資格取得に対して最大10万円の補助金制度や、就職フェアなどを実施!
岡崎市では事業者向けの支援として「介護保険関係資格取得研修受講料等補助金」を実施しています。
この対象となるのは市内で介護サービスを行っている事業所で、補助の対象となる経費は社会福祉士試験か介護福祉士試験などの国家試験と、介護職員初任者研修や実務者研修などの研修、合計12資格です。
市へと必要書類を提出することで申請し、受諾された場合には、規定された研修や試験にかかった経費の半分(最大10万円)を交付されます。
このような支援制度があれば、事業所側も積極的に介護職員に資格の取得を推奨しやすくなるのではないでしょうか。
介護職員側も資格を取得することによって、スキルや仕事の幅につながることになりますので、事業所側と介護職員側の双方にメリットがありますね。
また、2023年11月には、「介護・福祉分野就職相談会」が開催がされました。
これは、岡崎市とハローワークが共催で行いました。
経験不問、事前予約も不要で参加することができ、相談会では、各法人の人事担当と直接話すことができました。介護や福祉のお仕事に興味のある人にとっては、未経験でも参加がしやすいイベントでした。
また、2023年度に、介護業界への復職を考えている方向けの「介護の仕事カムバック研修会」の開催が決まっています。
こちらは「介護業務への再就職、あるいは転職を考えている」「介護福祉士、あるいは介護職員実務者研修、介護職員初任者研修、介護職員基礎研修、ヘルパー1級、2級などの修了者であり、介護現場に就業することを希望している」のいずれかを満たす方が対象で、必要書類を愛知県社会福祉協議会に提出すること申請し、定員は50名で参加費は無料です。
内容は、介護業務を行う上で必要な知識とポイントの実演などを行うものです。
ここまで解説してきたような点から、岡崎市では個人に対する支援と、事業者に対する支援の両方が充実していると言えるでしょう。
2022年の高齢化率は24.01%!全国平均よりは低いものの高齢化は確実に進行
出典:「統計ダッシュボード」(総務省)
「岡崎市人口ビジョン推計値(基準値)」
2022年4月時点での岡崎市の人口は38万4,966人でした。
そのうち0歳から14歳である年少人口は5万3,430人で全体の13.88%、15歳から64歳の生産年齢人口は23万9,131人で全体の62.11%、65歳以上の高齢化人口は9万2,435人で、高齢化率は24.01%となっています。
同年の全国平均の高齢化率は29.1%で、同市は高齢化がかなり抑えられている都市の一つと考えられるでしょう。
また、人口の推移をみてみると、岡崎市では1958年から増加を続けており、2021年に一旦減少しましたが、38万人台で推移している状態です。
しかし、年少人口と生産年齢人口は2008年以降減少傾向にあります。
一方、高齢者人口は増加の一途を辿っている状況です。
今後の予測では、団塊世代がすべて後期高齢者となる2025年には年少人口が5万2,217人で全体の13.3%、生産年齢人口が24万2,568人は61.6%と減少するなかで、高齢者人口は9万9,231人で高齢化率は25.2%と上昇。
2040年には年少人口は4万7,240人、生産年齢人口が22万4,833人で、それぞれ全体の12.0%、57,1%になるなかで、高齢者人口は12万1,369人と10万人を多く越え、高齢化率も30.8%と3割を超えるという見通しがなされています。
これらのことから、現状は高齢化率が抑えられている岡崎市においても、高齢化は確実に到来しており、今後よりその傾向は強まっていくと考えて良いでしょう。