問題 47

ソーシャルワークの視点から、支援困難事例への対応として、より適切なのはどれか。3つ選べ。

[第24回(2021年) 福祉サービスの知識等]

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正解は 1 4 5

支援困難事例は、専門職や関係機関が連携して支援することが望ましい。

経済的困窮を理由にクライエントがサービスの中止を希望したが、できる限りサービスを継続できるような支援方法を検討する。

同居している精神障害がある家族とクライエントとの関係が悪化したため、その家族が障害者福祉などの制度を利用できるよう支援する。

1正解
支援困難事例は、専門職や関係機関が連携して支援することが望ましい。

支援困難事例では、多機関・多職種の連携が必要であり、協働して支援することが望ましいので正解。

2不正解
物が散乱し、異臭がする家屋に住んでいる独居高齢者に対し、まずはごみを片付けることを目的に話をする。

問題解決には、単に目の前の問題に焦点を当てるだけではなく、信頼関係の構築などを通じて進める必要があるので不正解。

3不正解
近隣住民から「虐待されているかもしれない高齢者がいる」との訴えがあったので、直ちに警察へ通報する。

虐待の疑いがある場合は、まず市町村に通報し関係機関が訪問する必要があるので不正解。

4正解
経済的困窮を理由にクライエントがサービスの中止を希望したが、できる限りサービスを継続できるような支援方法を検討する。

経済的困窮によるサービス中止は支援不足を招く恐れがあるので、中止せずにサービス継続のための支援方法を考える必要があるので正解。

5正解
同居している精神障害がある家族とクライエントとの関係が悪化したため、その家族が障害者福祉などの制度を利用できるよう支援する。

家族関係が悪化すると、クライエントへのサービスにも影響が出る可能性があるので、家族に対しても支援を行い、障害者福祉などの制度を活用できるようにサポートする必要があるので正解。

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ポイント解説

支援を困難にする要因のうち、本人要因には心理的要因や身体的・精神的要因が、社会的要因には家族・親族との関係や地域との関係、社会資源の不足などがある。
サービス提供者側の要因には本人との支援関係の不全やチームアプローチの機能不全、ニーズとケアプランの乖離などがある。

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