介護福祉職が実施する喀痰吸引で、口腔内と気管カニューレ内部の吸引に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
正解は 2
気管カニューレ内部の吸引では、滅菌された洗浄水を使用する。
1不正解
気管カニューレ内部の吸引では、カニューレの内径の3分の2程度の太さの吸引チューブを使用する。
気管カニューレ内部の吸引では、カニューレの内径の2分の1以下にするのが適切なので不正解。
2正解
気管カニューレ内部の吸引では、滅菌された洗浄水を使用する。
気管カニューレ内部の吸引では、減菌された洗浄水を使用するので正解。
3不正解
気管カニューレ内部の吸引では、頸部を前屈した姿勢にして行う。
気管カニューレ内部の吸引では頸部(けいぶ)を前屈させるのではなく、挿入部分が見えやすく、安楽な姿勢が適切であるため不正解。
4不正解
吸引時間は、口腔内より気管カニューレ内部のほうを長くする。
吸引時間は口腔内より気管カニューレ内部のほうを短くするのが適切であるため不正解。
5不正解
吸引圧は、口腔内より気管カニューレ内部のほうを高くする。
吸引圧は口腔内より気管カニューレ内部のほうを低くするのが適切であるため不正解。
ポイント解説
喀痰吸引(かくたんきゅういん)は医師による「介護職員等喀痰吸引指示書」の内容に従って行われます。吸引チューブの内径は、気管カニューレの2分の1以下にするのが適切。気管カニューレ内部の吸引をする場合は、半座位の姿勢を取り、減菌された洗浄水を使用します。吸引時間は口腔(こうくう)内より気管カニューレ内部のほうを短くし、吸引圧は口腔内より気管カニューレ内部のほうを低くするのが基本です。