ひとり親家庭や未経験者への就労支援が充実
姫路市は、介護現場で働く方、働きたい方に対してさまざまな支援制度を用意しています。
まずは、「ひとり親家庭等就業支援講習会」をご紹介します。
これは、ひとり親家庭の父親、母親の就業をサポートし、経済的な自立を支援する取り組みです。就業に役立つ資格取得のために、複数の講座が開催されています。その中に、介護職員初任者研修も用意されています。
教材費以外の受講料は無料です。
続いて、「介護職員養成研修費用助成事業」があります。
介護職員初任者研修または実務者研修を修了して、一定期間以上、介護保険事業所に就労した場合、後から研修受講費用の一部を補助するというものです。
介護職員の定着と、これから介護職を目指す人の就労支援を目的としています。
補助金額は、補助上限額、または受講料の2分の1、どちらか低い額となります。なお上限額は初任者研修で35,000円、実務者研修で50,000円です。
その他、「介護職員交流促進等事業」が実施されています。
この事業では、介護職員や管理者をはじめ、介護に興味のある人を幅広く対象とする研修を開催しています。
>
ここまで姫路市の支援制度をご紹介してきました。
未経験の方含め、介護職員として活躍する方への経済的なサポートが用意されています。ぜひ活用してみてください。
2016年の高齢化率は25.4%!要介護認定者や高齢者の単独世帯が急増中
出典:「姫路市の将来推計人口 」(姫路市)
日本の人口は2008 年をピークに減少に転じています。
また、兵庫県の人口は、阪神・淡路大震災が発生した1995年に大幅に減少した後、増加傾向で推移していたましたが、2009年をピークに減少が続いています。
この2つの事実を背景に、姫路市の人口は微妙に増減を繰り返しながら、53 万人台を維持してきました。
姫路市の人口も同様に、減少傾向を続けています。2010年頃をピークとし、同年2月時点では53万6,285人でしたが、2023年2月時点で52万4,033 と、この13年間で1万2,000人以上の人口減少がみられています。
一方で、高齢者人口は今後も増加を続けると見込まれます。
2010年と2023年の数字を比べて見てみましょう。
2010年2月時点の高齢者人口は11万2,728人、高齢化率は21.0%でした。これは約5人に1人が高齢者という状況です。
一方2023年2月には高齢者人口が14万3,730人、高齢化率は27.4%にまで上昇しています。つまり、人口の約3.6人に1人が高齢者ということになります。
ちなみに、高齢化率の全国平均は、2023年9月時点で29.1%です。つまり、姫路市の高齢化率は全国平均をやや下回っている状況です。
しかし、今後も高齢化が進行するのは間違いないと見られています。
また、高齢者人口の増加にともなって、姫路市では要支援・要介護認定者数も年々増加しています。
認定者数は2010年2月には2万722人でしたが、2018年には2万9,472人、2023年では3万2,127人まで増加しています。
続いて、姫路市の世帯の状況に着目してみましょう。
高齢者がいる世帯は徐々に増えており、特に高齢者の一人暮らしや、夫婦ともに65歳以上という高齢夫婦世帯が増加。
例えば、姫路市のひとり暮らしをしている高齢者数は、2015年の国勢調査では2万4,046人でした。それが、2020年の国勢調査では2万7,660人となっています。
そのため、姫路市でも、高齢者の孤立や老老介護と言った社会問題は他人事ではありません。
今後高齢化率は2045年には36.6%、2050年には37.9%まで上昇すると推測されています。
2025年には団塊の世代がすべて75歳を超えるいわゆる「2025年問題」を目前にし、姫路市は高齢者の介護予防や健康維持事業に力を入れることが必要不可欠です。