の技法がありますが、それらはすべて次の4つのポイントを基本としています。

  • 見る:目線を合わせ、親しみのある視線を送る。
  • 触れる:声をかけながら背中に触れ、安心してもらう。
  • 立つ:自尊心につなげるため、1日20分以上自力で立つ機会をもってもらう。

ユマニチュードの実践により認知症の方とのコミュニケーションのあり方が大きく改善し、介護負担の軽減にもつながると言われています。

回想法

回想法とは、昔の懐かしい写真や家庭用品などを見たり、かつて聞いていた音楽を聴いたりしながら、過去の思い出・経験を語りあう心理療法のことです。

認知症の方は、最近の出来事を記憶することは難しくなりますが、遠い過去の記憶は覚えていることが多いです。昔のことを振り返って言葉にする、あるいはほかの人が話す内容を聞いて刺激を受けることで、脳を活性化させ、認知症の進行を抑制する効果が期待できます。

音楽療法

音楽療法とは、音楽を聴いたり、楽器を演奏したりすることで、認知症をはじめとする心身の障害の軽減・回復を図り、生活の質の向上を目指す療法です。

認知症に対する音楽療法には、脳の活性化、リラックス・ストレス軽減などの効果が期待できます。また、自分の好きな歌をきちんと歌い上げる、手拍子や楽器演奏に取り組むといった行為が、本人の自信回復や、気持ちを表現する能力の向上につながることも多いです。

認知症を理解するための9大法則と1原則

黒板で認知症について解説する女性の専門家

近年、認知症ケアを行ううえで、川崎幸クリニック院長・杉山孝博先生が提唱している「9大法則・1原則」が注目を集めています。認知症の方への対応方法を学ぶことができるので、ケアに悩んでいる場合は9大法則・1原則の内容について理解しておきましょう。

1.記憶障害に関する法則

認知症の記憶障害には、最近のことを覚えられずに同じことを繰り返す「記銘力低下」、体験したことを完全に忘れる「全体記憶の障害」、新しい記憶から忘れていき、記憶が過去に戻ってしまう「記憶の学校生喪失」の3種類があります。

認知症の方の記憶障害の特徴として、出来事の内容だけを忘れるのではなく、出来事自体を忘れてしまうという点があります。

例えば、「昨日の夕飯に何を食べたのかを忘れた」というのは、通常はただのもの忘れと判断されます。しかし、夕飯を食べたこと自体をまったく思い出せないのは、認知症の記憶障害の典型例です。

この場合、周囲の人にとっては明らかな事実であっても、本人にとっては記憶から消えているので事実と認識できないことがあります。

2.症状の出現強度に関する法則

認知症の症状は、家族や介護職などいつも会っている身近な人ほど強く出る場合があります。

その場合、会う頻度の少ない医師や、たまにしか会わない親族の人には症状が軽く見えてしまうことが多いです。

介護職が認知症の状態を把握する場合、症状の出現強度の法則があることを理解しておく必要があります。

3.自己有利の法則

認知症の方は、自分に不利になるようなことを決して認めない傾向があります。認めるように言うと強情になり、自分の言い分を貫き通そうとすることが多いです。

自分の自尊心を守るために嘘・言い訳をするケースが多いものの、なかには認知症の症状によって、嘘を真実として認識していることも少なくありません。

4.まだら症状の法則

認知症の症状は、強く現れることもあれば、ほとんど現れない場合もあることを理解しておきましょう。こうしたまだら症状は、認知症の初期段階から末期段階まで通してみられます。

5.感情残像の法則

認知症の方は経験した出来事の記憶は失われても、そのときに感じた感情だけは一定期間残り続けます。

イライラや不快な思いをする出来事が続くと、出来事自体は忘れてしまっても、そのときに感じた嫌な感情は蓄積します。一方で、楽しさやうれしさを感じられる出来事が続けば、心地良い感情が蓄積するので、介護者と良い関係性を構築しやすくなるでしょう。

6.こだわりの法則

喧嘩をする男女の高齢者

こだわりの法則とは、認知症の人が特定の何かに強いこだわりを持つようになり、周りの人の意見を受け入れなくなることが多いことを意味する言葉です。

こだわりをやめるように本人を直接説得したり、本人の行動を否定するような言動を投げかけたりすることは逆効果になることが多く、より強情になる場合もあるので注意しましょう。

7.作用・反作用の法則

認知症の方は、周囲の人の感情やその場の雰囲気を読み取ります。そのため、介護する側の気持ちがイライラしていれば、その感情を読み取って認知症の方もまたイライラするという悪循環が生じることが多いです。

また、介護する側が本人のために良いと思って行っていることでも、本人が強く嫌がっていれば、それだけ受け付けられないと感じていることを意味します。

8.了解可能性に関する法則

認知症の症状の現れ方は、基本的にすべて理解・説明ができると考えられています。つまり、認知症の方の行動や言動には、その人ならではの何らかの理由があるわけです。

9.衰弱の進行に関する法則

認知症の方は、認知症ではない人よりも3倍ほどの速さで老化が進みます。認知症の方の4年後における死亡率は、健常者の約3倍になるとの研究結果もあるほどです。

介護に関する原則

認知症の方を介護する場合、認知症の方の世界観を受け入れ、無理にそれを注意したり、直そうとしたりしないことが大事です。

認知症の人はその人なりの生活世界があり、その世界と現実を行き来しながら日々暮らしています。もし自分の世界に入り込んでいるときは、強制的に現実に引き戻さないようにしましょう。

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認知症ケアをするうえで心がけるべきこと

介護について考える女性の専門家

認知症ケアは大きな負担を抱えることになる場合も多いです。しかし、適切な介護を行うことで、症状の改善につながるだけでなく、負担を軽くすることにもつながります。

介護を受ける側、する側のどちらもがストレスの少ない生活を送れるように、どのように認知症の方とコミュニケーションを取れば良いのかを考えてみましょう。

認知症の方自身を受け入れる

認知症ケアにおいては、認知症の方を受容することが大事です。

認知症の症状には、理解できない行動や言動が含まれるケースが少なくありません。しかし介護する側は、そのような症状を前にしても受け入れる姿勢を持ち、本人の感情に共感することが求められます。

認知症の方は介護する側が示す共感の態度によって安心感を得ることができ、コミュニケーションを取ることにも積極的になります。

尊厳を守る

認知症の方も、以前は会社や家庭の場で仕事あるいは家事・育児に活躍されていた方々です。認知症によって、かつてのような日常生活を送れないことを辛く悔しく思っているのは、誰よりもご本人です。

認知症であるといって、子どものように扱ったり、「世話をしてあげる」といった態度で接したりするのは、認知症の方に不快感を与えるので厳禁です。認知症ケアにおいて、本人の尊厳を守ることは重要ポイントといえます。

できることを奪わない

介護内容に不満に感じている高齢女性

介護をする側は本人にとって良かれと思い、身の回りのことをすべて代わりにやろうとしがちです。

しかし、認知症の人でもできることはたくさんあります。本人ができることは、ささいなことでも本人にやってもらうようにしましょう。そのことが本人の自尊心を維持し、心の安定につながります。

失敗を責めない

認知症の方は、症状が原因で日常生活において失敗をしがちです。

排泄の失敗や、外出後に家に戻れなくなるなど、介護する側の負担になることも少なくありません。

しかし、そのような失敗に対して、介護する側は責めないようにしましょう。

認知症の方は責められたことに対してストレスや不安を感じ、そのことが認知症をさらに悪化させる恐れがあります。

行動の理由を探る

認知症の方は常識から外れた言動や行動を取ることも多いですが、そのようなふるまいをする理由が必ずあります。認知症ケアにおいては、その理由について知ることが重要になってきます。

例えば徘徊が見られる場合、家にカギを掛けるという対応をしても、認知症の方はなんとかして外に出ようとし続け、そのうち介護者の隙をついて徘徊に至る可能性が高いです。

その場合「なぜ徘徊をしようとするのか」「どこかに行きたいと思っているのではないか」など、その行動を受け入れたうえで、本人への傾聴などを通してその理由を考えてみましょう。そのうえで、改めて必要な対応が何かを検討すれば、「家にカギを掛ける」よりも有効な対策を取れるでしょう。

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認知症ケアの方法を症状別に解説

生き生きと介護を行う男女の介護士

認知症の介護は対応が難しく、介護者はストレスをため込みやすいです。懸命にケアに取り組んでもうまくいかず、介護者が精神的に疲れ切ってしまうというケースは珍しくありません。

認知症のケアを行ううえでは、「このような行動を取るのは、認知症が原因」だと理解し、心に負担を感じないように認知症の方と関わっていくことがポイントです。

しかし、なかなか割り切るのが難しいのも事実。もし認知症の症状について悩んでいるときは、一人で抱え込まずに、主治医や認知症ケア専門士に積極的に相談しましょう。

記憶障害へのケア

記憶障害によって生じるもの忘れに対しては、怒らないことが重要です。

認知症の方に注意しても、忘れてしまったことを思い出すことはありません。つまり本人にとっては、なぜ怒られているのかを十分に理解できないわけです。

認知症の方を怒るのではなく、気持ちに寄り添って接する方が、その後のコミュニケーションをスムーズに取ることができます。

症状の出現強度へのケア

認知症の方が家族や介護職など普段接している人に対して強く症状が出るのは、身近な人だからこそ自分のことを分かってほしいという欲求があるからです。

つまり、もし自分に対して強い症状が出ているなら、それだけ本人が身近な存在として信頼していること、きちんと介護を行えていることを意味します。この点を踏まえたうえで、強い症状が出ていてもイライラしたりせず、それを受けとめる姿勢を保つことが大切です。

自己有利へのケア

誤りに対して「誤り」と注意・指摘しても、認知症の方が納得する可能性は低いです。そのため、介護する側が引き下がり、認知症の方の言い分を認めてあげる必要があります。

認知症の方はその症状によって正しい判断ができない状態となっています。腹が立つことがあっても「認知症のせいだ」と思うようにし、お互いの関係を良好に保つようにしましょう。

まだら症状へのケア

周囲の人間としては、症状が強く出たときにはすぐにでも必要な対応を取るべきと思うものの、症状が出ないときを見ると「もう少し様子を見るか」との判断をしがちです。

認知症にはまだら症状があると認識を持ち、症状がみられたときは早期対応を心がける必要があります。

感情残像へのケア

認知症の方は不快な出来事が続くと、出来事の内容は忘れても、嫌な感情は蓄積していきます。

一方で、介護する側が意識的に楽しい気持ち、うれしい気持ちになれるような出来事を増やせば、ポジティブな気持ちが残り続けるでしょう。認知症の方の機嫌が良い状態が続くと、介護をスムーズに行えます。

こだわりへのケア

男性の専門家の話に喜ぶ中年女性

認知症の人が特定の何かにこだわりを持っている場合は、危険な行為を伴わない限りは様子を見守りつつ、別のものごとに誘って関心をそらしてみましょう。

重要なのは、本人が納得してこだわりを持つことから離れられるようにすることです。こだわっているものから無理に引き離そうとすると、介護者への反発や不信感を増幅させる恐れがあります。

作用・反作用へのケア

認知症の方は、介護者がきつく対応すればきつい反応を示し、穏やかに対応すれば、穏やかに反応してくれます。

もし認知症の方がイライラしている、気持ちが荒れていると感じたなら、まずは介護者の接し方に問題がなかったかを振り返りましょう。介護者の心が落ち着き、気持ちが穏やかになれば、認知症の方の状態も落ち着く場合があります。

了解可能性へのケア

認知症の方がなぜそのような行動・言動を取っているのか、どのような背景があってその症状が生じているのかを理解することで、対応方法を考えることができます。

認知症は人によってさまざまな症状が現れますが、生じている症状だけに目を向けるのではなく、その症状が現れている理由を考えることが大切です。

衰弱の進行に関する身体的なケア

介護を受けている方は、日常生活を送る中で次第に体が衰えていきます。介護の場では、そうした衰弱の進行を遅らせるケアをすることも重要です。

例えば、週に2~3回の散歩をすることは、足腰の衰えを防ぐことにつながります。散歩が難しい場合は、椅子に座って行える体操や、マッサージを施すことで衰弱を遅らせることが可能です。

認知機能の衰えに対しては、脳トレや手先を細かく動かせるレクリエーションを行うことが有効です。

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ここまで、症状別に適した認知症ケアの方法を解説してきました。
続いては、実際にこれらケアを実践する求人として、どんな施設があるのかについてみていきましょう。

認知症ケアの知識を活かせるおすすめの求人

認知症の方と接する機会があるのは、特別養護老人ホーム、介護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、訪問介護、デイサービス、デイケア、病院などです。

これらの施設・事業所では、認知症ケアのスキル・知識を持つ介護職は歓迎されます。

続いては、特に主要な施設の特徴についてみていきましょう。

介護付き有料老人ホーム

有料老人ホームには「介護付き」「住宅型」「健康型」の3種類がありますが、特に認知症の方が多く生活しているのは「介護付き有料老人ホーム」です。重度の認知症の方が入居している施設も多く、認知症ケアの知識を十分に生かせる職場といえます。

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グループホーム

グループホームは認知症の方のみを入居対象とする施設です。利用者は数人~9人からなるユニットごとに共同生活を送り、認知症ケアもユニットを軸として行われます。認知症ケアの知識を持つ人が活躍できる職場です。

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特別養護老人ホーム

多くの人から介護をされている高齢女性に対して丸マークを提示する女性専門家

特別養護老人ホームは、「要介護3以上」の認定を受けている方を対象とする介護施設です。社会福祉法人などが運営する公的施設であり、多くの入居者が終身にわたって入居し続けています。

認知症の方の受け入れも行っているため、職員には認知症ケアの知識・スキルが求められます。

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認知症ケアに活かせる資格

高度な知識と技術を有する「認知症ケア専門士」

認知症ケア専門士は、認知症ケアの専門家であることを認める資格で、一般社団法人日本認知症ケア学会が主催しています。

取得要件としては、直近10年間において3年の実務経験を有することです。実務経験については、認知症ケアに関連した業務であれば職種は問われません。

上位資格として「認知症ケア上級専門士」もあり、取得することで仕事の幅がさらに広まります。

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認知症ケアの専門性を高めることを目的とする「認知症ケア指導管理士」

認知症ケア指導管理士は、認知症ケアはもちろんのこと、認知症ケアを行う介護職の管理・指導も行える人材の育成を目指して創設された資格です。一般財団法人「職業技能振興会」と「総合ケア推進協議会」が認定しています。

介護福祉士など介護関連の資格を持つ介護職の方が、認知症ケアの専門能力を身に付けるために取得するケースが多いです。その一方で近年、医療分野でも活かせる資格としても注目を集めるようになり、看護師、理学療法士、作業療法士が取得するケースが増えています。

認知症の方へのサポートを目的とする「認知症ライフパートナー」

認知症ライフパートナーは、認知症の方のそれまでの人生や価値観を尊重し、本人とその家族に寄り添ったケアを行う知識・スキルを身に付けることができる資格です。

3級~1級で構成され、介護職をはじめ、在宅介護をしている方が知識・スキル習得のために取得するケースも見受けられます。

認知症介護技術の向上を目的とする「認知症介護実践者研修」

認知症介護実践者研修は、認知症ケアの専門家を養成することを目的とした資格で、資格習得に必要な研修を通して、認知症の介護に関連する知識・スキルを体系に身に付けることができます。

取得対象となるのは実際に介護現場で就労している人であり、認知症ケアに取り組んでいる介護職の方であれば、取得を検討したい資格です。国が指定している研修でもあるので、取得しておくと介護職として転職する際に有利になるでしょう。

認知症ケアのチームの指導者となる「認知症介護実践リーダー研修」

認知症介護実践リーダー研修とは、認知症介護実践者研修で得た知識・スキルをもとに、チームケアによる認知症介護を実践できるリーダーを養成するための資格です。「認知症介護実践者研修」の上位資格に位置づけられます。

資格を取得するには、介護職として5年以上の実務経験があり、認知症介護実践者研修の修了後1年以上経過していることが必要です。

【まとめ】認知症への理解を深めて適切なケアを

認知症は人によって多様な症状が生じるため、時には介護の中でストレスがたまり、イライラすることもあるかもしれません。

しかし、認知症ケアにおいて重要なのは、認知症の方を受容し、寄り添うことです。「9大法則と1原則」をもとに認知症の方を理解することで、認知症ケアの負担軽減を図りましょう。

より適切なケアを提供するために、認知症ケアに特化した資格の取得を目指すのもおすすめです。