問題 10

介護保険制度における保険者の役割として、正しいものを1つ選びなさい。

[第29回(2017年) 社会の理解]

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正解は 2

保険給付に関する事務

1不正解
居宅サービス事業者の指定

2018年以前は、居宅サービス事業者の指定は都道府県が行い、保険者である市町村、特別区は行っていませんでした。

よって不正解です。

(※なお、2018年に居宅サービス事業者の指定は都道府県から市町村・特別区に移譲されています。この設問は、第29回試験(2016年度実施)当時の状況を示したものです。)

2正解
保険給付に関する事務

保険給付に関わる事務は、保険者である市町村、特別区の仕事です。

保険者が行う事務は、被保険者証の発行と更新要介護・要支援の認定に関わる事務第1号被保険者の保険料率を設定するなど多岐に渡ります。

よって正解です。

3不正解
要介護認定の基準の設定

要介護認定の基準は国(厚生労働省)が設定します。

保険者の役割は、要介護認定の基準を満たしているかを判定する「要介護認定審査委員会」の設置です。

よって不正解です。

4不正解
介護保険審査会の設置

介護保険審査会の設置は、都道府県が行います。

要介護認定の認定結果に不満がある場合は不服申請を提出できますが、その対応にあたるのが介護保険審査会になります。

よって不正解です。

5不正解
介護支援専門員(ケアマネージャー)の登録

介護支援専門員(ケアマネージャー)における登録に関する事務は、都道府県が行います。

よって不正解です。

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ポイント解説

介護保険制度の保険者は市町村と特別区です。

保険者は被保険者から保険料を集め、保険事故が発生した際は規定に基づいて被保険者に現金・現物(サービス)の給付を行います。

国や都道府県の役割は、市町村や特別区に対して基本方針の提示や指導、各種支援、サービス提供事業者の指定などを行うことです。

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