問題 89

対麻痺を生じる疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。

[第31回(2019年) 障害の理解]

すべて見る アイコン

正解は 2

腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)

1不正解
筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、全身の筋肉が萎縮してしまい、最終的に寝たきりになってしまう難病ですが、対麻痺は見られません。

よって不正解です。

2正解
腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)

脊髄を損傷した場合、損傷した部位以下に麻痺が起こります。

問題文では腰髄を損傷しているため、対麻痺が症状として起こる可能性が高いのです。

よって正解です。

3不正解
悪性関節リウマチ(malignant rheumatoid arthritis)

悪性関節リウマチは、関節の炎症や腫れ、変形など通常の関節リウマチの症状に加え、血管や心筋にも炎症が起こる難病ですが、対麻痺は見られません。

よって不正解です。

4不正解
パーキンソン病(Parkinson disease)

パーキンソン病は、運動神経の変性によって筋固縮や無動・寡動、振戦などの症状が見られる難病ですが、対麻痺は見られません。

よって不正解です。

5不正解
脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

脊髄小脳変性症は、小脳や脊髄の神経に変性が起こることで、歩行時のふらつきなどが起こる難病ですが、対麻痺は見られません。

よって不正解です。

アイコン

ポイント解説

対麻痺とは、両下肢が左右対称に麻痺する状態のことです。これに対して、片足のみの麻痺の場合は単麻痺、左右どちらかの手足が麻痺することを片麻痺、両手足が麻痺する場合は四肢麻痺と呼びます。

こうした麻痺は脊髄の損傷などの怪我、脳梗塞などの脳血管障害で起こることが多いとされています。

このワードもチェック!
このワードもチェック!
無料で会員登録する