スキルアップ講習や人材育成セミナーなどを実施。介護職員処遇改善加算にも積極的。
長野市は、ホームページ上で「長野市介護保険フレッシュ情報」を掲載しています。
そこで介護保険に関する情報などが毎月2回掲載されているのです。
特に、研修や講座にまつわる情報が掲載されていることが多く、市民による積極的な参加が期待されます。
長野市で介護にまつわる仕事をしている方や、この情報は要チェックです。
ここでは、長野市が行っている講座・研修の情報をいくつかピックアップしてご紹介していきますね。
「スキルアップ講習」というものが行われています。
介護職の人向けの講習です。
この講習は、開催ごとにテーマが変わります。
例えば、介護をしている人は緊急時にどのように対処すれば良いのか、認知症の方とどのように関われば良いのかなどについて、具体的な事例とともに解説されるのです。
気になるテーマの講習が行われているときには積極的に参加して知識やスキルの向上を図っても良いのではないでしょうか。
また、長野市で職員の定着率を上げるために、施設や事業所向けに「人材育成セミナー」や管理体制についてのリストマネジメント、クレームに対しての対処方など、質の高いサービスの提供ができる体制や職員の働きやすい環境をつくるヒントになるための講座を開催しています。
また、自宅での訪問介護も需要が増えて来るなか、介護の分野でも、医療知識が必要となってきます。
そこで、「介護事業所医療対応向上研修会」を開催し、日常業務に生かしてもらう取り組みも行われているのです。
それ以外にも、男性介護者、在宅介護者など特定の人を集めて座談会を開き、悩みを共有できる場を設けたり、「ケアマネージャーの集い」では、テーマを設けて講師のお話ができたり、それぞれの立場に合わせた講座を開催しています。
このように、長野市はさまざまな勉強会が定期的に開催されていて、かつその情報が発信されているのです。
そのため、学ぼうとする意欲さえあれば、十分にスキルアップしていくことを目指していけるエリアであると考えて良いのではないでしょうか。
2025年の高齢化率は32.65%!高齢化が進むなか総人口の減少が続く
出典:「統計ダッシュボード」(総務省)
「日本の地域別将来推計人口」(国立社会保障・人口問題研究所)
まずは、長野市の総人口の推移や今後の見通しを見ていきましょう。
長野市の総人口は、1950年から1960年にかけて約30万人台でしたが、第二次ベビーブーム期に急激に人口が増加しました。
1980年代に入り、経済状況が不況からバブル景気に好転するなか、人口の増加率は緩やかに。
1991年のバブル崩壊以降も、総人口は増加し、2000年には38万7,911人とピークを迎えました。
それ以降は、緩やかに減少し、長野市の人口は、2023年12月1日時点で36万5,796人です。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、人口はこれまで通り減少し、2060年には総人口が25万人を割り込むという予想になっています。
次に、長野市の人口の推移を年齢3区分別に見てみましょう。
0~14歳の年少人口は、1970年代に入ると、団塊の世代が結婚、出産の適齢期を迎え、団塊ジュニア世代の誕生により、出生数が増加しました。
しかし、1980年以降出生数は減少し、年少人口の数は緩やかに下降し続けているのです。
また、15~64歳の生産年齢人口は、1995年を境に減少しています。
特に団塊の世代が老年人口になる2005年以降、生産年齢人口の減少幅が大きいです。
一方、65歳以上の老年人口は、1965年から増加を始め、1995年に年少人口を上回りました。
これは、生活環境の改善や医療技術の進歩などにより、平均寿命が延びたことによる影響が大きいと考えられますね。
ちなみに、この老年人口は、団塊の世代が2025年に後期高齢者に入ると増加率が緩やかになり、2040年以降は減少に転じると推計されています。
このように、老年人口は増加の一途をたどっていますが、総人口は減っているのが現状です。
続いて、長野市の人口の推移を、市街地地域、市街地周辺地域、中山間地域の3地域別にみてみましょう。
市街地地域の人口は、1950年から緩やかに増加し、1995年にピークを迎え、以降、減少し続けています。
市街地周辺地域の人口は、1965年まで、減少したことはありましたが、その後急激に増加。
2005年からは横ばいで推移しているのです。
中山間地域の人口は、1980年頃まで横ばいで推移したものの、1950年からは減少傾向が続いています。
最後に長野市の高齢化率の推移を見ていきましょう。
2015年の調査で、長野市の高齢化率は27.6%でした。
これは、全国平均の26.6%より高くなっています。
国民の4人に1人以上が65歳以上の高齢者となりますが、長野市はさらに高齢化が進んでいるといえます。
この高齢化率は年々上昇しており、2025年には高齢化率は32.65%となりました。
ちなみに、高齢者は65~74歳までの「前期高齢者」と75歳以上の「後期高齢者」に分けて考えられます。
長野市は、特にこの後期高齢者の数が急増しているのです。
2025年の後期高齢者の数は、2020年より約1万人も増えた7万2,096人になると予測されています。