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管理栄養士の給料を年齢や職場ごとに徹底解説!

管理栄養士の給料のイメージイラスト

管理栄養士の給料を年齢別・男女別の平均給与から初任給、ボーナスなどを見ながら詳しく解説していきます。

栄養士などの他職種との給料の違いや雇用形態別、働く施設ごとの平均給料の違いも紹介。比較しながら管理栄養士の給料の実態に迫ります。

気になる給料アップのための方法も紹介していきます。

管理栄養士の給料相場(平均値)

年齢別、男女別の平均給料

管理栄養士の平均年収は350万円~400万円と言われています。参考までに下の表は女性栄養士の年齢別の給料を表したものになります。

年齢 月給 賞与など
20~24歳 19.3万円 31.3万円
25~29歳 21.5万円 58.7万円
30~34歳 22.5万円 56.3万円
35~39歳 24万円 65.5万円
40~44歳 24.4万円 69.1万円
45~49歳 24.7万円 70.2万円
50~54歳 26.2万円 81.2万円
出典:「平成30年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省) 時点

年齢が上がるにつれて、緩やかに月給が上がっていき、それに応じて賞与などの特別支給額も増加しています。管理栄養士の方が栄養士と比べて、給料が高めとされており、上の表にさらにプラスされるイメージです。

管理栄養士の年齢別、男女別の平均給料

また、男性と女性では、どの年代もおよそ3万円から6万円男性の方が高めの傾向があります。男性は管理職や幹部に進む割合が少なくないこと、結婚や出産、育児などでキャリアの中断がない場合が多いことなどが理由に考えられます。

初任給

管理栄養士の基本給は、新卒の場合、月額17万円前後から。基本給の金額は民間企業でも公務員でもあまり変わりません。初任給には通勤手当や住宅手当、資格手当などがプラスされます。

また、中途採用者は新卒とちがって前職までの経験やスキルが給料に反映されます。能力給も中途採用なら就職してすぐ、新卒で未経験の人は一定の試用期間を経てからプラスされるケースが一般的です。

20万円まで届かない初任給の職場でも、勤続年数を重ねると毎年少しずつ昇給していくところがほとんどです。

初任給のイメージは、自治体の保健所や国公立の病院・学校で働く公務員の管理栄養士の場合で、年収換算323万円。月収22万円、賞与は2回分で60万円といったところがおおよそのイメージとなります。

手取り

給料には、企業から支払われる総支給額(額面)と実際に銀行口座に振り込まれる手取りとがあります。総支給額から税金や社会保険料などを引いた金額が手取りです。

したがって、手取りは総支給額から2割ほど少なくなります。管理栄養士の平均年収はおよそ350万円。なので、およそ280万円が手取りということです。

年代別に手取りを見ていくと、20代なら200万円前後、30代なら240万円前後、40代なら平均で320万円前後、そして50代なら400万円ほどとなります。なお、手取りは、基本給はもちろん手当や賞与なども対象です。

また、職場によっては財形貯蓄や株式購入、福利厚生のための職場で集まる会費など、さまざまな金額が差し引かれている場合があります。毎月の給与明細書で総支給額と手取り額を確認するようにしましょう。

ボーナス

管理栄養士のボーナスのイメージイラスト

ボーナスは、業績が安定して経営の調子が良かったり、働く本人の日頃の成績や頑張りに対して支給されるものです。一般的には夏と冬の2回に分けて基本給の1ヵ月分〜4ヵ月分、中には6ヵ月分が支給される職場もあります。

賞与額は就職先によってまちまち。しかも、公務員以外は大幅に賞与額が下がる可能性もあります。

ボーナスは、新卒で初任給が17万円なら1回あたり20万円から30万円、年に40万円から50万円ぐらいもらえる職場もあります。

また、年に1度、まとめて支給するところ、年収制で基本給や賞与をまとめて年間で計算しているところなども、増えています。

月収が少なくてもボーナス額が多ければ、年間でやりくりしやすくなるでしょう。一方で、月収が多かったり、手当は多いけれど基本給は少ない、といった職場では、ボーナスの金額も少なくなりやすいので気をつけてください。

手当、福利厚生

手当には、法律で決められているもの、決められていないものの2種類があります。

企業に法的義務がある手当は時間外労働手当です。超過勤務手当とも呼ばれています。たとえば所定の労働時間8時間を超えて残業があった場合です。

深夜や休日に出勤した場合には、休日労働手当や夜勤手当が支給されます。時間外労働手当はいつもの時給より1.25倍、休日や夜勤手当は1.35倍で計算されます。

一方で、企業が社員のために独自で支給している手当もあります。通勤手当や家族手当、資格手当、住宅手当などです。これらは法律で義務づけられているものではありませんが、多くの職場で支給するのが一般的です。

また、福利厚生には健康診断や慶弔見舞金、資格研修費など、こちらも企業によってさまざまです。

他職種との給料比較

栄養士との給料の違い

公務員の場合、管理栄養士の初任給は年収323万円なのに対して栄養士は年収300万円ほど。資格の差が少し現れています。

民間企業の場合は、さらに平均年収の差が大きくなっていて、給食センターや病院では管理栄養士の給料が大幅に高い傾向があります。

ほか、介護施設や食品メーカーでも同様で、管理栄養士と栄養士では資格による収入が大幅に異なることに注目しましょう。

看護師との給料の違い

看護師の平均年収は2013年の日本看護協会の調査によると約500万円。看護師は基本給や手当、福利厚生が手厚い職業として知られています。

とくに入院病棟があって交代制の勤務をしていると、まとまった夜勤手当が支給されるので、数万円から10万円単位で基本給に上乗せされる場合も少なくありません。

それに比べると、管理栄養士の平均年収は350万円から400万円台。少なくても100万円ほどは看護師より低い水準となっています。

都道府県ごとの平均給料額

給料が高いのは東京

管理栄養士の年収は東京都が高い傾向にあります。

みんなの介護求人で東京都の求人情報を見てみると、17.5~29.7万円、25.5~28.5万円など、30万円弱の月給を提示している施設もあります。

管理栄養士の年収は関東のほかは関西エリアや東海エリア、中国エリアが高め。大都市の多い地域は年収も高めの傾向が見られます。

給料は都市で人口が多く、働く施設が選びやすいエリアほど高めになります。人口に比例して平均年数も高めになっているのがわかります。

給料が安いのは青森

一方、管理栄養士の給料が低い傾向にあるのは青森県。

みんなの介護求人で青森県の求人情報を見てみると、23.8~26.3万円、15.5~18.5万円など、給料が高い傾向にある東京都と比べると、月給にして5~10万円の差があることも。

青森県のある北海道・東北地方で見てみると、月給20万円以下の求人も多く見られます。

理由としては、もともと大都市に比べて産業が少なく、物価が安いこと。そのため給与ベースも伸びが悪く、管理栄養士の資格があっても収入に反映されづらいことが考えられます。

雇用形態別の収入一覧表

正社員の場合

正社員として働く管理栄養士

雇用が安定して長期間じっくり働ける正社員。管理栄養士の平均年収は380万円ほどといわれています。

ただし、正社員で就職しても、民間企業か公務員かによっても、民間企業でも業種や業態、経営規模などによっても収入は大きく異なるため、それぞれの求人条件が大切です。

正社員で就職すると、雇用期間がないため腰を落ち着けて仕事に取り組めること、責任ある仕事や役職への昇進の可能性があること、など、メリットもたくさんあります。

また、正社員には諸手当や福利厚生が充実している企業も多いので、収入面や待遇面でも有利といえるでしょう。

なお、転職した場合の収入は人によってちがいます。前職までの経験やスキル、年齢などによって採用側が能力給を含めた給料を設定するからです。

新卒の初任給より下回ることはありませんが、転職時の給料も企業によってさまざまなケースがあります。

パート、アルバイトの場合

パートやアルバイト、契約社員、派遣社員など非正規雇用で働く場合、平均年収は300万円ほど。時給では900円〜1,000円台前半の求人案件が目立ちます。

なお、正社員より1〜2割程度は低くなります。非正規雇用の場合も、勤務先によって、または派遣元会社によって、収入が平均を下回るケースも少なくありません。

パートや派遣社員など非正規雇用では、基本的に同じ仕事をしていても給料が低めだったり、数ヵ月から数年で雇用期間が切れるといったデメリットがあります。

また、正社員のような福利厚生がない、ボーナスは支給されない企業が多いといった点もネックです。

ですが、もし職場の業務内容や人間関係が合わないと思ったら、短い雇用期間であることを生かして次の仕事を探しやすいというメリットもあります。

フリーランスの場合

フリーランスはどの企業にも所属せず、自分で営業して仕事をするスタイルです。そのため、頑張った分だけ収入に反映されます。働き方としては、セミナーや講演活動、個人や企業向けの栄養相談などが主です。

最近はスポーツクラブやプライベートジムの中にアスリートのための栄養指導に力を入れているところが増えていて、クラブやジムの紹介で会員メンバーの栄養相談に個別に乗るといった仕事も増えています。

フリーランスは、成功すれば管理栄養士の平均年収を大きく上回って1,000万円超を目指せる働き方です。ただし、実力と経験を兼ね備えた人でなければ、仕事を勝ち取るのは難しいでしょう。

そのため、まず民間企業や公務員として管理栄養士のキャリアを積んでから独立するケースがほとんどです。

働く施設ごとの平均給料

老人ホーム

老人ホームで働く管理栄養士のイメージイラスト

高齢者施設で働く管理栄養士の平均年収はおよそ430万円。介護求人案件を見ると、300万円台の施設もあれば、400万円〜500万円を超すケースもあるなど、施設の運営規模や給与待遇をはじめこれまでのキャリアによってもちがいが見られます。

老人ホームやデイサービスなど高齢者施設で活躍する管理栄養士もたくさんいます。利用者や入居者の毎日の献立を栄養バランスや食事制限を考えて組み立てたり、栄養管理、本人や家族からの栄養相談を受け付けたり、健康な食生活になるためのお手伝いをします。

たとえば、管理栄養士は障がいや身体機能の状態に合わせて食事の仕方にも配慮しなければなりません。固形物が食べづらい入居者にはゼリー状やとろみをつける、塩分摂取の制限がある場合は減塩メニューを一般の入居者向けと別に献立を決めるといったきめ細かな仕事が大切です。

病院

病院の管理栄養士の平均年収は約440万円。病院の規模によって、入院患者が多い場合は管理栄養士も複数で担当することもあります。

そのため、チームワークや栄養士のスタッフへの指示や指導も業務内容に含まれてくる病院も珍しくありません。

管理栄養士は病状や年齢、性別などからそれぞれの患者が必要な栄養を考えて献立を決めます。病院の管理栄養士で大切な仕事は、病気の治療の一環として行われる栄養管理や栄養指導です。

生活習慣病が増えているいま、メタボリックシンドロームなら脂質や糖分を控える栄養指導が欠かせませんし、糖尿病なら糖分制限、高血圧や心不全など循環器系の患者には塩分制限を意識したメニューを栄養指導します。

国立病院

国立病院の管理栄養士の平均年収は、病院と同じレベルをイメージするといいでしょう。国家公務員として国立病院機構に就職すると、給与規定の俸給表にしたがって支給されます。

昇給も年1回と決まっています。新規採用者の場合、基本給は大学の場合で18.6万円程度です。

宿直手当は1回5,900円、管理栄養士で重症心身障がい者や結核患者に対する業務を行う場合は特殊業務手当月額5,200円がプラスされます。

このほか、住居手当は最高月額27,000円、通勤手当は月額55,000円まで。地域手当や扶養手当、時間外勤務手当も用意されています。

なお、ボーナスは業績手当と呼ばれていて、基本給の約4.2ヵ月分。毎年6月30日と12月10日が支給日です。

公務員か民間企業かで年収が大きく異なる

栄養管理士は就職先がどのような運営主体かによって年収がちがってきます。とくに民間企業を選ぶのか、国公立の病院や高齢者施設などを選ぶのかによって、昇給や年収の推移に特徴があるのがポイントです。

民間企業で働くと正社員の中でも食品や医薬品メーカーなら20代の平均年収は約450万円ほど。20代の正職員の公務員の平均年収が323万円なので、実に130万円近く金額に差が見られます。

ただし、公務員は年功序列のため勤続年数に応じて着実に年収がアップします。40代以降の年収の伸び率は民間よりも高くなるのが特徴です。

40代公務員の平均年収は633.3万円。民間企業の正社員の平均年収を大きく引き離します。

企業規模別の給料比較

実際に勤務する企業の従業員数によって、どのくらい給与に差があるのでしょうか。参考までに企業規模別に収入を比較できる厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」を見ていきましょう。

企業規模 月収 賞与など
10〜99人 22.8万円 60万円
100〜999人 22.6万円 59万円
1,000人以上 25.1万円 52万円
出典:「平成30年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省) 時点

すると、女性の栄養士の調査で、企業の従業員数10〜99人の場合、平均月収は約22.8万円、賞与は約60万円、100〜999人の場合は平均年収約22.6万円、賞与約59万円。1,000人以上の企業規模の栄養士は平均月収約25.1万円、賞与約52万円となっています。

なお、従業員数10人以上の企業規模をまとめた結果では、平均月収は約23.6万円、賞与は約58万円でした。

平均月収は企業規模の人数が多いほど高い傾向があって、賞与は企業規模が中小のところのほうが高めであるとわかります。

上記はあくまでも栄養士の場合ですが、管理栄養士でも同様と考えられます。

管理栄養士の昇給の状況

経験年数ごとの平均賃金

どの企業も経験年数に応じて昇給をしていって、年を追うごとに年収が高くなっていきます。参考までに「平成30年度賃金構造基本統計調査」より栄養士の勤続年数による給料のちがいを見ていきましょう。

経験年数 月収 賞与など
0年 19.4万円 3万円
1~4年 20.5万円 48.6万円
5~9年 22.1万円 62.9万円
10~14年 23.3万円 66万円
15年以上 26.2万円 80.1万円
出典:「平成30年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省) 時点

勤続年数が0年の場合だと、平均月収は19.4万円、年間賞与などの特別給与額は3万円、1~4年で月収20.5万円、賞与は48万円、5~9年で月収22.1万円、賞与は62.9万円です。

管理栄養士の勤続年数ごとの収入推移

さらに、勤続年数が10~14年になると、平均月収は23.3万円で賞与は66万円。15年以上になると、月収は26.2万円で賞与は80.1万円となり、年数を重なるごとに着実に給料が上がっていることがわかります。

こちらはあくまでも栄養士の場合ですが、管理栄養士も同様の傾向があることが考えられます。

管理栄養士が給料を上げる方法って?

献立作成や衛生管理のスキルを上げる

スキルを上げる管理栄養士

管理栄養士として活躍するには、栄養学や病気や健康分野の知識も大切ですが、病院や施設で実際に患者や入居者に合わせた献立を作成したり、調理を担当したり、現場の経験も重要です。

年収アップのためには、栄養管理や栄養相談に加えて、積極的に患者や入居者に寄り添った献立作りや、食事の調理を豊富に経験しておくことが大切といえます。

調理現場は、管理栄養士の業務の中心となるところ。調理が苦手な人やあまり現場で調理経験を積まずに来ている人は、進んで学ぶようにしましょう。

また、衛生管理も重要です。調理現場の消毒や服装の管理から配膳時の温度管理まで、患者や入居者の口に入るものに対する意識が欠かせません。

管理栄養士の年収が高い人ほど、現場経験が豊富な傾向があるのは確かといえます。

専門分野の資格を取得する

キャリアアップのため、さらに上位の資格を目指しましょう。管理栄養士の資格だけでも十分どこでも通用しますが、年収アップのためには日本栄養士会による専門管理栄養士や特定分野管理栄養士の資格取得も検討してみてください。

とくに特定分野管理栄養士は最近、注目されている資格です。

特定保健指導、静脈経腸栄養管理、在宅訪問栄養食事指導、スポーツ栄養、食物アレルギーの5つの特定分野に分けて、それぞれ実績を発揮していて、今後もスキルアップを目指す栄養士を対象にしています。

また、管理栄養士でもさらに専門化を進めて、分野別に人材育成をしています。がん、糖尿病、摂食嚥下リハビリテーション、在宅栄養といった各領域のスペシャリスト認定を進めています。

栄養指導の経験を積む

病院や高齢者施設の管理栄養士の重要な仕事の1つが、栄養指導業務です。前職までに栄養指導の経験を積んでおくと、採用時の評価が高くなって転職活動がスムーズに行きやすいといわれています。

大きな病院ほど、中途採用でキャリアアップをしたいなら、栄養指導経験は大切です。病院によっては実務経験3年以上を1つの目安にして、応募者を限定しているケースも目立ちます。

そのため、いざ希望する転職先があっても、応募条件であきらめなければならないこともあるのです。

とくに個別栄養指導業務は入院病棟や外来で栄養指導が必要な医療機関にとって管理栄養士に求められる仕事です。年収アップのためにも、栄養指導の経験を積んでおきましょう。

転職する

同じような勤務先でも、企業の社風や職場の雰囲気、そして人間関係などは大きく異なります。

とくに民間企業なら、昇進や評価は上司が中心に判断するため、自分の頑張りをきちんと評価してもらえないと感じる場合も少なくありません。

もし、今の職場に収入や待遇で悩んでいるなら、思い切って転職を考えてみましょう。管理栄養士は病院や高齢者施設でニーズが高いため、積極的に採用活動を行っている民間企業も多くあります。

また、地域によって管理栄養士が不足しているところもあります。

転職をスムーズに進めるためにも、日頃の求人情報の収集や地元の情報を口コミで調べておくといった心構えが大切です。そして、介護転職サイトを使って、全国の職場の比較をしておくと、もっと自分にマッチする企業を見つけるきっかけにもなるでしょう。