介護職未経験者への研修や、介護助手志望者に向けた体験学習を実施
長崎市は長崎県と連携しながら、これから介護職を目指そうという方の支援をおこなっています。
例えば、これまで長崎県は、介護に携わったことがない方を対象に「介護に関する入門的研修」を実施しています。介護職希望者はこれで介護の基本を身に付けられる他、介護職員初任者研修を取得する際に、一部の科目が免除になる場合があります。
2023年時点では、長崎市内でも複数回、開催されています。
3日間の研修が無料で受けられるので、未経験の介護職志望者は受講を検討してみてはいかがでしょうか。
また、長崎市では「介護助手の仕事体験」もおこなっています。
この「介護助手」とは、老人ホーム等の介護施設で、利用者様の身体介助以外の業務を担うお仕事です。施設内の清掃や洗濯、ベッドメイキング、食事の配膳、見守りや話し相手など、介護現場を支える縁の下の力持ちとして介護の周辺業務を行います。
仕事体験では、経験豊富な現場の職員にサポートを受けながら、介護の仕事に触れることができます。
長崎市ではこのような活動を通して、未経験から介護現場への一歩を踏み出す方を後押ししているのです。
この「介護助手」とは、利用者の方の介護に直接かかわるのではなく、施設内の清掃や洗濯、ベッドメイキング、食事の配膳、物品の補充など、介護現場を支える縁の下の力持ちとして介護の周辺業務をおこなう人のことです。
もちろん利用者の方と触れ合う機会も多く、ときには話し相手になったり、趣味活動のお手伝いをしたりと、介護職員になる前に介護の仕事を肌で感じることができる貴重な機会になります。
長崎市ではこのような活動を通して、未経験から介護職への一歩を踏み出す方の後押しをしているのです。
さて、長崎市のサポートは介護人材向けのものだけに留まりません。
長崎県が策定した「介護人材育成・確保プログラム」をベースにしながら、介護事業者に対しても環境改善の支援をしています。
たとえば長崎市では、長崎県が立ち上げた「介護事業所研修体制構築支援事業」を積極的に利用することを推奨し、介護職員が資格取得のための研修を受けやすくなるようにしているのです。
同事業の「長崎県介護事業所研修体制構築支援事業補助金」を利用すれば、介護職員初任者研修の受講料、介護福祉士の受験対策講座の受講料などに対して、事業者が負担した経費の3分の2が補助金として支給されます。
介護資格を取得したい介護職員、質の高い介護職員を確保したい事業者、双方にとってメリットがある事業だと考えられます。
また、長崎県ではこのような事業を積極的に活用し、労働環境や介護職員の処遇改善に取り組む事業者は「ながさき介護の職場環境向上宣言」ができるようになっています。
「ながさき介護の職場環境向上宣言」をすると、「ながさき介護の職場環境向上宣言事業所」として県のホームページや就職合同面談会などで紹介されるのです。
職場環境の改善に積極的な事業者としてアピールできるだけでなく、求職者にとっても働きやすい事業所の目安として活用されています。
このように、長崎市には未経験からでも安心して介護職員を目指せる求職環境が整っているのです。
2022年の高齢化率は33.5%!高齢化の進行に合わせた対策が求められている
出典:「統計ダッシュボード」(総務省)
「日本の地域別将来推計人口」(国立社会保障・人口問題研究所)
長崎市の総人口は、1985年には50万5,566人と50万人を超えていましたが、その後は減少に転じました。
1990年には49万4,032人、1995年には48万7,063人、2000年には47万135人と、5年ごとに1万人から1万5,000人ほど減少しました。
そして2022年10月時点では、39万8,836人にまで落ち込んでいます。
長崎市の人口が減少に転じた原因は、0歳から14歳までの年少人口と、15歳から64歳までの生産年齢人口が年々減り続けていることにあるのは間違いないでしょう。
長崎市の生産年齢人口は1985年の時点で34万3,083人だったのが、2022年には21万5,107人と10万人以上も減少しています。
年少人口に至っては、1985年の時点で10万9,206人と10万人を超えていたのが、2022年には4万4,503人と半分以下にまで落ち込んでいるのです。
その一方、65歳以上の高齢者人口は増加の一途をたどっています。
1985年には5万3,161人と6万人にも満たなかった長崎市の高齢者人口ですが、1990年には6万4,569人にまで上昇し、1995年には7万8,291人、2000年には9万1,736人と膨らみ続けました。
そして、2005年にはついに10万人を突破。2022年10月には13万3,018人となっています。
また、高齢化率に関しても1985年以来、右肩上がりの傾向が続いているのです。
長崎市の高齢化率ですが1985年には10.5%と、この時点ですでに全国平均の10.3%を超えていました。
そのため、高齢化率も右肩上がりです。1990年には13.1%、1995年には16.1%、2000年には19.5%と着実にその数字を伸ばし、2005年には22.6%でした。
この時点で超高齢社会の目安となる21.0%を超えていました。
そして2022年3月の高齢化率は、33.5%となっています。これはまさに3人に1人が高齢者、という状況を示しています。
なお、2022年の高齢化率の全国平均が29.1%ですから、長崎市は平均を上回るペースで高齢化が進んでいると言えます。
今後について、団塊の世代が75歳を迎える2025年に高齢者人口はピークを迎え、高齢化率は35.0%になると予想されています。また、75歳以上の後期高齢者人口は2035年にピークを迎えると推計されています。
長崎市の高齢化に伴い、介護人材の需要はますます高まる見通しです。
長崎県長崎市介護職・ヘルパー
40代男性
みんジョブを利用していかがでしたか?
和気あいあいとした職場で、利用者の尊厳を尊重し信頼を得る仕事ができました。新たなスキルを学びつつ、ダブルワークも可能な環境でした。