問題 54

機能性尿失禁がある利用者の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

[第27回(2015年) 生活支援技術]

すべて見る アイコン

正解は 5

早めのトイレ誘導を行う。

1不正解
症状の改善に、骨盤底筋群を鍛える体操が効果的である。

骨盤底筋群を鍛えることは、腹圧性尿失禁に対しては有効ですが、器質的な問題のない機能性尿失禁に対する効果はありません。

よって不正解です。

2不正解
尿路の疾患が疑われるので、泌尿器科の受診を勧める。

機能性尿失禁の場合、器質的な異常はないため、泌尿器科を受診することは有効ではないと考えられます。

よって不正解です。

3不正解
トイレを洋式に替えて、洗浄機能付き便座を設置する。

機能性尿失禁の原因はトイレの形状ではないため、便座を変更することに意味はありません。

よって不正解です。

4不正解
留置カテーテルを使用する。

身体機能に問題がない機能性尿失禁に対しては、留置カテーテルを使用するよりも、トイレで排泄ができるように支援することが必要です。

よって不正解です。

5正解
早めのトイレ誘導を行う。

機能性尿失禁に対しては、本人の排泄リズムを把握して早めにトイレに誘導するなどの対策が有効です。

よって正解です。

アイコン

ポイント解説

尿失禁には、認知症や身体障害が原因の機能性尿失禁のほかに、腹圧が上がった際に尿道の筋肉がゆるんで失禁をしてしまう腹圧性尿失禁膀胱の容量が少なくなるため、尿意を感じてからトイレに間に合わず漏れてしまう切迫性尿失禁排尿がうまくできずに残った尿が少しずつ溢れてしまう溢流性尿失禁などがあります。

それぞれの特性を知り、適切な支援を行うことが必要です。

このワードもチェック!
このワードもチェック!
無料で会員登録する