「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(2018年(平成30年)改訂(厚生労働省)において、アドバンス・ケア・プランニング・(ACP)が重要視されている。このアドバンス・ケア・プランニング・(ACP)を踏まえた、人生の最終段階を迎えようとする人への介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
正解は 3
「今後の生活について、家族や医療・介護職員と一緒に、その都度話し合っていきましょう」
1不正解
「生活上の悩みごとは、近くの地域包括支援センターに相談できます」
アドバンス・ケア・プランニングでは地域包括支援センターへの相談ではなく、本人と家族や医療・介護職員における話し合いが重視されるので不正解。
2不正解
「今後の医療とケアについては、家族が代わりに決めるので安心です」
アドバンス・ケア・プランニングでは利用者が主体性を持つことを重視しており、「家族が代わりに決めるので安心です」という言葉かけは不適切なので不正解。
3正解
「今後の生活について、家族や医療・介護職員と一緒に、その都度話し合っていきましょう」
家族や医療・介護職員と一緒に、その都度話し合いましょうという言葉かけは、アドバンス・ケア・プランニングの考え方に合致するので正解。
4不正解
「口から食べることができなくなったら、介護職員に相談してください」
アドバンス・ケア・プランニングでは早い時期から身近な人や医療・介護チームと話し合っておくことが重要なので、口から食べることができなくなる前から話しあっておく必要があるので不正解。
5不正解
「意思を伝えられなくなったら、成年後見制度を利用しましょう」
成年後見制度の利用を勧めることは、アドバンス・ケア・プランニングの考え方には含まれないので不正解。
ポイント解説
アドバンス・ケア・プランニングとは、将来的な医療・介護のあり方について利用者、家族など身近な人、医療・介護チームなどが繰り返し話し合いながら、最期の時をどのように迎えるのかを事前に計画することです。本人を交えて、家族や医療・介護関係者が一緒にその都度話し合うプロセスが重視されます。