社会福祉士及び介護福祉士法に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
正解は 2
介護福祉士の業として、介護者に対する介護に関する指導が含まれる。
介護福祉士は、いわゆる「名称独占」の資格です。
「社会福祉士及び介護福祉士法」によって、「介護福祉士登録簿に氏名、生年月日、その他厚生労働省が定めている事項についての登録を受けなければならない」と定められています。
介護福祉士登録簿に登録をしていないにもかかわらず介護福祉士を名乗った場合は、法律に違反したとして30万円以下の罰金が課されます。
同法の第2条第2項によれば、「心身の状態に応じた介護(喀痰吸引等を含む)を行うこと、および介護者に対し、介護に関する指導を行うこと」とされています。
同法第3条の規定によれば、成年被後見人あるいは被保佐人は、介護福祉士となることはできません。
信用失墜行為を行ったときは、同法の第32条第2項に基づいて、介護福祉士の登録が取り消される、あるいは一定の期間介護福祉士の名称を使用することが禁じられる、などの罰則が命じられます。
選択肢中にある「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」は、介護福祉士の秘密保持義務に違反した場合の罰則規定です。
同法第42条では、介護福祉士と名乗ることができるのは、厚生労働大臣が指定している登録機関において介護福祉士の登録をしている者とされています。
介護福祉士国家試験に合格して介護業務に従事していても、登録を行わない限り介護福祉士を名乗ることはできません。
ポイント解説
介護福祉士の資格、義務規定などを規定しているのが「社会福祉士及び介護福祉士法」です。
介護福祉士国家試験に合格しただけでは、介護福祉士を名乗ることはできません。
同法を知っておくことが介護福祉士の第一歩になります。