問題 3

人間関係における役割葛藤の例として、適切なものを1つ選びなさい。

[第33回(2021年) 人間関係とコミュニケーション]

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正解は 2

家族介護者が、仕事と介護の両立への期待に応えられるかどうか悩む。

1不正解
就労継続支援B型の利用者が、生活支援員の期待に応えようとして作業態度をまねる。

就労継続支援B型の利用者が生活支援員の期待に応えようとすることは、役割を果たそうとするプロセスであるので不正解。役割葛藤には該当しません。

2正解
家族介護者が、仕事と介護の両立への期待に応えられるかどうか悩む。

家族介護者が介護と仕事という二重の役割の中で悩むことは、役割葛藤の状態に該当するので正解。

3不正解
通所介護(デイサービス)の利用者が、レクリエーションを楽しんでいる利用者の役を演じる。

レクリエーションを楽しんでいる利用者の役を演じることは「役割演技(ロールプレイ)」であり、役割葛藤ではないので不正解。

4不正解
就労移行支援の利用者が、採用面接の模擬訓練中にふざけて冗談を言ってしまう。

採用面接の模擬訓練中にふざけて冗談を言ってしまうことは、役割葛藤ではないので不正解。緊張したために生じた行動とも推測できるものの、葛藤が生じているわけではありません。

5不正解
高齢者が、家事を行う家族に代わり、孫の遊び相手の役割を担う

高齢者が孫の遊び相手の役割を担うことは役割葛藤ではないので不正解。

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ポイント解説

人間は生きていくうえで、社会・家族の中で多様な役割を担っています。ですが役割の負担があまりに大きい場合、あるいは矛盾する役割を担わされる場合、葛藤が生じます。これが設問中にある「役割葛藤」の意味です。

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