慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)のある利用者の食事に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
正解は 5
一回の食事量を減らし、回数を増やす。
1不正解
繊維質の多い芋類を食事に取り入れる。
繊維質の多い芋類はガスを発生させて横隔膜を圧迫するので、控える必要があるため不正解。
2不正解
炭酸飲料で水分補給をする。
炭酸飲料はガスを発生させて横隔膜を圧迫するので、控える必要があるため不正解。
3不正解
たんぱく質の多い食事は控える。
たんぱく質の多い食事は摂取することが適切なので不正解。
4不正解
高カロリーの食事は控える。
高カロリーの食事は摂取することが適切であるため不正解。
5正解
一回の食事量を減らし、回数を増やす。
1回の食事量を減らして回数を増やすことは、横隔膜を圧迫させない食事法であり適切な対応なので正解。
ポイント解説
慢性閉塞性肺疾患は肺気腫や慢性気管支炎とも呼ばれ、慢性のせきやたん、労作性呼吸困難などが主な症状です。胃がふくれると横隔膜を圧迫して息苦しくなってしまうため、ガスを発生させる食べ物は控える必要があります。芋類や炭酸飲料の摂取を避ける、1回あたりの食事量を減らして食事の回数を増やす、などが適切な対応です。また、慢性閉塞性肺疾患では痰が多く出るので、排痰により失われるたんぱく質や水を摂取することが大切。排痰時に咳により体力を使うため、高カロリーの食事が望ましいです。