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介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)とは?仕事内容と資格の取得方法、就職先を解説

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介護職員初任者研修の資格、費用、就職先のイメージイラスト

介護職として働くための入門的な資格が「介護職員初任者研修」です。

旧ホームヘルパー2級であるこの資格を取得すれば、介護福祉士としてのキャリアアップを目指すことができます。

ここでは介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)との違いや養成カリキュラムの内容、取得にかかる費用を解説。

介護分野に興味がある方や資格取得を目指している方に向けて詳しく紹介します。

介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)とは

入門的な資格で身体介護が行えるイメージイラスト

「介護職員初任者研修」とは、介護の仕事をするうえでの入門資格です。2013年の制度改正により、「ホームヘルパー2級」から名称が変更されたので、「ヘルパー2級」と呼ばれることもあります。

介護職員初任者研修では、介護に関する基礎知識やスキルを学べます。

研修は誰でも受講可能で、資格や介護経験、年齢は不問です。

ヘルパー2級とはどう違うの?

介護職員初任者研修と旧ホームヘルパー2級は、基本的にほぼ同様の内容です。

ただし、異なる部分もあるので、ポイントを3つ紹介しましょう。

第一に、研修内容が変更されました。

ヘルパー2級が訪問介護に重点を置いた内容だったのに対し、介護職員初任者研修は訪問介護と施設介護の両方に力点を置いて学びます。また、「認知症理解」が受講科目として追加され、認知症ケアにも対応できるようになりました。

第二に、受講時間が変更されました。

どちらも資格取得に必要な時間は130時間ですが、ヘルパー2級で必須だった30時間の実習が廃止になりました。その代わり、介護演習を含むスクーリングの時間がかつての42時間から90時間に増え、自宅学習の時間が減っています。

第三に、修了試験が追加されました。

ヘルパー2級では、カリキュラムを修了すれば資格が取得できました。
これに対し、介護職員初任者研修ではカリキュラムを修了し、かつ修了試験に合格する必要があります。

項目 初任者研修 ヘルパー2級
研修内容 訪問介護と施設介護の両方を学ぶ
「認知症理解」が受講科目にある
訪問介護を中心に学ぶ
「認知症理解」が受講科目にない
受講時間 130時間
(自宅学習40時間+スクーリング90時間)
130時間
(自宅学習58時間+スクーリング42時間+実習30時間)
修了試験 あり(70点以上で合格) なし

介護福祉士実務者研修とはどう違うの?

実務者研修とは、かつての「ホームヘルパー1級」に相当する資格です。

初任者研修と同様に受験資格は必要ありませんが、初任者研修よりもさらに専門的な知識を身につけられるもので、資格取得までのカリキュラムなどに違いがあります。

実務者研修の資格を取得していると、国家資格の介護福祉士の受験資格が獲得可能です。

介護職員初任者研修の仕事内容は、身体介護と生活援助

介護の仕事は、食事や入浴、排泄など要介護者の体に触れて行う「身体介護」と、掃除や料理、洗濯などの「生活援助」に分かれます。

このうち、生活援助は介護の資格がない人でも従事可能ですが、身体介護は介護技術や専門知識を必要とするため、無資格ではできません。

介護職員初任者研修の資格を取得すれば身体介護ができるようになるのが、大きな特徴です。

介護職員初任者研修の取り方は修了試験を受験すること

介護職員の初任者研修の資格取得までの流れ

介護職員初任者研修は、全国各地の学校で実施されます。

研修や試験の日程はそれぞれの学校によって異なりますが、全国的にスケジュールが定まっていないため比較的受験しやすい資格です。

研修を修了するには、まず計130時間のカリキュラムを受講後、修了試験に合格する必要があります。

修了試験の内容は、カリキュラムの各科目からそれぞれ1問以上の計32問以上、選択式または記述式で出題されます。合格ラインは100点満点中70点以上なので、32問の場合は23問以上正解で合格、資格取得となります。

修了試験問題は学校によって異なります。

ただし、難易度や出題内容には基準が定められているため、学校ごとに大きな差はありません。

カリキュラムに沿った内容で出題されるようになっており、各学校では出題されやすいポイントを教えてもらえることも多いので、カリキュラムをしっかり受講していることが重要です。

受験資格を得るには、通学か通信で受講する

受験資格を得るため、通学、通信で介護の基本を学ぶイメージイラスト

資格を取得するための方法には、「学校へ通学」する方法と「通信で学ぶ」方法の2種類があります。

通学は学校へ通ってすべてのカリキュラムを受講する方法で、通信は一部の項目を自宅で勉強できる方法です。

通信で学べるのは40.5時間までと決められているため、全項目通信での修了は不可能で、一部の項目はスクーリング(対面授業)で学ばなければなりません。

学校によってすべてのカリキュラムを修了するまでの日数は異なりますが、通学の場合は最短14日間で修了できるところもあります。

介護職員初任者研修のカリキュラムは以下の通りです(参考:厚生労働省『介護員養成研修の取扱細則について』)。

介護職員初任者研修のカリキュラム

課目 時間
職務の理解 6時間
介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
介護の基本 6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
介護におけるコミュニケーション技術 6時間
老化の理解 6時間
認知症の理解 6時間
障害の理解 3時間
こころとからだの仕組みの生活技術 75時間
振り返り 4時間
合計 130時間

研修費用や講座受講料は6~15万円程度

介護職員初任者研修でかかる費用は、学校や受講時期によって異なりますが、一般的に6~15万円ほどです。学校によってはキャンペーンを実施して受講料の割引を行うこともあります。

ハローワークが無料で受講できる研修を紹介することもあるので、できるだけ費用を抑えて資格を取得したいという人は、ハローワークに問い合わせてみましょう。

また、学校が運営する介護施設での勤務を前提として、無料で研修と試験を受けられるケースもあります。

一般教育訓練給付金制度や各自治体の補助制度を活用しよう

一定の条件に当てはまれば、介護職員初任者研修でかかる費用を一定額補助してもらうことができます。

「一般教育訓練給付金制度」は、雇用保険の被保険者、または雇用保険の被保険者資格喪失後、受講開始日まで1年以内、かつ前回の教育訓練給付金受給から受講開始日前までに3年以上経過している人が対象です。

一般教育訓練給付金制度では、かかった費用の20%、最大10万円までの補助が受けられます。

また、かかった費用の一部または全額支給が受けられる「介護職員初任者研修資格取得支援事業」は、自治体での介護人材確保と育成を目的としたものとなるため、自治体ごとに対象者や要件、支給期間などが異なります。

こちらを利用する場合は、住んでいる地域の自治体に問い合わせてください。

合格難易度は比較的低く追試も用意されている

介護職員初任者研修の資格を取得するためには、受講後の修了試験で70点以上取らなければなりません。

試験後に問題用紙と回答用紙は回収されるため、合格率は明らかにされていませんが、基本的にカリキュラムで学んだ内容から出題されるので、最後まできちんと受講していれば多くの場合は合格できるでしょう。

もし不合格となった場合でも、多くの学校で追試を受けるチャンスがあるので、追試で全員合格というケースも珍しくないようです。

初任者研修の資格保持者の給料はいくら?

公益財団法人介護労働安定センター『平成26年度介護労働実態調査』によると、介護職員初任者研修修了者と無資格者の賃金は次の通りでした。

給与形態 介護職員初任者研修修了者 無資格者
月給 21万3,721円 19万8,038円
日給 14万8,570円 13万7,305円
時間給 9万4,053円 10万483円
出典:『平成26年度介護労働実態調査』(公益財団法人介護労働安定センター) 時点

介護職員初任者研修修了者のうち、月給制の者の平均賃金は21万3,721円でした。

基本的に月給は16万円~23万円、年収は240万円~330万円前後に設定されているケースが多いようです。

表からもわかるように、介護職員初任者研修修了者の賃金は、無資格者よりも高い傾向にあります。

無資格者は一から指導する必要がありますが、介護職員初任者研修の資格取得者は基礎的な知識と技術を習得していることから、指導にかかる時間も短縮できることが、収入の差に反映されているのです。

年代別の給料や資格手当について詳しく知りたい方は、「介護職員初任者研修の給料を年齢、職場ごとに徹底解説!」をご覧ください。

介護職員初任者研修の就職先は?

老人ホームや訪問介護事業所

介護施設や訪問介護で活躍できるイメージイラスト

介護職員初任者研修修了者は、主に老人ホームなどの介護施設や訪問介護を提供している事業所で活躍することができます。

施設介護の場合は複数名の介護をほかの介護職員とともに行い、訪問介護の場合は要介護者の自宅を訪問して一対一で介護を行います。

いずれの場合でも、資格を取得していれば食事や入浴、排泄の介助、車椅子からベッドへの移乗など、持っている知識や技術をすぐ活かせられるのです。

病院・診療所

また、病院や診療所で働く機会も少なくありません。

医療機関では、「院内ヘルパー」という病院内で働く介護職として、車椅子への移乗や食事介助などを行います。

高齢化が進行し、医療機関での介助ニーズも今後高まっていくでしょう。

資格を取得することのメリット

資格を取得することのメリットについてのイメージイラスト

介護の仕事のなかには無資格でもできるものもあり、「介護職員初任者研修の資格を取得する必要が本当にあるのか」、と考える人もいるでしょう。

介護の資格を持っていれば、給与面だけにとどまらず、プライベートでも活かせるさまざまなメリットがあります。

現場は人手不足で就職しやすい

高齢化が進む日本では、介護を必要とする高齢者数も増加の一途をたどっています。
そのうえ、2025年には1947~1949年に生まれた団塊の世代が、75歳以上の後期高齢者になってしまうのです。

2025年は約245万人の介護職員が必要となると予想されていますが、2016年時点での介護職員数は約183万人。9年間で62万人の介護職員を確保しなければならない状況です。

このように、介護職は人材不足が深刻で需要も高い職種です。

今後介護職員の需要は、高齢化に伴い高まることが見込まれるため、介護の基礎知識を身につけられる介護職員初任者研修を取得していれば、将来的に就職先に困ることはないでしょう。

資格手当により給料アップにもつながる

介護の仕事をするに当たり、資格を取得している方が無資格者よりも給料アップが見込めます。

また、アルバイトやパート勤務の場合でも、無資格者より資格取得者のほうが時給が高いケースが多く見られます。

給料の良い介護事業者が出す求人は、資格所持が必要条件に設定されていることも少なくありません。

就職・転職時の職場選びはもちろん、採用選考でも資格を持っているだけで有利になるのがメリットです。

介護福祉業界で働きたい人に向いている!

介護福祉業界で働きたい人のイメージイラスト

介護職員初任者研修の資格は、未経験で介護福祉業界で働いてみたいと考えている人にまず取得をおすすめします。

なぜなら、介護に関する基礎知識を学べて、自分自身がスキルを保持していることを就職時に証明でき、かつ誰でも受講ができるからです。

また、一人ひとりに合わせたサービスを提供できる柔軟性がある人にも向いています。

介護の仕事は人を相手にするため、型にはまったやり方では、うまくいかないこともあるからです。

認知症の人など、体が思うように動かなかったり意思疎通が上手にできなかったりする人とコミュニケーションを取る際は寛大な気持ちで接することができる人も、介護の仕事に向いています。

介護福祉士へのキャリアアップを目指せる

将来的に介護福祉士へキャリアアップを目指せるイメージイラスト

介護職としてのキャリアアップを目指すなら、まず取得しておくべきと言えるのが「介護職員初任者研修」です。

介護職のキャリアパスの第一段階として位置づけられているので、介護のスペシャリストを志すなら、この資格を取得して実務経験を積んでおくべきでしょう。

介護職員初任者研修を取得しておくと、次段階に当たる実務者研修の受験時に一部の科目が免除となることも、メリットの1つとなります。

将来的に介護福祉士を目指す場合、介護福祉士実務者研修の取得が受験資格には必要です。

ここまで解説してきたように、介護職員初任者研修は、すべての介護系の仕事の基本となる資格です。

介護業界で活躍したい人には、ぜひとも取得を検討してみてください。