問題 78

初期のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer?stype)における認知機能障害の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。

[第30回(2018年) 認知症の理解]

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正解は 2

エピソード記憶が障害される。

1不正解
時間に関する見当識障害は認められない。

見当識障害は時間の把握が難しくなる症状も含みます。

見当識障害とは、時間、場所、人物の見当識ができなくなる症状です。

2正解
エピソード記憶が障害される。

アルツハイマー病の初期ではエピソード記憶の障害が多くみられます。

エピソード記憶とは、時間の経過と関連付けられている自分自身が体験した出来事の記憶です。

よって正解になります。

3不正解
手続き記憶が障害される。

初期のアルツハイマー病では、手続き記憶は比較的失われません。

手続き記憶とは、経験や練習等を通して体で習得した技術のことです。

自転車の運転などが該当します。

よって不正解です。

4不正解
記憶障害の進行は急速に進む。

アルツハイマー型認知症は症状の進行が遅く、記憶障害の進行もゆっくりと進む傾向があります。

よって不正解です。

5不正解
若い頃のことを忘れてしまう。

アルツハイマー型認知症による記憶障害は、何十年も前の遠い昔の記憶については失われにくいですよって不正解です。

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ポイント解説

アルツハイマー型認知症を発症すると、記憶障害や見当識障害遂行機能障害、失語・失行・失認、歩行障害、自発性低下などの症状が現れます。

発症原因はまだ解明されていませんが、発症に関係していると言われているのが患者の脳内に生じる老人斑や脳の萎縮や神経原繊維変化などです。

女性に発症例が多いと言われています。

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