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老人ホームの運動会で盛り上がる種目・競技のアイディア集一覧!

老人ホームのイベントのなかでも、特に盛り上がるのが「運動会」です。激しい動きはできなくても、全員で目標に向かって体を動かす楽しさと充実感は高齢者でも同じです。この記事では、老人ホームで運動会を開催するときの注意点と、配慮したいポイントについて解説します。具体的な種目のアイデアについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2022年06月21日更新

まずは念入りなプランニングから

高齢の女性のことを考えながらノートを取る若い女性

運動会の季節が近づくと、「今年はどんな種目で盛り上げようか」と悩む介護職員の方は多いはず。

運動会が成功するかどうかは、念入りなプランニングを行えるかどうかにかかっています。
職員同士で意見を出し合いながら、参加する入居者全員が楽しめる内容にしたいですよね。

当日の内容を考えるうえでは、種目を何にするかはもちろん、順番や、どのような演出をするかということも大切です。もちろん感染症対策もしっかりと考えておきましょう。

また、入居者が体をずっと動かしっぱなしだとすぐに疲れてしまうので、「体を動かす人」と「見て楽しむ人」のバランスをとる必要もあります。

開会式と選手宣誓で気分を盛り上げる

運動会を盛り上げる方法の一つが、「開会式」です。

せっかくの運動会ですから、入居者に赤白の組ごとに並んでもらって、開会式を行いましょう。
その際、入居者のどなたかに選手宣誓をお願いすると、皆さんのやる気はさらにアップします。

また、事前に赤白の帽子やはちまきを準備して当日身に着けてもらうと、「頑張ろう!」という雰囲気も高まりますよ!

準備体操は必ずやろう

ジャージ姿で立つ高齢の夫婦

運動を始める前に、準備体操は必ず行いましょう。

運動会だからと張り切って怪我をしてしまっては、高齢者にとっても職員にとってもよくありません。

ラジオ体操での準備体操が運動会の定番ですが、高齢者も盛り上がる明るい曲でテンションを上げるのも、楽しい運動会のスタートになりますよ。

テンポが早めで気持ちが高まる『365歩のマーチ』や高齢者に人気の曲『ズンドコ節』で身体をほぐしていきましょう。

また、準備運動とセットで、応援合戦をするのもひとつです。
自分のチームだけじゃなく相手のチームも応援して、お互いの健闘をたたえましょう。
大声を出すのではなく、手拍子やカスタネットなどの楽器を使うとよいでしょう。

運動会は体を動かすだけではなく、応援することで大きな声を出す貴重な機会でもあるのです。

老人ホームの運動会でおすすめ5種目

1:簡単ルールで盛り上がる「風船バレー」

パーティーフラッグの下で浮かぶ赤い風船

風船バレーは、数人の参加者が集まって輪を作って、風船を床に落とさないようにトスを続けるという種目です。
椅子に座って行うので、車椅子の方も参加できます。

参加人数を多くすると輪が大きくなるので、その場合は風船が参加者の手の届かない場所に飛んだときにサポートを行えるよう、職員が円の真ん中に入りましょう。

ルールも簡単で全員が参加できるので、盛り上がること間違いなしです。

ただし、参加者が風船を夢中で追いかけるあまり、椅子から落ちそうになってしまう、隣に座っている参加者に手や体がぶつかってしまうということもあり得るので、見守る職員としてはその点に十分配慮しましょう。

運動会の定番「玉入れ」

パーティーフラッグの下でガッツポーズを作る高齢の夫婦

参加者が少人数のグループで集まって輪を作り、その中心に足のついたかごを置いて、みんなで玉を投げ入れて入った数を競うというお馴染みの種目です。

投げる玉には当たっても痛くないお手玉を使い、かごの高さは「参加者全員が投げて届く」場所に設置します。

腕の筋力が衰えている参加者が「投げても届かない」高さにはならないように注意しましょう。
参加者誰もが、自分が投げた玉が「入った!」と喜べるような場所に置くことがポイントです。

座ってできる「大玉送り」

パーティーフラッグの下で転がる赤い大玉と笑顔の高齢の女性

大玉送りは、参加者に椅子に座って並んでもらい、玉を頭の上で送っていく種目です。
ソーシャルディスタンスを保つことが大切ですが、車椅子の方でも気軽に参加できる競技です。

大玉にはバランスボールなど、軽くてやわらかいものが適しています。
人数がそれほど多くない場合には、一列に並んでもらって風船を送ってもらうなどのアレンジをしましょう。

バランスが大切「スプーンリレー」

パーティーフラッグの下でガッツポーズを作ってスプーンリレーのことを話す高齢の男性

スプーンを手に持ってそこにピンポン玉を乗せ、落とさないようにリレーするという種目です。
スタート地点の前方にポールを置き、そこをぐるっと回って戻ってきたら次の選手のスプーンにピンポン玉を移します。

ただ実際にやってみると、「ピンポン玉をスプーンに乗せて歩く」というのは意外と難しいです。
そのためボールとスプーンは紐などでつないでおき、落ちてもボールが転がらないようにしましょう。
そうすることで、すぐに落としてゲームが先に進まない、ということを避けることができます。

持っているのは誰だ?「借り物競争」

両手を上にあげて笑う介護職員と、人差し指を立てて考え事をする高齢の女性

借り物競争は、コース上に置かれた紙に記されたお題(眼鏡やハンカチなど)に合う物を借りてきて、最後は借りた相手と一緒にゴールするという種目です。

入居者が選手になるのは大変なので、職員が選手となって、入居者から物を借りて行うようにしましょう。

職員が選手だとしても、借りる相手はその場にいる人全員ですので、みんなが参加できる競技というわけです。

「この人が持っているよ!」といった声があちこちで飛び交い、みんなでワイワイと楽しめるので、運動会に参加した人全員が盛り上がれるはずです。

入居者と職員が楽む工夫が大切

競技の内容はもちろんですが、みんなで楽しめるかどうかは種目を決めるうえでの悩みどころです。

大人数の場合は個人競技が続くと飽きがくる一方、団体競技では高齢者によって身体を動かすレベルの差が生まれるので、誰でもできる単純な競技になってしまいます。

以下に挙げるそれぞれの競技のポイントを考えながら、みんなが楽しめる競技にしたいですね。

チーム戦のレクリエーション種目

二人ずつ二組の男女がガッツポーズを作っている様子

チーム戦はすべての入居者が参加します。

点数制にして競い合う競技があると、競技する方はもちろん、応援する方にも熱が入ります。

運動会といっても施設の建物の中で行うことも多いので、競技種目は屋内を想定した種目を選びましょう。

日頃のレクリエーションで行っている、大人数が同時に参加できる競技もおすすめです。

例/玉入れ、綱引き、大玉送り、スプーンリレー、射的、旗揚げゲーム

個人戦のレクリエーション種目

両腕でガッツポーズをする高齢の男性

運動会では、個人競技も欠かせません。

歩ける方、車椅子の方、利用者の身体機能はバラバラです。

参加する全員が公平に楽しめるよう、競技ではその施設にあった独自のルールを作って、一発逆転が狙えるようにしてみても盛り上がります。

例/パン食い競争、借り物競争、でかパンリレー、的当て、輪投げ、スリッパ飛ばし

スタッフが参加する競技

メガホンを口にあてて応援をするスーツ姿の女性と、ガッツポーズを作るエプロン姿の若い女性

職員が参加する競技を盛り込むと、入居者に喜ばれます。

普段見られない職員の姿をみせることで、なごんでいただきましょう。

普段は介護する立場の職員ですが、借り物競走で利用者のものを身につけたりすると、職員の格好が笑いを誘います。
こういった面白い競技が喜ばれるようです。

例/歌レク、障害物競争、なりきり競争、仮装合戦、大縄跳び

競技性のない種目も必要

マイクを手に歌おう高齢男性と若い男性

せっかくの楽しい運動会も、全種目が点数を競うものでは疲れてしまいます。

合間に歌やダンスで休憩を入れたり、幼稚園や保育園の子どもたちを招待してダンスを行ったりするなど、職員やご家族と一緒にできる競技を考えられると良いですね。

例/二人三脚、ダンス、歌、ボールリレー

また、転倒予防のために「【動画でわかる】座ってできる簡単な体操で転倒予防する」の動画を参考にして、体操を行ってから運動を行ってください。

賞状があるとさらに盛り上がる

運動会の最後は、紅組、白組どちらか勝ったかの表彰式で締めます。

当日活躍された方に、賞状やメダルを渡すのも良いでしょう。

運動会では、普段はおだやかで落ち着いている高齢者が、この日ばかりはと目を輝かせて競技に参加したり、大きな声で応援したりと楽しむ姿は、職員にとってもうれしい光景です。

それを個人賞として「○○で賞」という形で賞状を作り、一人ずつ渡してみてはどうでしょうか。

例/楽しくプレーしたで賞、笑顔がキュートで賞、よく笑ったで賞、応援頑張ったで賞、一番目立ったで賞、手拍子頑張った賞、一番元気だったで賞、はりきったで賞など。

身体の機能回復や意欲向上にも一役買う運動会。

良く笑い、楽しい思い出をつくるにはとても良い機会です。

まとめ

運動会の種目を選ぶうえで大事なのは、要介護状態の方・車椅子の方でも楽しめるものにすることです。

実際に種目に取り組む選手にはならなくとも、見ているだけで笑顔になれる内容にすると、参加者みんなが盛り上がりますよ。

また、運動会の当日、入居者の家族も呼べるようにすると、モチベーションはさらに高まるでしょう。
家族、特にお孫さんと一緒に取り組めるような種目を考えるのもひとつの方法です。

ほかの入居者と喜び合い、楽しみ合いながら、元気に体を動かしている様子をみると、家族も安心できるでしょう。

ただし、怪我や事故が起こらないよう、職員は最大限の注意を払う必要があります。
体に無理をかけないよう、楽しみながら参加してもらえると考える側もうれしいですね。