片親家庭の親で職業訓練をする方への給付や、「たかつき福祉就職フェア」を実施!
高槻市では、個人向けの支援として「高等職業訓練促進給付金」を実施しています。
これは、以下の条件をすべて満たす母子家庭の母、あるいは父子家庭の父が対象です。
- 高槻市内に在住している
- 児童扶養手当の受給者、あるいは同等の所得水準である
- 修業年限が1年以上となる養成機関で一定のカリキュラムを修行し、対象となる資格の取得が見込まれる
- 就業や育児と修業の両立が難しいと認められる
- 過去にこの給付を受けていない
また、この給付の対象となる資格は介護福祉士や社会福祉士、看護師、保育士など指定された11資格で、対象期間は上限を4年間として就業にかかる全期間です。
市の子ども未来部子ども育成課に申請を行い、受諾された場合は月あたり最大10万円、修了支援給付金として最大5万円の給付を受けることが可能です。
こちらは介護業務に携わる人だけを対象とした支援ではありませんが、条件を満たした人にとって、介護福祉士などの資格を取得し、介護業界での就職を目指すうえで有効な選択肢の一つとなるでしょう。
また、2009年から「たかつき福祉就職フェア」というイベントが開催されます。
これは介護業界をはじめとした社会福祉方面への就職を志す人を対象とした催しです。
高槻市内の高齢者施設や保育園、児童福祉施設などの社会福祉法人施設が集まり、個別ブースによる説明会や大阪社会福祉人材支援センターによる紹介のほか、施設の見学や、法人に勤める職員の話を聞くコーナーなどが設けられます。
ほかにも、事業所向けの支援としては、大阪府が実施する「介護施設等の整備に関する事業補助金」の交付制度が存在。
こちらは府内にある介護施設を対象としたもので、扱うサービスによって受けられる助成金は異なります。
例えば、認知症高齢者グループホームへの補助基準額は最大3,660万円にのぼるなど、整備の内容やサービスの種類によってはかなり高額となる補助が受けられるのがこの施策の特徴です。
このように、高槻市は介護政策に力を入れて取り組んでいます。
もしも高槻市で介護職員として勤務する場合は、ここで紹介してきたような政策を積極的に活用していくのが良いでしょう。
2020年の高齢化率は29.0%!25年間で高齢者人口は6万人増
出典:「統計ダッシュボード」(総務省)
「日本の地域別将来推計人口」(国立社会保障・人口問題研究所)
2020年時点で高槻市の人口は35万2,698人でした。
このうち、0歳から14歳までの年少人口は4万3,042人で全体の12.2%を占め、15歳から64歳までの生産年齢人口は20万510人で全体の56.85%、高齢者人口は10万2,233人で高齢化率は29.0% となっています。
同年の全国平均の高齢化率は28.8%となっており、高槻市は全国平均よりもわずかに高齢化が進んだ都市だということが言えるでしょう。
高槻市は高度経済成長期に人口が急増し、1975年に人口は33万人を突破しました。
その後は緩やかなペースながらも1995年まで増加傾向が続き、同年の36万2,270人をピークとして、その後は緩やかな減少傾向が続いています。
また、高齢者人口は、1995年時点に3万9,027人で、高齢化率は10.8%であったことと比較すると、25年で高齢者人口はおよそ6万人増え、高齢化率は18.2%増加している状況です。
最後に、高槻市の今後について予測を見ていきましょう。
高槻市の人口減少はより加速していき、2030年には32万3,781人、2040年には29万7,147人と、2020年時点からおよそ5万人減少すると推計されています。
そのなかで高齢化率は上昇を続け、2030年には高齢者人口が10万2,451人となり高齢化率は31.64%、2040年には高齢者数が10万9,532人となり高齢化率は36.86%となる見込みです。
以上のことから、すでに全国平均の高齢化率を上回っている高槻市では、今後人口の減少と高齢者人口の増加があわせて起こることで、高齢化がいっそう進行していくと考えられます。