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超高齢化社会の「イマ」を追う!ニッポンの介護学
第158回

相模原の障害者19人刺殺は思想犯と言えるのか

2016/07/28 更新
 作家 やまもといちろう

作家

著者 やまもといちろう
専門分野:
社会保障

1973年、東京生まれ。1996年、慶應義塾大学法学部政治学科卒。データビークル取締役、イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。著書に『ネットビジネスの終わり』『投資情報のカラクリ』など多数のほか、テレビ番組のコメンテーターや報道番組のリサーチ業務、東京大学と慶應義塾大学で設立された「政策シンクネット」では高齢社会対策プロジェクト「首都圏2030」の研究マネジメントも行う。

目次
  1. 大麻常習者ということを加味しても、現代社会や常識に対する強い挑戦を思わせる異様な事件
  2. 犯人の思想が「特殊だ」「狂っている」と言って線引きして終わりで済む話なんだろうか?
  3. 介護に関わる皆さんにも是非知っておいてほしい、事件の問題の深さ

山本一郎です。刃物を持っている人に出会ったら逃げる派です。

ところで、相模原で凄惨な事件があり、多くの話題を呼んでおります。

本来であれば、犯罪者の主張や属性などを繰り返し報じることは、模倣犯を呼んだり、犯罪の正当性を助長しかねないものではあるのですが、事件のあまりの異様さ、特殊さもあり、また、問いかけるものの重さもあるため、さすがに触れないわけにはいかないでしょう。

というのも、19名の死者、20名以上の負傷者を出す一方、それらはすべて障害者であり、殺そうと思えば殺せたはずの健常者の職員については拘束する程度で傷つけたりはしていない、という点に、この犯人の強い思想性を思い至らせるからです。

大麻常習者ということを加味しても、現代社会や常識に対する強い挑戦を思わせる異様な事件

その異常とも言える犯行の根本となった「思想」は、いわゆる思考実験を超えて現実の事件として成立せしめるほどのものであり、大麻常習者であり措置入院の経緯があったことを加味しても、現代社会や常識に対する強い挑戦を思わせます。

相模原市障害者施設襲撃衆院議長公邸に手紙「障害者抹殺」

植松容疑者、友人「大学時代に性格荒く」

「わたしの目標は、重複障害者の方が、家庭内での生活および社会的活動が、極めて困難な場合、保護者の同意を得て、安楽死ができる世界です」

つまり、重篤な障害者は人間ではない、家族や社会に対する負担をただ負わせる不要な存在であると喝破し、実際に人間ではないものを殺害するという思想をベースに多くの人命を奪ってなお「後悔も反省もしていない」、ただ家族に対しては「申し訳ない」と、一見矛盾するようで首尾一貫している供述をしているわけです。

これに対して、弁護士の高島章先生はまさに「思想犯」としての犯人の思考に注目しています。

障害者は人間としてではなく、動物として生活を過しております。(植松聖氏の衆議院議長あての手紙)。
彼の犯行の思想犯としての性質は、この文言に凝縮されている。

- 高島章(弁護士) (@BarlKarth) 2016年7月28日

まさに突き詰めれば哲学上の「他我問題」、すなわち自分と異なる他者に意識はあるのかという深淵な課題を突きつけているものであり、同時に役に立たない障害者は社会にとっての制約、存在悪であると思想的に完結していることになります。

障害者施設での勤務経験において、知的障害者と繰り返し接するうちに、彼らの持つ意識の有無と、社会的な存在価値とに思い至り、それに対する負担を家族や社会が担うことへの不条理を感じ取った犯人が、しっかりとした殺害計画のもとに犯行に及んだと言えます。

犯人の思想が「特殊だ」「狂っている」と言って線引きして終わりで済む話なんだろうか?

ややもすれば、このような重大犯罪については、その犯罪の重さ故に自分ごととせず、特殊な人が行ったものだと線引きをしたくなる気持ちは分かります。

ただし、実際には「他我問題」にも代表されるような哲学上の問題を本人が知っていたか知らなかったかは別として、社会的正義であると認識し、衝動ではなく本人の(曲がった)理性の結露として犯罪に至るというのは類例が多々出ます。

つまり、認知症を患う高齢者を養う経済的、労力的な負担をどうするかにも直結します。

ヤフーニュースのテーマで、「介護殺人」の特集が組まれ大きな反響がありました。

「母親に、死んでほしい…」介護者の葛藤

第三者的には身勝手な思いで、親族に死んで欲しいと願う介護者の感覚は許されないと断じたくなる一方、介護の現状や家庭環境などによってはそう思っても仕方がない、苦労に見合う喜びが感じられないという事情があるのかもしれません。

一口に「葛藤」と言っても、そこにはものすごく複雑な感情が渦巻いていることは言われずともわかります。

介護に関わる皆さんにも是非知っておいてほしい、事件の問題の深さ

一方で、障害者施設で介護職員として働いていた犯人が、身内でもない障害者に対して存在価値を認めないと思い詰め、その思想と具体的な犯行計画を記した手紙を衆議院議長公邸に送るほどであったならば、これはもう完全なる思想犯に類するものであろうと思うわけです。

おそらくは、介護問題も含めてこの危険な思想でさえもひとつの類例として受け入れて、障害者や認知症の被介護者に対する安楽死論争のようなものに繋がっていく可能性はないわけではありません。

殺人など絶対に許されるものではないが、それを建て前と考え、本音では家族の負担が厳しいとなったときに良きところで人生を終えてもらえる仕組みを考えようという話に容易になっていってしまう前に、きちんと犯人の思想を咀嚼して、単なる狂人の凶行と線引きし他人事とせず向き合う必要があるのではないかと感じます。

突き詰めれば、自分にとって理解のできない、不要な人物は傷つけてもよいのだ、殺してもよいのだ、という発想につながる極めて狭量で最悪な犯行だとしても、この事件が投げかけた問題は深く重いことを、介護に関わる皆さん全体としてぜひ知っていただきたいと思います。

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