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介護職の雇用形態を正社員・契約社員・派遣社員で比較

正職員・契約職員・派遣社員など雇用形態の違いを知っておくイメージイラスト

介護職の雇用形態ごとの違いについて解説します。正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトでは、仕事内容、給料にどんな違いがあるのでしょうか。

勤務時間や昇給やボーナスの支給条件、福利厚生など待遇面をはじめとしたさまざまな違いを解説していきます。

雇用形態別の特徴を一覧表で確認し、メリット・デメリットも併せて紹介します。

雇用形態別の特徴を一覧表で確認

雇用形態とは、企業や団体で働くとき、「どのような契約で働くか」を表す言葉です。

主な雇用形態には、正社員や契約社員、派遣社員、パートやアルバイトなどがあります。

それぞれの違いは勤務時間や昇給やボーナスの支給条件、福利厚生など待遇面をはじめさまざまです。一番大きなポイントは、雇用期間に定めがあるかどうか、つまり安定した働き方ができるかです。

ここでは、雇用形態を種類別に、その特徴やメリット、デメリットをまとめてご紹介します。

比較項目 労働時間 残業 給料 賞与 社会保険 交通費 雇用の安定
正社員 長い ある 高い ある 完備 支給 定めなし
契約社員 長い 選べる 正社員に近い 会社による 正社員に近い 支給 契約期限あり
派遣社員 選びやすい 選べる 派遣元による ない 派遣会社の社会保険に加入 支給されない 定められた期間のみ契約
パート 選びやすい 選べる 低い ない 働く期間や時期による 支給されない場合もある 契約期限あり

介護職は非正規で働く人が多い

介護職員は正規雇用より非正規雇用の割合が多い職種です。介護労働安定センターの発表によれば、介護施設に勤務する介護職員の約4割、ホームヘルパーと呼ばれる訪問介護員の8割弱は非正規職員だとのデータもあります。介護現場は、不安定かつ短時間労働といった特徴があります。

介護職は非正規で働く人が多い

出典:『介護労働の現状について 平成30年度 介護労働実態調査の結果と特徴』(介護労働安定センター) 時点

ホームヘルパーの非正規率が高いのは、主婦の有資格者の場合、シフト制で短時間勤務になじみやすいといった理由が考えられます。ただ、同じ業務をしていても賃金格差があるため、改善が求められています。

正社員の特徴は安定して長期間働けること

正社員の特徴のイメージイラスト

一般的に正社員は、企業に直接雇用されて働きます。

労働契約のなかに勤務期間の定めが設定されていないため、長期的に安定して働くことができます。フルタイムとも呼ばれることもあります。

正社員のメリットは安定して長期間働けること、給与以外にボーナスや退職金があるケースが多いこと、福利厚生や研修制度がしっかりしていること、さらに昇給や昇進制度が整っていて給与アップを目指しやすいこと、経験や能力に応じて責任ある仕事にチャレンジできること、などがあります。

一方、デメリットとしては、フルタイム勤務で残業も発生することがあるため、長時間働かなければならないこと、転勤や部署異動の可能性があること、副業がしづらいことなどが挙げられます。

仕事内容

一般的に正社員とは、常勤のフルタイム勤務で、雇用期間に定めがなく、月給制であること、この3つが条件とされています。職場によっては正職員とも呼ばれます。

介護事業所に直接雇用されて、定年まで勤務できるといったメリットがあります。入所施設であれば利用者の世話全般から事務業務まで、職場全体の業務を把握しながらリーダーとして後輩や非正規職員の研修指導といった役割も担います。

正社員は非正規より責任をともなう雇用形態で、担当部署での業務対応や判断を下す立場にあります。

平均給料

介護福祉士を例に挙げると、介護福祉士の月収の相場は20万円~25万円ほど、年収の相場は300万円~370万円ほどです。日本の正社員全体の平均年収約440万円よりやや低めです。

ただし、実際の給料は勤務先や経験、夜勤の有無などで大きく異なります。

 

メリット、デメリット

メリットは契約期間に定めがないこと

正社員には雇用期間の定めがありません。つまり自分が働きたい間は、ずっとその会社で腰を落ち着けて業務に取り組むことができます。

安定して働けることで生計も安定するので、安心して生活できて、結婚や育児、介護など家族の生活も守ることができます。

また、職場でのステップアップも、比較的ほかの雇用形態より図りやすいと考えられます。配属された部署で担当業務の経験を積んでいけば、その仕事のエキスパートとして社内で存在感をアピールできる社員になります。

正社員は研修制度も整っているので、新たな資格取得を目指したり、スキルを磨いたりして、業務のクオリティを高めて売上に貢献すれば、評価されて収入アップにもつながります。

デメリットは労働時間が長くなりやすいこと

労働時間が長くなりやすいことがデメリットのイメージイラスト

正社員の多くはフルタイム、つまり8時間前後の労働で働くことが一般的です。

企業によって休日制度はさまざまですが、週休2日制のところもあれば、現在でも週休1日制や隔週週休2日制の職場も少なくなく、残業が発生することも珍しくありません。

そのため、思うように自分の時間を持てなくて疲労やストレスがたまるなど、長時間働くことによる負担も大きいことがポイントです。

さらに、全国規模の大企業や、複数のエリアで事業を展開している企業では、引っ越しを伴う転勤や、まったく畑違いの部署に異動するケースも起こりえます。そのため、正社員はとくにライフスタイルに大きな影響を与える雇用形態といえるでしょう。

契約社員の特徴は契約期間が定められていること

契約社員として働き方のイメージイラスト

一般的に契約社員は、企業に直接雇用されて働きます。

ただし、働き始めに企業と労働契約を結ぶとき、雇用期間を定められているのが大きな特徴です。つまり、一定期間働いた後は必ず契約終了で、契約更新をしないと同じ職場で働き続けることができません。

また、正社員だと多くの場合もらえる賞与や退職金が、契約社員はもらえないケースが多くあります。

人によって労働契約で定めた待遇は異なり、賞与や退職金を含めた待遇の場合と、月給や最小限の手当だけの待遇の場合のいずれかのケースに分かれます。こうした契約条件の内容は企業の方針によって異なるため、契約社員に応募するときには必ず確認が必要です。

仕事内容

介護現場で働く契約社員は、最長3年間の期限付き雇用。契約終了後は更新または転職が必要になります。

契約社員も仕事内容は正社員とほぼ同じ。介護施設の日常業務である食事や排泄、入浴介助から食事やイベントの準備、事務処理作業まで、正社員の指示を受けながら業務をこなします。

勤務先によって、働きぶりを見ながら給与アップや正社員登用制度を利用できる可能性も。介護の実務経験が積めるので、スキルアップにつながるため、パートやアルバイト勤務に比べると転職に有利に働くケースが多いです。

平均給料

契約社員の給料は、正社員より低めでパート・アルバイト勤務より高めの傾向が強いです。月収で20万円台前半で、スキルや経験で昇給の可能性もあります。

派遣社員の時給は高い地域や施設で1,600円程度で、月収換算約22万円程度。契約社員も同じくらいの収入が見込めます。

メリット、デメリット

メリットは給与待遇が正社員に近いこと

契約社員は、ほかの勤務形態と比較すると、給与待遇が正社員に近いです。

また、多くの場合契約社員は転勤がないため、応募先企業を選んで就職すれば、ずっと同じ勤務地で働けます。

ちなみに、介護業界で働く場合、全国規模の企業でない限り、引っ越しを伴うような転勤はほとんどなく、同じ職場で働けるのはワークライフバランスの点からも有利といえるでしょう。

さらに、もし職場が合わないと感じても一定期間すれば契約が終了するため、契約を更新しないでそのままスムーズに辞められるというのも大きなポイントです。

その一方で、社内で評価を受ければ、正社員登用の道も開けてきます。このように、正社員より比較的自由な働き方ができるのが契約社員の魅力です。

デメリットは契約打ち切りの可能性があること

契約打ち切りの可能性があるのがデメリットのイメージイラスト

法律で、契約社員は3年を超えて雇用期間を設定することができません。したがって、3年経つと必ず契約が終了します。

もしそのまま働きたい場合は、企業と相談のうえ、契約更新というかたちをとらなければなりません。つまり、もし仕事の評価がいまいちだったり、人件費削減など経営側の都合があると、契約終了となってそのまま次の仕事を探さなければいけなくなります。

このほか、どんなに頑張って企業に貢献しても、基本的に賞与や昇給はありません。契約社員という雇用形態で働くとき、契約が終わった後の将来の見通しをしておくことが大切です。

契約社員は5年働けば「無期転換」できる

無期契約社員と正社員の違い

実は、契約社員には有期契約社員と無期契約社員の2種類があるのを知っていますか?

無期契約社員とは、2013年から導入された制度で、同じ企業で5年以上働いた契約社員は、雇用期間を定めない条件で契約を結ぶよう企業側に申し入れられるようになりました。

つまり、無期契約社員になれば、契約社員なのに雇用期間を気にすることなく安定して一つの職場で働けるというわけです。これを「無期転換」と呼びます。

ただし、無期契約社員になれば正社員と同じように雇用期間の定めはなくなりますが、賞与や退職金がない、研修制度や福利厚生は利用できないことが多い、といった待遇などは一般の契約社員とほぼ同じです。

派遣社員の特徴は雇用主が派遣元会社

派遣社員としての働き方のイメージイラスト

派遣社員は、派遣会社(派遣元)に登録して雇用契約を結び、派遣先の企業に通勤して仕事をする雇用形態です。つまり、仕事をする職場と給料をもらう企業が異なります。

例えば、さまざまな派遣元企業から派遣社員がやって来て同じ職場で働いても、時給や交通費の扱い、有給休暇、福利厚生などの契約条件は派遣元の企業ごとに異なります。

派遣社員の業務内容は、正社員や契約社員とほぼ同じのこともあれば、まったく違うこともあります。

重要なポイントは、多くの場合月給制ではなくて時間給であること、労働者派遣法に従って働くため一般の社員とは多少扱いが変わること、などです。

仕事内容

派遣社員は、派遣会社に雇用された上で、派遣先の介護施設の現場で働く雇用形態です。業務の具体的な指示は介護事業所から受けますが、雇用契約は派遣会社であるという点が特徴となっています。

正社員や契約社員に比べて、派遣先の指示で動くものの、仕事内容は介護業務全般にわたっていて、ほぼ共通しています。なお、夜勤専従で活躍している派遣社員も少なくありません。

平均給料

派遣社員の給与は時給で計算されて、月1回または2回に分けて支給されるケースが大半です。時給は1,000円から1,600円前後と採用条件によって幅があります。

時給1,600円ならフルタイムで働いて月収約22万円。年収平均270万円程度で、正社員の介護職員よりはかなり低めの給与です。

メリット、デメリット

メリットは希望する会社で働きやすいこと

派遣社員は、希望に応じて派遣会社のサポートで派遣先が決まるので、より自分にマッチする業種や職種、企業で働くことができます。

しかも、勤務日数や勤務時間、残業ができるかどうかなど、労働条件をあらかじめ決めて契約できるので、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

派遣先選びから、派遣が決まって働いている間は派遣会社の営業担当者がつくので、派遣先の業務で困ったことや今後の希望を相談しながら働けることが大きなメリットです。

デメリットは同じ職場で最大3年しか働けないこと

自由な働き方ができる派遣社員ですが、せっかく気に入った職場と出会っても3年までしか働けないことがデメリットです。

パートに比べると時給が良くて収入が安定する一方、契約期間が決まっているので、キャリアアップが難しかったり、次の派遣先では収入が落ちる可能性があったりします。

自分の時間を優先したい、介護などの家庭の事情のためできるだけ残業をしたくない、といった場合は、派遣社員として働くことに向いている可能性が高いでしょう。

一方で、収入アップを目指したり、同じ職場で人間関係を築いて長期的に働いたりしたい人にはあまりおすすめできません。

紹介予定派遣って何?

「紹介予定派遣」とは、派遣先を選ぶとき、試用期間後の派遣先企業への直接雇用を前提にして派遣社員になることです。

3ヵ月から6ヵ月程度を試用期間にして、派遣先企業側と派遣社員の相性が良ければ、そのまま正社員や契約社員として直接企業に就職できます。

大企業でも派遣会社のサポートで正社員になれるチャンスがあるため、将来的に安定した仕事を探している人に人気です。

しかし、直接雇用が前提であっても、試用期間後に正社員ではなく契約社員やパート社員で雇用される場合もあります。

また、試用期間中に企業側にアピールできなければ、直接雇用がされないばかりか、一般の派遣社員にもなれずに終了してしまうリスクもあるので注意が必要です。

パート、アルバイトの特徴は短時間勤務

パート・アルバイトの働き方についてのイメージイラスト

パートやアルバイトの一番の特徴は、働いた時間で給料が決まるということです。

正社員や契約社員のように、1日8時間労働ならそれに合わせた月給が支給されるのとは違って、自分が働きたい曜日や時間帯、勤務時間を選びながら働くことができます。そのため、時間の調整が必要な学生や主婦にとってはとくに働きやすい雇用形態です。

しかし、基本的に昇給や、賞与、退職金の制度がない、企業側の都合によって仕事がなくなる場合がある、などのデメリットもあります。

ちなみに、最近はパートやアルバイトであっても、本人の仕事をしっかり評価して賃金をアップする、賞与を出すといった、労働法の努力目標に基づいた待遇にする企業も見られますが、まだまだ少数派です。

仕事内容

パートやアルバイトは介護事業所と直接雇用契約を結んで働きます。正社員や契約社員との違いは、時間給で給与計算される点です。なお、昇給やボーナスは施設によりますが期待できない場合が多くなっています。

短時間勤務が多く、シフト制で決まった曜日や時間帯で働けるため、育児や家事との両立をしながら活躍できます。現場では正社員や契約社員の指示のもと、介護を専門にサポート的な存在で働きます。事務作業や管理業務などはほとんどありません。

平均給料

パートやアルバイトの給料は、都市圏では時給1,200円から1,500円程度、地方では1,000円程度の施設が多くなっていて、地域差が見られます。

時給1,200円で週5回、1日4時間働いた場合の月収は約10万円程度。働き方で月収や年収が変わるのがポイントです。

メリット、デメリット

パート、アルバイトのメリット/デメリット

メリットは勤務時間を選びやすいこと

パートやアルバイトはシフト制のことも多く、自分の希望を出せば、柔軟に働く日や時間を決められます。「平日の午後だけ働きたい」「週末は家族や友人と遊びたいから休みたい」など、それぞれの都合に合わせることができます。

さらに、パートやアルバイトは、自由にほかの職場でも働けます。昼はA社の事務、夜は時給の良いB社の販売といったように、かけもちすればまとまった収入も得られて、職場ごとに新たな気分で仕事ができるメリットもポイントでしょう。

デメリットはほかの雇用形態に比べて賃金が安いこと

正社員や契約社員、派遣社員などの雇用形態のうちパートやアルバイトは一番収入が低い働き方です。

時間給で働いた分だけ給料がもらえること、企業側の都合で人手が要らない時期は働けないこと、など不安定な収入が続きます。

販売や接客などサービス業なら土日祝日はもちろん連休が続くとシフトに入って欲しいといわれる日数が増えるので収入が上がりますが、平日勤務が基本の企業なら、休日が続くとその月の給料は一気に下がってしまいます。

このように、時間給で働くパートやアルバイトは、賃金が安いうえに収入が安定しないというデメリットに注意しなければなりません。