中程度の老人性難聴(presbycusis)のある人とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
正解は 3
話し手の口元に注目するように促す。
1不正解
補聴器には短期間で慣れると説明する。
補聴器は雑音が大きく聞こえたり、音がゆがんで聞こえたりすることもあり、使用者の感覚に応じて細かい調節が必要です。
短期間で慣れるという説明は適切とは言えないため、不正解です。
2不正解
認知症(dementia)がある場合は、補聴器の使用を避ける。
認知症の人の場合、難聴によって会話が上手くできなくなると、人と話をする機会が減り、認知症の進行を早めるおそれがあります。
補聴器を使って意思の疎通を容易にすることは、認知症の人にとっても重要なので不正解です。
3正解
話し手の口元に注目するように促す。
難聴の方が話を理解するために、話し手の口元に注目することは適切です。
よってこの助言が正解になります。
4不正解
耳元で、できるだけ大きな声で話す。
耳元で大きな声で話すと、声が反響して正確に聞き取りにくくなってしまうので不正解です。
自分の口の動きを見せながら、ゆっくり、はっきりと話すと伝わりやすくなります。
5不正解
後ろから近づいて、静かに話しかける。
後ろから近付いて静かに話しかけても、難聴者は気付かない場合が多いです。
話しかけるときは、話し手の姿が見えるように正面から近付きます。
よって不正解です。