准看護師の求人について
准看護師とは
准看護師とは、医師や看護師の指示のもとに医療ケアを行う専門職です。
正看護師とも呼ばれる看護師が国家資格であるのに対し、准看護師は都道府県の知事による公的資格という違いがあります。
また、単独で業務を行うことは出来ず、医師や看護師から指示を受けて医療ケアなどを行わないといけないという制限がありますが、現在では介護業界においても看護師と同じくニーズがある職業です。
准看護師になるには
准看護師になるには、各都道府県が実施する国家試験に合格する必要があります。
この受験資格を満たすためには、主に2つのルートが存在します。
1つは中学校卒業後に准看護学校や、高校の衛生看護科に入学して専門過程を修了することで、受験の資格を得るというものです。
准看護学校は2年間の通学後に受験資格を得ることが出来るため、准看護師として働きたいという意思がしっかりある場合は、最も早く准看護師への道が開けるルートとなっています。
また、准看護学校では、半日制の通学を採用している場合もあるので既に働いている場合などでも、並行して学ぶことが可能という点も特徴です。
そしてもう1つは、一般の高校を卒業後に大学の看護学部や短大、専門学校などに入学し専門課程を修了するというルートとなります。
仕事内容
准看護師の仕事内容は、看護師と同じように血圧や体温などを測るバイタルチェックや、注射などの医療ケアが主なものとなります。
また、働く場所によっては食事や入浴の用意や、患者とのコミュニケーションも行うなど、勤務先に応じてその仕事内容は多岐にわたる点は看護師と同様です。
一方で、冒頭で述べた通り准看護師が業務を行うには医師や看護師の指示が必要で、自身の判断による医療行為は出来ないという部分が看護師とは異なる点となります。
准看護師として働くメリット
資格取得にかかる年数が最短2年と、看護師よりも1年早く取得できるのは魅力と言えます。
また、准看護師の資格を取得後、看護師学校養成所に2年通学すること(准看護学校に通学して資格を取得した場合には、加えて実務経験が3年以上必要)で看護師の資格を取得できるというキャリアアップの道があるのも特徴。
なお、准看護師として7年以上の実務経験がある場合は通学でなく通信課程で受講が可能となるため、働きながら看護師資格を取得できる点もメリットでしょう。
船橋市は実務者研修受講費用の最大15万円支給や、介護事業所内保育所への支援を実施
船橋市では個人向けの支援として、介護初任者研修、及び実務者研修の受講費用に対する助成を行っています。
対象となるのは、以下のような要件を満たした人です。
- 介護職員初任者研修、あるいは実務者研修を修了している
- 市内の介護保険サービスを扱う事業所に、研修の修了から継続して3ヵ月以上介護職員として勤務しており、申請日の時点でも就業している
- 事業所を運営する法人などに直接雇用されている
- 市税を滞納していない
- ほかの制度による助成を受けていない
必要書類を船橋市介護保険課、あるいは船橋駅前総合窓口センターへと提出することで申請を行い、受諾された場合には初任者研修の場合で最大10万円、実務者研修の場合で最大15万円の助成金が交付されます。
高額な費用のために、初任者研修・実務者研修の受講を尻込みしている方も、ぜひこのような制度の活用を検討してみてくださいね。
また、事業者向けの支援としては、「EPA(経済連携協定)による外国人介護福祉士候補者の受入れ支援事業」を実施しています。
この支援の対象となる事業者は、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設のほか、特定施設入居者生活介護、あるいは介護予防特定施設入居者生活介護を行う施設です。
この支援の内容は、EPAによって日本で介護職として受け入れる際にかかる求人申込手数料や、あっせん手数料、滞在管理費、介護導入研修の費用に加え、日本語研修の一部負担金などの経費について総額の半分の補助金を交付するというもの。
こちらは受け入れ年度の5月末日までに、必要書類を同市の介護保険課に提出することで申請が行えます。
ほかにも、同じく事業者を対象とした支援で、「船橋市介護事業所内保育施設運営事業費補助金」が実施されています。
これは、介護事業を行う事業所で、事業所内に保育施設を持っているケースに対して補助を行うものです。
これが受諾された場合には「保育士の数×18万800円×運営月数」で算出される数字から、「利用定員数×1万円×運営月収」と実際の保育料収入額を比べ、多い方を引いた数字となる基準額を算出。
それを実際の保育士に支払った賃金の支出と比較し、少ない方の額の3分の2が援助されるのです。
ここまで紹介してきたように、船橋市の介護職への支援は大都市らしく、個人向けのものも事業者向けのものも充実していると言えるでしょう。
船橋市では高齢単身世帯が急増していく見通しで、介護職員の知識と技術が必要とされる
出典:船橋市 更新
2017年4月の船橋市の総人口は63万2,341人でした。
そのうち、0歳から14歳までの年少人口は8万4,129人で全体の13.3%を占めており、15歳から64歳までの生産年齢人口は40万9人で全体の63.3%、65歳以上の高齢者人口は14万8,203人で高齢化率は23.4%となっています。
同年10月における高齢化率の全国平均は27.7%となっているため、船橋市は比較的高齢化が進んでいない都市だと言えそうです。
船橋市は2003年に中核市に指定されて以来、人口が増加し続けてきましたが、2012年4月以降は中核市(人口が20万人以上の都市)のなかで人口ランキングのトップになり続けており、現在も東京都の八王子市や鹿児島県の鹿児島市をおさえて人口が最も多い中核市となっています。
こうした大都市には、働く年齢層の人が集まりやすいため、それが高齢化率を低く抑えている理由の一つと言えるでしょう。
また、2017年4月の船橋市の後期高齢者人口は7万46人で、後期高齢者率は11.1%でした。
さらに、高齢者人口のなかでの割合は47.3%となっており、高齢者の半分近くが後期高齢者となっている現状がわかります。
ここで、エリアごとに船橋市の高齢者人口を見てみましょう。
2013年に、最も高齢者の数が多いのは東部エリアの3万5,748人で、最も少ないのが南部地域の2万407人となっていました。
このことから、東部エリアにおける介護の需要は、他の地域に比べて高いと考えられます。
また、高齢単身世帯の数は2017年度に3万7,885世帯で、実に高齢者の4人に1人以上が単身となっていることが判明しました。
高齢者の一人暮らしは、認知症の進行や孤独死につながりかねない危険性をはらんでいるため、今後は高齢者が孤立してしまわないような対策がより求められていくでしょう。
最後に、船橋市の今後の見通しを紹介します。
船橋市の総人口は増え続け、2025年の63万6,119人をピークに減少へ転じると推計されています。
さらに、高齢者人口は今後増加の一途をたどり、2025年には15万3,724人まで増え、高齢化率も24.2%まで上昇するとも考えられています。
加えて、2020年を境に後期高齢者の人口が前期高齢者を上回り、後期高齢化率は高齢化率以上の割合で進行。
後期高齢化率は2025年には14.8%となり、前期高齢者の割合である9.4%の1.5倍以上となり、「高齢者のなかでの高齢化」が進んでいくとみられています。
また、高齢単身世帯の数も今後伸び続けていくとみられており、2025年度には4万5,279世帯で高齢者全体の29.5%と、10人に3人が高齢単身世帯となる見通しです。
高齢化率が全国平均より低い船橋市においても、ほかの地域と同様に後期高齢者と高齢単身世帯の増加は避けられず、その状況に即した介護人材の確保が待たれます。