問題 52

入浴介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

[第27回(2015年) 生活支援技術]

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正解は 4

血液透析を受けている人は、透析直後の入浴を控える。

1不正解
埋込式ペースメーカーを装着している人は、シャワー浴にする。

埋込式ペースメーカーを装着していても、お湯の温度や入浴時間などで血圧に気をつければ、浴槽に浸かることも可能です。

よって不正解です。

2不正解
人工肛門(ストーマ(stoma))のある人は、湯が入らないように装具をつける。

できれば入浴用のパウチを付けることが望ましいですが、人工肛門の装具(ストーマ)を外しても、腹圧により人工肛門の中に水が入り込むことはありません。

よって不正解です。

3不正解
酸素療養中の人は、鼻カニューレをはずして入浴する。

酸素療養中の人が鼻カニューレを外すと低酸素状態になるので危険です。

また、この場合お湯の温度は40度程度で、半身浴が望ましいです。

よって不正解です。

4正解
血液透析を受けている人は、透析直後の入浴を控える。

人工透析をした日には針による傷口があるため、感染症を防ぐために入浴は避ける必要があります。

入浴の代わりに清拭によって清潔を保つとよい。

よって正解です。

5不正解
腹水がある人は、洋式タイプの浴槽に横たわった状態で入浴する。

腹水がある状態で水圧のかかる体勢で入浴すると、門脈圧が上昇し食道静脈瘤破裂などが起こる可能性があるので、水深は胸より浅くします。

よって不正解です。

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ポイント解説

入浴介護では、利用者の身体状況に応じて、浴槽の水深や温度、入浴時間などを調整します。

浴槽ではなくシャワーだけで済ます必要がある身体状況、あるいは疾病の人もいますが、本来入浴できる利用者の入浴介助を、安易にシャワーだけで済ますということはしないようにしましょう。

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