問題 59

終末期で終日臥床している利用者への便秘予防の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

[第31回(2019年) 生活支援技術]

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正解は 4

座位姿勢を保持する機会を作る。

1不正解
水分摂取量を減らす。

水分摂取量を減らしてしまうことは、便秘の原因となるほか、脱水症状なども起こしやすくなります。

よって不正解です。

2不正解
腹部に冷罨法を行う。

冷罨法を腹部に行うと、腸の働きが低下し、便秘の原因になってしまいます。

便秘の予防では、温罨法(おんあんぽう)の方が効果的です。

よって不正解です。

3不正解
下剤を用いて直腸を定期的に刺激する。

下剤を定期的に用いてしまうと、耐性がついて効果が下がったり、下剤を使わないと排便できなくなるという状況も考えられます。

よって不正解です。

4正解
座位姿勢を保持する機会を作る。

座位など、腹圧がかかりやすい姿勢をとることは、便秘の予防としては適切です。

よって正解です。

5不正解
小腸に沿って腹部マッサージを行う。

便秘の解消を目的とした腹部マッサージは、小腸ではなく大腸に沿って「の」の字を書くように行うことが効果的だとされています。

よって不正解です。

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ポイント解説

終末期のケアとしては、問題文の便秘をはじめとした身体的苦痛、精神的な苦痛を可能な限り少なくすることが必要です。この際のQOLは、介護職が適切な介助や介護などの支援が行えるかどうかと直結します。そのため、利用者の状況を正確に把握し、適切な支援を行えるようにすることが重要です。

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