問題 112

経管栄養で用いる半固形タイプの栄養剤の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

[第34回(2022年) 医療的ケア]

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正解は 3

食道への逆流を改善することが期待できる。

1不正解
経鼻経管栄養法に適している。

経鼻経管栄養で用いられるチューブは細く、半固形タイプの栄養剤では詰まる恐れがあります。よって不正解です。

2不正解
液状タイプと同じ粘稠度{ねんちゅうど}である。

液状タイプの栄養剤は、半固形タイプよりも粘稠度が低いです。よって不正解です。

3正解
食道への逆流を改善することが期待できる。

粘着度が高めである半固形タイプの栄養剤は、食道への逆流の改善が期待できます。よって正解です。

4不正解
仰臥位{ぎょうがい}(背臥位{はいがい})で注入する。

半固形タイプの栄養剤は、仰臥位(背臥位)ではなく半座位で注入します。よって不正解です。

5不正解
注入時間は、液状タイプより長い。

注入時間は、半固形タイプよりも液状タイプの方が長いです。よって不正解です。

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ポイント解説

経管栄養で使用される栄養剤は、大きく分けて液状タイプと半固形タイプとがあります。

2の粘稠度とは「ねばりけ」のことで、液状タイプは粘稠度が低く、半固形タイプは粘稠度が高いです。

半固形タイプの栄養剤は、細いチューブに通すと詰まりやすくなりますが、胃から食道への逆流が起こりにくいという利点があります。

注入の際は仰臥位背臥位)だと逆流が起こる危険性があるので、必ず半座位で行います。

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