言語聴覚士の求人について
言語聴覚士とは
言語聴覚士とは、障がいや疾病によって言葉を発する機能に問題を抱えてしまった人を対象に、リハビリテーションなどを通じて機能の回復やサポートを行う専門職です。
また、聴覚に障がいを抱えた人や、嚥下機能に障がいがある人もサポートの対象となります。
言語聴覚士になるには
国家資格である言語聴覚士として働くには、国家試験を受験して合格することが必要です。
この受験資格を得るためのルートは「大学ルート」「一般大学・短大ルート」「文科省指定校/厚労省指定養成所ルート」の3つがあります。
「大学ルート」は、言語聴覚士になる養成課程を扱う4年生大学を卒業することで受験資格を得るというものです。
「一般大学・短大ルート」は、上記のような言語聴覚士になるための専門課程を持たない一般大学や短期大学を卒業した後、指定された大学・大学院あるいは専修学校に入り直して卒業するというルートになります。
「大学ルート」に比べて働くまで時間がかかりますが、在学中に言語聴覚士になりたいという意思が固まった場合や、卒業後に就職したものの言語聴覚士に転職したいという場合などに選ばれるルートです。
「文科省指定校/厚労省指定養成所ルート」は、都道府県知事が指定する言語聴覚士養成所を卒業することで、受験資格を得るというルート。
こちらは3年制のものと4年制のものがあり、3年制については他のルートよりも早く受験資格を得ることが可能です。
一方で、専門の養成所となるため、大学卒の学歴を得ることができないというデメリットもあります。
仕事内容
言語聴覚士は、言語に関わる機能に障害を持つ人に対して、機能訓練やアドアイスを通じて、機能の回復やサポートを行うのが主な業務内容です。
文字を読むことが出来ない人や、失語などの言語障がいを抱えた人、話す事が困難な音声障がいや構音障がいを抱えた人などに対して、症状に合わせたリハビリテーションを行う他、コミュニケーションボードなどを用いた意思疎通の手段の確立を行います。
また、聴覚障害の人に対して補助器の選定や、嚥下機能に問題を抱えた高齢者などに対してリハビリテーションを行うのも業務の一つです。
言語聴覚士として働くメリット
言語聴覚士は、2019年3月時点での有資格者が3万2,863人と、需要に対してその数が少ない傾向にあります。
一方で、嚥下障がいなどの高齢者特有の問題の解決には言語聴覚士のサポートが必須となるため、今後も介護業界などでの需要は高まると考えられ、将来性の高い仕事と言えるでしょう。
訪問リハビリの求人について
訪問リハビリとは
訪問リハビリとは、要介護認定を受けた利用者の自宅に、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリテーションの専門職が訪れ、リハビリテーションや指導を行うサービスです。
要介護度の高い人の中には、施設に通ってリハビリテーションを受けることが難しい方も多くいらっしゃいます。
そうした人々を対象として、独力で取り組むことの難しいリハビリテーションや機能訓練を自宅に居ながら専門家の指導の下で行うことが可能とし、在宅での療養生活を送りながら、日用生活動作の維持や回復を見込めるようサポートすることがこのサービスの目的となります。
仕事内容
訪問リハビリの主な業務内容は、利用者の心身における状況に合わせて、適切なリハビリテーションを提供するというものになります。
例えば、立ち上がることや歩行、座ることなどの身体的な機能訓練や、食事や排せつに必要な生活動作訓練の他、言語機能や嚥下機能の維持・向上を図る訓練など、その内容は多種多様です。
また、リハビリテーションに関わること以外でも介助方法に関する利用者家族へのアドバイスや、福祉用具や住宅改修に関する助言を行ったり、麻痺や褥瘡などを緩和するためのマッサージを行ったりすることもあります。
訪問リハビリで働くメリット
訪問リハビリで働くメリットは、集団でのリハビリテーションを行う場合もある通所に比べて、必ず個別での対応となるため、利用者の状況に細かく寄り添ったリハビリテーションを提供する経験が積めることです。
また、要介護度が高い人など、施設に通うことが困難な人に対して、リハビリテーションを提供することを目的とする訪問リハビリは、大変意義深い職業であると言えます。
くわえて、利用者の自宅という環境の中で、トイレや浴槽など実際に使う設備を用いた実用性の高いリハビリテーションを行えることも、スキルアップに役立つかもしれません。