鍼灸師の求人について
鍼灸師とは
鍼灸師は、「鍼(はり)」や「灸(きゅう)」という独自の医療器具を使って治療行為を行う専門職です。
用いられる東洋医学をベースとした鍼灸の治療は、怪我や病気が発症する手前の「未病」という段階で施すことで疾病を未然に防ぐという理念のもとに行われることが多く、予防医学の原点ともされています。
鍼灸師になるには
鍼灸師と呼ばれることの多いこの職業ですが、資格としては「はり師」と「きゅう師」の2つに分かれており、「鍼灸師」という独自の資格があるわけではありません。
そのため、鍼灸師として働くには、国家資格である「はり師」と「きゅう師」両方の資格試験を受験し、合格することが必須です。
これらの受験資格を得るには、「大学ルート」と「専門学校ルート」のいずれかを満たすことが求められます。
「大学ルート」は、鍼灸師の養成課程を扱う医療系の大学などで4年間学ぶことが必要となるものの、大卒の資格や専門科目以外の教養を得ることが出来るのが利点です。
「専門学校ルート」は鍼灸師の養成施設である専門学校を卒業することで、受験資格を得るルートとなります。
こちらは鍼灸師としての知識やスキルを重点的に学べるほか、最短3年で卒業できるため大学ルートよりも早く働くことが可能です。
仕事内容
鍼灸師は、鍼と灸を用いた治療を患者に施術することが主な業務内容です。
まず鍼を用いた治療は、注射針の3分の1程度の太さとなる非常に細いステンレス製鍼を患者の体に刺して行われます。
鍼を指す場所は「経穴」と呼ばれるツボとなっており、このツボを鍼で刺激することで、人体本来の自然治癒力を高めることが目的の治療です。
なお、患者の症状次第では、刺した鍼に電流を流すなどの治療が行われることがあります。
灸を用いた治療は、よもぎなどの薬草から作られた「もぐさ」を患者のツボの上に乗せ、火をつけて燃やした熱で刺激するというものです。
こちらは、血行改善や免疫力アップに効果があります。
鍼灸師として働くメリット
多くは鍼灸院やマッサージ院などで勤務する鍼灸師ですが、現在では高齢者や要介護者に対する鍼灸治療のニーズが高まりつつあります。
また、2018年からは「鍼灸師以外の機能訓練指導員が在籍する施設で半年以上の実務経験」という条件があるものの、介護施設における機能訓練指導員の資格要件に鍼灸師が加わったため、介護業界でも活躍することが可能となりました。
今後さらに需要が高まると考えられる鍼灸師は、将来性のある仕事と言えるでしょう。
未経験可の求人について
介護業界の未経験可とは
日本は高齢化が進んでいるため、介護現場は常に人手不足の状態です。
そのため、比較的未経験の採用のハードルが低く、一般的な常識と意欲さえあれば採用されやすくなっています。
また、身体介護に関しては資格が必要な仕事とはいえ、補助的な仕事や食事の準備、レクリエーションのサポート、施設の清掃など、未経験でも活躍できるポジションがたくさんあります。
施設によっては研修に時間を掛けたり、先輩スタッフがマンツーマンで丁寧に指導してくれたりするので、未経験でも興味があるならチャレンジしましょう。