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理学療法士の給料を年齢や職場ごとに徹底解説!

理学療法士の給料のイメージイラスト

この記事では、理学療法士の給料を年齢別・男女別の平均給与から初任給、ボーナスなどを見ながら詳しく解説していきます。

他の医療職との給料の違いや雇用形態別、働く施設ごとの平均給料の違いも紹介。勤続年数ごとの昇給の状況にも触れ、比較しながら理学療法士の給料の実態に迫ります。

さらに、気になる給料アップのための方法も紹介していきます。

理学療法士の給料相場(平均値)

年齢別、男女別の平均給与

理学療法士は平均年齢が31.8歳で、全体的な年齢層としては20代の割合が多いです。厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査によると、理学療法士・作業療法士の平均月収は男性約29.2万円、女性約27.7万円です。

年齢 男性 女性
20~24歳 23.5万円 23.9万円
25~29歳 25.3万円 24.8万円
30~34歳 28.7万円 26.1万円
35~39歳 29.6万円 27.7万円
40~44歳 32.2万円 30.3万円
45~49歳 33.9万円 30.6万円
50~54歳 35.9万円 33.5万円
出典:「平成30年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省) 時点

理学療法士は男性の約43%、女性の約45%が20代です。30代は男性が約39%、女性が約33%、40代だと男性が約15%、女性が約17%となっています。

理学療法士の年齢別、男女別の平均給与

こうしてみると、男女とも20代、30代が全体の8近くを占めていて、全体的に若年層が多い専門職といえるでしょう。

しかし、20代・30代が多い職ということは、経験や年齢加算による昇給を得ていない人が多いため、専門職としては年収が低めと言われがちです。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば、理学療法士の平均年収は406万円となっています。

また理学療法士協会によると、働いている人の男女比は約6:4。ワークライフバランスがとりやすく、女性も多く活躍している専門職です。

初任給

理学療法士の初任給はどのくらいでしょうか。厚生労働省の調査によると、理学療法士の年収は男性の場合は20代前半だと約362万円、20代後半だと約395万円、女性の場合は20代前半だと約324万円、20代後半だと約386万円です。

一般的な大卒の初任給の相場が20万円前後であることを踏まえると、20代のうちで得られる収入は決して低い額とは言えないでしょう。

また、男女の給与差は20代後半になると小さくなっています。20代前半だとやや男性の方が収入は多いですが、経験を積んでキャリアアップを図っていけば、性別による賃金差は減少。女性であっても将来を見据えた働き方ができるのは、理学療法士の大きな特徴です。

手取り

理学療法士の月額での手取り額は、勤務先、年齢、勤続年数などによって変わってきますが、男性だと約20~27万円、女性だと約16~19万円です。

しかし、理学療法士は男女ともに20代、30代が全体の約8割を占めています。他職の20代、30代と比べてみると、この手取り額は決して安いとは言えないでしょう。

理学療法士は若年層の勤務者が多いため、手取り額についても全体平均が安くなりがちです。しかし、同じ年代という視点でみると、特別手取り額が少ないというわけではないと言えます。

ボーナス

理学療法士のボーナスのイメージイラスト

理学療法士のボーナス支給額は、男性の場合は平均で66.2万円、女性の場合は平均で66.1万円です。男女間でほとんど差がありません。

勤続年数ごとの平均支給額をみると、女性の場合は勤続1~4年で約67.7万円、5~9年で約61.5万円、10~14年で65.9万円、15年以上で88万円です。

一方、男性の場合は、勤続1~4年で58.7万円、勤続5~9年で70万円、勤続10~14年で88.2万円、勤続15年以上で86.7万円となっています。

勤続年数 男性 女性
0年 58.8万円 77.7万円
1~4年 58.7万円 67.7万円
5~9年 70万円 61.5万円
10~14年 88.2万円 65.9万円
15年以上 86.7万円 88万円
出典:「平成30年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省) 時点

男性の場合、勤続5年を過ぎたあたりからボーナスの額が女性よりも上昇する傾向にありますが、勤続15年以上となると、男女間の差はほとんどありません。

福利厚生

転職をする際は、年収だけでなくさまざまな社会保険、福利厚生の内容もチェックする必要があります。

例えば、理学療法士として医療機関などで働く場合、専用の白衣と靴は欠かせません。しかも、清潔なものを常時着用する必要があるため、頻繁にクリーニングを行うことが求められます。

それらの代金は、1回あたりでは少額であっても、継続して払い続けるとなるとそれなりに大きな額となるでしょう。

そうしたクリーニング代が勤務先からどのくらい金銭的に補助が出されているのかについては、転職先を探す際に必ず確認しておきたいところです。

さらに、理学療法士は新たな技術・知識のアップデートが不可欠です。そのためには定期的に講習会や研修に参加することが求められますが、その際の参加費・受講費に対してどのくらいの支援が出るのかも事前に確かめておきましょう。

生涯年収

理学療法士の生涯年収は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査のデータを元に計算すると、男性の場合は約1億8,000万円、女性の場合は約1億7,000万円です。

男女間の年収差については全世代的に多少発生していますが、大幅な格差があるわけではありません。

ボーナスについても勤務先や個人レベルの経歴や能力に基づく差が大きく、全体的な傾向として男女間に大きな差があるとは言えないでしょう。

最終的な生涯年収の差も1,000万円ほどで、キャリアを積んだベテランの女性理学療法士であれば、男性よりも生涯年収が高くなるということは十分に考えられます。

ほかの医療系専門職との給与比較

作業療法士

作業療法士は理学療法士と同じく患者のリハビリテーションに関わる専門職です。

理学療法士が立つ・座るなど日常の基本的動作に関わるリハビリを行うのに対して、作業療法士は食事・入浴・運動など日常の応用的動作に関わるリハビリを行う、という点で両者に違いがあります。

しかし、患者の状態に応じてリハビリを実施するという基本的な役割は同種であるため、理学療法士と作業療法士においては、基本的に給与面で大差はありません。昇給制度も類似していることが多いです。

看護師

看護師のイメージイラスト

日本看護協会がまとめた2013年のデータによると、看護師の給料は総支給額で月収で平均約35万円、基本給は約25万円です。

看護師の場合、夜勤や休日出勤を要求されることが多く、ハードワークではありますが、別途手当が支給されるため待遇は悪くありません。看護師は患者さんの命に関わる仕事も多く、心身ともに負担が大きな業務を任されるため、リハビリを専門とする理学療法士よりも全般的にみると給与は高めです。

実際の給与額は勤務先によっても変わり、総合病院のような規模の大きな職場だと年収が高くなる傾向があります。

歯科衛生士

歯科衛生士は理学療法士と同様、国家試験の合格が求められる資格です。しかし合格率は9割を超え、所定の養成学校で必要なカリキュラムを終えれば、問題なく合格できます。

歯科医師の補助業務を行うことがメインであるため、医療系の専門職ではありますが、年収は理学療法士よりも比較的低めというのが実情といえます。

ただし、勤務先の医院の規模によって収入は変わる傾向があり、大きな病院に勤めている歯科衛生士ほど平均年収が高いです。

都道府県ごとの平均給料

給料が高いのは東京

理学療法士の給料を都道府県別に見ていくと、東京都が高い給与水準となっています。

実際、みんなの介護求人に掲載されている介護付き有料老人ホームなどの求人では、月給22.3万~24.3万円、月給27.5万~37.5万円で募集している求人もあります。

パート、アルバイトの場合でも時給1,500円~2,500円と高時給な求人が目立ちます。施設数の多さに加え、求人数も多いのが特徴です。

賞与や通勤手当の有無など施設によって福利厚生はさまざまなこともあり、施設ごとの特徴も吟味する必要があります。

給料が安いのは島根県

一方、給料が安いのは島根県で平均300万円ほどです。

みんなの介護求人に掲載されている訪問看護やデイケア、特別養護老人ホームの求人では、月給18.8万~22.3万円と東京都と比べて月額で5~10万円ほどの差があります。

40代、50代歓迎の求人や新卒・未経験可の求人、一度理学療法士の現場から離れ、ブランクがある人も歓迎している求人もあり、さまざまです。

働く施設ごとの平均給与額

介護施設

介護施設で働く理学療法士のイメージイラスト

医療分野が高めである一方、収入が低めなのが介護分野であり、平均年収額でみると介護分野は約419万円。医療分野よりも50万円以上も低いです。

しかし、現在日本は高齢化が急速に進行し、2025年に団塊の世代が75歳以上の後期高齢者世代を迎えることもあり、介護分野における理学療法士へのニーズは、ここ数年のうちに急速に高まると予想されています。

特に、体力面での負担が大きい訪問介護・訪問リハビリの事業所では、理学療法士が高待遇で迎えられるケースが増えているようです。

高収入を目指すなら、待遇の良い介護施設を探してみるというのも1つの方法でしょう。理学療法士の資格を持ち一定の実務経験があれば、年収400万円前後から勤務スタートという場合も珍しくありません。

医療施設

医療分野の勤務先に勤めている理学療法士の平均年収は約474万円であり、介護分野などの勤務先に比べると待遇は良い場合が多いです。

医療機関は労働組合がしっかりと形成されているのが一般的で、給与面はもちろんのこと、福利厚生の面でも充実している傾向があります。

ただし、勤務先の病院が市立病院や厚生年金病院などの公立病院か医療法人などが運営している民間病院かによって、給与のあり方は大きく変わるのが一般的です。

公立の施設だと初任給は民間の施設よりも低めですが、給与の昇給率は民間よりも高めとなっています。一方、民間の施設だと初任給が高めになる一方、給与の伸び率は低めです。

理学療法士の昇給の状況

経験年数ごとの収入推移

理学療法士の勤続年数と年収の関係をみると、おおむね、勤続年数が5~6年ほどで、年収が400万円を越えるというのが一般的な相場といえます。男性の場合は、勤続年数5~6年で412万円前後、女性の場合だと397万円前後です。

勤続年数 男性 女性
0年 23.3万円 23.6万円
1~4年 25万円 24.6万円
5~9年 27.6万円 25.7万円
10~14年 30.6万円 28.2万円
15年以上 36.4万円 31.3万円
出典:「平成30年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省) 時点

理学療法士は若い世代が多い専門職で、大学新卒で就職した場合、男女問わず20代後半~30歳前後で年収は400万円を超えると考えられます。

理学療法士の昇給の状況

月収で計算すると男性が約29万円、女性が約28万円、ボーナスでは男性が約65万円、女性が約63万円です。ただしこれらはあくまで平均額で、一般的に勤務先の規模が大きいほど収入が高額になる傾向があります。

理学療法士が給料を上げる方法って?

管理職にキャリアアップする

管理職にキャリアアップするのイメージイラスト

理学療法士が収入アップを目指すうえでの1つの方法が、管理職にキャリアアップすることです。

ただし、管理職は若年層で任命されることは少なく、40代で就任するのが一般的といえます。そのため将来的に管理職を狙うのであれば、若いうちから現場で経験を蓄積し、能力・スキルを磨いておくことが大切です。

自分の価値を高めるために、認定理学療法士や専門理学療法士のような上位資格を取得しておくことも必要でしょう。

管理職になれるのは一握りの理学療法士だけなので、この狭き門を突破するには普段からキャリアを磨くための努力が求められます。管理職を目指すことは時間も手間もかかりますが、年収アップにつながる有効な手段であることは間違いありません。

博士号を取って教員を目指す

理学療法士で培った経験、ノウハウ、知識を元に、教える立場に立って収入アップを目指すこともできます。例えば養成学校などで教師として働く、講演会などに呼ばれて話をするといったことは、本業での収入に加えて副収入を得られるでしょう。

あるいは、大学教員として学生を教えるために、大学で博士号を取得するというのも1つの方法です。

学位を取得するのは、必ずしも国内の大学である必要はありません。海外に留学して学位を取得して、そのまま海外の病院で研修を受け、働くという人もいます。

ただし、大学に通学するには学費がかかるため、奨学金の有無も含めて授業料に関して事前に情報を集めておきましょう。

別の事業で起業する

理学療法士には「開業権」がないため、資格を取ったからといって独立・開業はできません。というのも、理学療法士は「医師の指示の下で理学療法を行う者」と規定されているため、医師のいない場で患者に理学療法を提供することは認められていないからです。

しかし、理学療法士としてではなく、別の事業として開業する分には問題ありません。例えば理学療法士以外にも、鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師、柔道整復師など開業権のある資格を取得すれば、事業を起こすことができます。

ただしそのためには、理学療法士とは別の資格を取る必要があり、時間・学費ともに改めて必要です。

転職する

理学療法士として働き始めたものの、自分の年収に不満を感じ、転職を考える人もいるでしょう。

しかし、実際に収入アップを目指した転職を行う場合、押さえておくべきポイントがあります。

それは「前勤務先での勤続年数が1年以上あること」です。1年未満で転勤しようとすると「長く勤務できない人なのではないか」との印象を持たれ、あくまで欠員に対する補充要員として採用されてしまいます。そうなると収入増にはつながりません。

そのため、転職希望先の面接官が積極的に雇用したいと思えるほどの実績・技術を前の職場で得ておくことが大切です。最低でも1年以上同じ医療機関・施設に勤務し、経験豊富な理学療法士として認められれば、年収アップとなる転職を実現できるでしょう。