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介護福祉士実務者研修の給料を年齢、職場ごとに徹底解説!

介護福祉士実務者研修修了者の給料額についてのイメージイラスト

介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)の給料相場はどのくらいなのか詳しく見ていきましょう。年齢別の給料相場から初任給、資格有無による給料の差、働く施設ごとの違いまでを網羅し、比較しながら理解しましょう。

実務者研修修了者の給料相場(平均値・中央値)

「平成26年度 介護労働実態調査」によると、実務者研修修了者の賃金は次の通りでした。

月給制 23万3,378円
日給制 16万2,980円
時間給 12万3,537円
出典:「平成26年度 介護労働実態調査」(厚生労働省) 時点

実務者研修修了者の月収の相場は17万円~28万円ほど、年収の相場は280万円~360万円ほどです。

年齢別、男女別の平均給料

以下のグラフは介護職員の年齢、男女ごとの平均給料額の推移を表したものです。

介護職員の年齢、男女ごとのグラフ

厚生労働省の「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によれば、介護職員の年齢、男女別の平均給料は下の図表のようになります。

         
年齢 男性 女性
29歳以下 28万6,920円 27万4,450円
30~39歳 32万5,930円 29万2,530円
40~49歳 34万3,420円 29万8,610円
50~59歳 31万4,030円 30万260円
60歳以上 27万1,610円 27万2,760円
出典:「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省) 時点

年齢が上がるにつれて給料も上がっていき、男性は40代、女性は50代が最も高くなっています。男性の方が女性より月換算で1~3万円ほど高くなっていますが、60代になると女性の方が高くなっています。

なお、こちらは実務者研修に限らず、介護職員初任者研修、介護福祉士を含めた介護職員全体の平均です。

しかし、実務者研修修了者も上記のデータと同様、年齢が上がるほど給料も上がる傾向にあると考えていいでしょう。

実務者研修修了者の初任給

執務者研修修了者の初任給を紹介のイメージイラスト

一般的な実務者研修修了者の初任給は、16万円~18万円ほどです。

月収 16~18万円

実際に働き始めてから勤続年数が増えていけば、上記の金額から確実に収入は増えていきます。

手取りは額面給料の7~8割

企業からの総支給額を額面給料と呼びます。基本給と各種手当をまとめて企業が実際に支払う賃金です。

手取りは額面給料から所得税や住民税、健康保険や年金などの社会保険料、雇用保険料などを控除して実際に給与口座に振り込まれる金額のことです。

額面給料で平均月収約32万円とすると、手取り額は約25万円程度。そのため、給料を確認する場合、額面給料なのか、手取り額なのか気をつけなければなりません。

事業所によっては財形貯蓄や株式購入の制度があって手取り額がさらに低くなる場合もあります。

資格有無による給料の違い

「初任者研修」とは介護技術を学べる最も基礎的な資格で、この資格を取得すれば、要介護者の体に触れて介護する「身体介護」が可能になります。「実務者研修」は、この「初任者研修」の上位資格に位置付けられています。

実務者研修修了者の資格手当

実務者研修修了者には資格手当として月1万円〜1万5,000円程度支給される施設が多いです。初任者研修修了者の資格手当が月額5000円程度なのに比べると、介護現場でも評価に大きな差があるのがわかるでしょう。

施設によっては経験や年齢に応じて2〜3万円の資格手当を用意しているケースもあります。

年収ベースで12万円から最大36万円程度のアップが見込める実務者研修修了者は介護現場で給料アップを目指すのにぜひ取得しておきたい資格です。

実務者研修修了者と初任者研修修了者の実賃金(1ヵ月あたり)

実務者研修修了者と無資格者では、給与待遇にどれくらい違いがあるのでしょうか。「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、常勤者の実務者研修修了者と無資格者の平均賃金は次の通りでした。

給与形態 実務者研修修了者 保有資格なし
月給制 28万8,060円 26万1,600円
日給制 19万6,580円 21万1,920円
時間給 21万6,550円 19万3,640円
出典:「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省) 時点

表からもわかるように、実務者研修修了者の方が、初任者研修修了者よりも平均賃金が2万円ほど高くなっています。

表のデータは全国平均の金額のため、さらに地域差を考えなければなりません。東京や大阪などの大都市部では、これよりも好待遇で働ける可能性もあります。

ほかの介護資格保持者との給料差

ほかの介護資格保持者との給料さついてのイメージイラスト

厚生労働省の「平成30年度介護従事者処遇状況等調査」によると、実務者研修修了者の平均給与額は常勤で月収28万8,060円。上位資格の介護福祉士が月収30万970円で約2万円低い月給です。

一方で、介護職員初任者研修の平均月収は28万5,610円、無資格者の平均月収は26万1,600円となっていて、それぞれ約3,000円と約27,000円の差があります。介護職員全体の平均月収が30万970円なので、実務者研修修了者は平均より約1万3,000円低いことがわかります。

施設別の実務者研修終了者の平均月収

厚生労働省の「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によれば、実務者研修修了者の平均給料は常勤者の月給で以下のようになります。

     
施設 平均給与額
グループホーム 28万9,880円
デイサービス 25万2,540円
訪問介護事業所 28万7,140円
特別養護老人ホーム 31万5,120円
介護老人保健施設 28万7,800円
介護療養型医療施設 28万7,060円
出典:「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省) 時点

グループホーム

認知症患者が集団で生活するグループホームで働く介護職員のうち、実務者研修修了者290名、平均年齢45.8歳、平均勤続年数6.4年、実労働時間数は167.5時間の2018年。

平均給与額は月額28万9,880円。前年の平成29年データと比較すると、252名の実労働時間数166.5時間で、平均月収は27万6,450円でした。実労働時間数は1.0時間増ですが、1万3,430円の月収アップとなっています。

デイサービス

2018年のデータで、通所介護いわゆるデイサービスで働く実務者研修修了者123名の平均年齢は41.6歳でした。平均勤続年数は4.5年、実労働時間数164.8時間。その年の平均月収は25万2,540円です。

前年の調査では対象者105名で、実労働時間数168.6時間、平均月収は24万6,730円でした。実労働時間数はマイナス3.8時間でしたが、5,810円の月収アップとなっていて、デイサービスでも待遇改善が進んでいるのがわかります。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームついてのイメージイラスト

2018年に特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)に勤務する実務者研修修了者450名の平均年齢は38.7歳でした。平均勤続年数5.5年、実労働時間数164.8時間。平均給与額は月額で31万5,120円で、2017年の30万3,740円と比べると、1万1,380円アップしています。

前年の調査対象者は392名。実労働時間数は165.0時間となっていて0.2時間減でした。

特別養護老人ホームの介護職員の平均月収は2018年で33万2,260円。実務者研修修了者は約1万7,000円低い金額となっています。

介護老人保健施設

2018年に158名に調査した実務者研修修了者の平均年齢は40.0歳。平均勤続年数6.6年、実労働時間数159.9時間で平均給与額は月額28万7,800円。

前年と比べると、145名、実労働時間数160.5時間(−0.6時間)で平均給与額は月額28万1,380円。前年比6,420円アップになっています。

介護老人保健施設に勤務する職員全体の平均給与は2018年で31万7,350円なので、3万円ほど割安です。

実務者研修修了者の昇給の状況

介護職員全体の、勤続年数ごとの平均月収

勤続年数による給料の変化はどのようなものでしょうか。以下は「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」を元に介護職員の勤続年数ごとの平均月収を比較したグラフになります。

老人ホームの種類別の月額相場

このグラフを表にすると、以下のようになります。

勤続年数 平均月収
0年(勤続0ヵ月~11ヵ月) 23万2,460円
1年(勤続1年~1年11ヵ月) 26万4,550円
2年(勤続2年~2年11ヵ月) 27万1,110円
3年(勤続3年~3年11ヵ月) 27万9,020円
4年(勤続4年~4年11ヵ月) 28万3,520円
5年(勤続5年~5年11ヵ月) 28万9,980円
6年(勤続6年~6年11ヵ月) 29万2,770円
7年(勤続7年~7年11ヵ月) 29万8,960円
8年(勤続8年~8年11ヵ月) 30万3,600円
9年(勤続9年~9年11ヵ月) 30万6,960円
10年(勤続10年~10年11ヵ月) 31万2,360円
出典:「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省) 時点

上記のデータからわかるように、介護職員(※)全体の平均月収は、勤続年数が1年増えるたびに、5,000円~3万円ほど増加しています。

※ここでいう介護職員とは、介護福祉士・社会福祉士・介護支援専門員・実務者研修修了者・初任者研修修了者・資格なしのヘルパーのすべてを含みます。

上記のデータは、あくまでも介護職員全体のデータで、実務者研修修了者のデータではありません。

しかし、実務者研修修了者も、上記のデータと同様、勤続年数が増えるほど定期的に昇給すると考えて良いでしょう。

ちなみに、訪問介護事業所で働く場合、サービス提供責任者などのスタッフをまとめるリーダー的な立場になり、評価が上がるにつれて給料に反映されていくことが一般的です。

また、それ以外の施設でも、勤続年数が長い人が、介護主任などの役職に任命されて手当が上がることが多いようです。そのため、地道に現場での業務をこなし続けることが昇給のために重要と考えられます。

実務者研修修了者の給料アップの方法って?

実務者研修修了者が給料を上げるための方法についてのイメージイラスト

実務者研修修了者がさらに給料を上げるための、具体的な方法を5つご紹介します。

サービス提供責任者としてキャリアアップする

サービス提供責任者ついてのイメージイラスト

介護事業所の管理職は実務者研修修了者以上の資格条件が必要なケースが多くなっています。キャリアアップ=給与アップにつなげるためには、施設のサービス提供責任者を目指すのがおすすめです。

3年以上の実務経験があれば、サービス提供責任者での転職もできます。訪問介護事業所につき1名以上の配置義務もあるので、安定したニーズを見込めるのです。

まずは介護現場で経験を積んで、実務者研修修了者の資格を元に職場で昇進にトライしたり、転職を考えるといいでしょう。

介護福祉士の資格を取得する

実務者研修は、介護福祉士になるための受験資格を手に入れるものです。

修了しただけでも職場で経験を積んでいけば給料アップの見込みはありますが、せっかく履修して受験資格があるのなら、介護福祉士の資格を取得して資格手当や基本給そのもののベースアップを目指すことをおすすめします。

実務者研修終了者はサービス提供責任者になる資格を持っているとはいっても、介護福祉士など上位資格の職員から優先して任命されるケースが多いことを考えると、介護福祉士の資格は今後のキャリアアップのためにも欠かせないものと考えるべきでしょう。

ケアマネジャー、生活相談員など別の介護系の資格を取得する

実務者研修を修了後、介護福祉士になるのがスタンダードなキャリアアップですが、それ以外でも介護職のキャリアを築く資格がいくつかあります。

とくにケアマネジャーの資格を取得するのがおすすめで、介護福祉士の資格保持者が実務経験を5年以上積めば、資格試験を受験できるようになります。

この場合、実務者研修から介護福祉士、そしてケアマネジャーになるというキャリアアップのルートを、仕事をしながら実現できるのです。

現場で利用者に直接介護を行うヘルパーと違って、ケアマネジャーは、介護保険制度に基づいて、介護サービス利用者とその家族が必要な介護サービスを組み立てたり、事業者と介護サービス利用者の連絡調整を行ったりするのが仕事です。

具体的には、「ケアプラン」という、どのような介護サービスを受けるか、どのような福祉用具をレンタルするかなどをまとめた、介護サービス利用のための計画書を作成します。

ほかには、社会福祉士の資格を目指してみるのも良いかもしれません。社会福祉士の仕事は、日常生活を送ることに困難を感じている人たちに対して、アドバイスや指導を行うことです。

ここまで紹介してきた資格のなかから、自分に合った介護の上位資格を取得して、キャリアアップと給与アップの実現を目指すのも良いかもしれません。

管理職などの役職に就く

実務者研修を経て介護福祉士の資格を取得すると、将来的に管理職になれる可能性が高まります。

実務者研修修了者よりも介護福祉士の方が、介護スキルが高いと判断されて、管理職を任せやすいのが主な理由です。管理者になれば、管理者ではない介護職員のときに比べて、大幅な収入アップが見込めます。

「平成26年度 介護労働実態調査」に基づいて、介護職員の管理者と、管理者以外の実賃金をまとめました。

介護職員の管理者と、管理者以外の実賃金(月給の者・1ヵ月あたりの金額)

保有資格 管理者の実賃金 管理者以外の実賃金
初任者研修 29万4,428円 21万3,721円
実務者研修 31万1,443円 23万3,378円
介護福祉士 30万2,321円 23万8,440円
社会福祉士 36万6,053円 26万3,975円
出典:「平成26年度 介護労働実態調査」(厚生労働省) 時点

表からもわかるように、同じ資格の保持者でも、管理者であるかどうかによって賃金に数万円の差が出ています。

介護職員として、より良い待遇を得ながら働き続けたい場合は、管理職へ昇進を目指すのが良いでしょう。

転職する

現在、介護の現場は人手不足が深刻な問題になっています。

これは、見方を変えれば介護の現場で積んだ経験があれば、転職先には困らないということでもあります。

自分が持っているキャリアや知識を転職先の新しい職場で生かすことで、給与待遇の向上を目指すのは決して不可能ではありません。

実務者研修とは、介護福祉士になるために必要な資格

実務者研修は、介護福祉士になるための必要な資格のイメージイラスト

介護福祉士は、介護業界で働く人たちに人気の高い資格で、資格保持者は介護現場で主力となって働いています。

実務者研修(正式名称は「介護福祉士実務者研修」)は、介護福祉士の資格を得るための試験を受験するために必要な資格です。

かつて、介護福祉士になるための資格試験は、実務経験が3年以上あれば、実務者研修を修了していなくても受験が可能でした。しかし、2017年の法改正によって、介護福祉士になるためには実務者研修の修了が必須となりました。

実務者研修を受講すれば、初任者研修以上に専門的な介護スキルや、医学や医療、介護保険に関する知識を学べます。

とくに、近年介護の現場でニーズが高まっている「たん吸引」や胃ろうを使った「経管栄養」など、医療的ケアの実践的なスキルを学べることが大きな特徴です。

さらに、実務者研修修了者は、訪問介護事業者でサービス提供責任者になることが可能です。介護保険法で各施設や事業所に配置が義務づけられているサービス提供責任者は、実務者研修修了者以上の介護資格が必要です。

この資格要件には、介護福祉士やケアマネジャーなども含まれますが、そのなかで一番取得しやすいのが実務者研修なのです。

このように、実務者研修を修了すれば、介護の現場で必要な経験とスキルをさらに磨くことができるだけでなく、将来的なキャリアアップにつなげることもできます。

受講資格

実務者研修にはとくに受講条件はなく、誰でもチャレンジできます。介護職員初任者研修を取得してからでないと受講できないと思われがちですが、いきなり挑戦可能です。

介護現場で将来的に働きたいと考えているなら、ある程度の給料や働き方が約束される実務者研修を目指すといいでしょう。

ただし、初任者研修修了者しか受講できないコースや、初任者研修よりは講座数が少ない場合が多いので、通学を希望するスクールに確認してください。

旧ホームヘルパー1級との違い

旧ホームヘルパー1級ついてのイメージイラスト

訪問介護で活躍できる資格は、ホームヘルパーから介護職員初任者研修および実務者研修に制度が変更されました。基本的に「旧ホームヘルパー1級=実務者研修」と考えてかまいません。

ただし、一部、実務者研修で追加された学習内容があります。そのままヘルパーで働く場合は問題ありませんが、今後介護福祉士の受験を検討している方は、受験要件を満たすため合計95時間の受講が必要です。注意しましょう。