医療ソーシャルワーカーの平均給料(月収・年収)
医療ソーシャルワーカーの平均年収は、厚生労働省の調査によると約425.8万円です。
年収 | 約425.8万円 |
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月収 | 約22.9万円 |
医療ソーシャルワーカーの社会的な需要は高まっており、今後も安定した職場環境が期待されています。
正規雇用の割合は95%を超え、週休2日のシフト制が一般的です。
医療ソーシャルワーカーの職種や要件について詳しく知りたい方は、「医療ソーシャルワーカー(MSW)はどんな職業?なるための方法や仕事内容を解説」をご参照ください。
医療ソーシャルワーカーの賞与・ボーナス
医療ソーシャルワーカーの年間賞与は平均約70万です。
全体平均 | 約70万円 |
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20代 | 約40~50万円 |
30代 | 約60~70万円 |
40代以降 | 約70万円以上 |
このように、賞与額は年齢や事業所によっても変動します。
年齢別、男女別の平均給与
医療ソーシャルワーカーの年齢別平均給与を見ると50代の給与がピークとなっています。
また、男女別でみると男性の平均月給は約33.1万円、女性の平均月給は約29.8万円とやや男性の方が高い結果となっています。
医療ソーシャルワーカーの年齢別データの集計がないため、厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査からその他の社会福祉専門職業従事者を参考にしています。
前述したとおり医療ソーシャルワーカーの平均年収は約425万円となっておりこれよりも高い年収であることが予想されます。
年齢 | 平均年収 |
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~19歳 | 約196万円 |
20~24歳 | 約232万円 |
25~29歳 | 約270万円 |
30~34歳 | 約301万円 |
35~39歳 | 約322万円 |
40~44歳 | 約335万円 |
45~49歳 | 約364万円 |
50~54歳 | 約376万円 |
55~59歳 | 約379万円 |
60~64歳 | 約370万円 |
65~69歳 | 約312万円 |
70歳~ | 約244万円 |
また、年齢と共に役職や責任が増すことで、給料も増加する傾向が見られます。
医療ソーシャルワーカーの初任給
医療ソーシャルワーカーの初任給は、厚生労働省の令和5年度賃金構造基本統計調査によると、経験0年の場合の月給は約22.5万円でした。
これに賞与やボーナスを加えた年収は約250万円となります。
医療ソーシャルワーカーは社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持つことが一般的ですが、資格を取得するのは働きながらというケースも少なくありません。
年齢が高くても未経験で医療ソーシャルワーカーを始める方もおり、そのため初任給は幅広い年齢層に適用されます。
勤続年数ごとの収入差
医療ソーシャルワーカーは、勤続年数が増えるにつれて収入が安定して上昇します。
経験年数計 | 平均月給 | 平均年間賞与額 |
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全体 | 約29万円 | 約77万円 |
~1年 | 約22万円 | 約30万円 |
1~4年 | 約23万円 | 約54万円 |
5~9年 | 約26万円 | 約68万円 |
10~14年 | 約28万円 | 約77万円 |
15年以上 | 約35万円 | 約102万円 |
昇給のペースはゆっくりですが、長く勤務を続けることで確実に収入が増加します。
また、勤務先の規模が大きいほど、給与額が高くなる傾向があります。
雇用形態別の収入一覧
正社員の場合
医療ソーシャルワーカーとして正社員で働く場合、平均年収は約425万円です。
職場や経験年数にもよって違いますので、よく確認することが大切です。
また、医療ソーシャルワーカーは正社員としての雇用が多く、安定した収入を得られる職種といえるでしょう。
アルバイトの場合
みんなの介護求人の情報によるとアルバイトやパートタイムで医療ソーシャルワーカーとして働く場合、平均時給は約1,000~1,200円です。
特に東京の求人は高い時給が設定されており、求人によっては時給1,600円の求人もあります。
この働き方は、家事や育児の合間に働く人に適しており社会福祉士や精神保健福祉士などの資格が求められることが一般的です。
契約社員の場合
みんなの介護求人の情報によると医療ソーシャルワーカーとして契約社員で働く場合、平均月給は約22万円~26万円程です。
正社員に比べると収入はやや低くなりますが、契約社員でも安定した収入を得ることができます。
他職種との給料差
医療ソーシャルワーカーの平均年収は約420万円前後とされています。
同じ福祉系職種であるケアマネージャーや社会福祉士と比較すると、年収はほぼ同等かやや低めの水準です。
ケアマネージャーの平均年収は約360万円、社会福祉士は約365万円となっています。
一方、看護師や保健師の年収は医療ソーシャルワーカーよりも高く、看護師は約460万円、保健師は約480万円です。
これらの職種は国家資格が必要である点が、収入差の一因と考えられます。
都道府県別の給料
医療ソーシャルワーカーの年収は、都道府県によって大きな差があります。
厚生労働省のjob tagのデータによると、最も高いのは長崎県で年収は約534万円です。
次に高いのは東京都で、平均年収は約486万円となっています。人口が多い都市部は医療機関の数も多いため、医療ソーシャルワーカーの需要が高く給与水準も上昇傾向にあります。
一方、最も低いのは沖縄県で、平均年収は約315万円となっています。
その他、九州や中国・四国地方、北海道・東北地方でも年収は300万円前後と、地域によって数十万円の差が見られます。
医療ソーシャルワーカーが給料を上げるには
実務経験を積んでキャリアアップを目指す
医療ソーシャルワーカーが年収アップを目指すには、実務経験を積みキャリアアップを図ることが重要です。
経験を重ねることで、役職に就く機会が増え主任や係長といったポジションに昇進することで、役職手当が付与され年収が上がります。
また、長く同じ職場で勤めることで、勤続年数に応じて基本給が上がる傾向も見られます。
役職につくためには、日々の業務を着実にこなすことが求められます。
社会福祉士などの資格を取得する
医療ソーシャルワーカーが年収をアップさせる方法として、社会福祉士や精神保健福祉士の資格取得があります。
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
これらの国家資格を取得することで、資格手当が支給され、年収増加につながることが多いです。
また、資格を持つことで医療ソーシャルワーカー以外の職種にも挑戦でき、職務の幅が広がります。
多くの求人では、社会福祉士や社会福祉主事任用資格が応募条件となっているため、資格取得は非常に有利です。
働きながら夜間に通学できる教育機関もあるため、年収アップを目指す方におすすめの方法です。