利用者主体の考えに基づいた介護福祉職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
正解は 1
1人で衣服を選ぶことが難しい利用者には、毎日の衣服を自分で選べるような声かけをする。
1正解
1人で衣服を選ぶことが難しい利用者には、毎日の衣服を自分で選べるような声かけをする。
利用者が自分の意思で衣服を選べるように声かけをすることは、利用者主体の考えに基づいた対応です。よって正解です。
2不正解
食べこぼしが多い利用者には、こぼさないように全介助する。
全介助は利用者の自己決定に働きかけることにならず、利用者主体の考えに基づいた対応ではありません。よって不正解です。
3不正解
認知症(dementia)の利用者には、排泄{はいせつ}の感覚があっても、定時に排泄{はいせつ}の介護を行う。
利用者主体の考えに基づくなら、利用者の排泄感覚に合わせた介護を行うべきです。よって不正解です。
4不正解
転倒しやすい利用者には、事故防止のため立ち上がらないように声をかける。
立ち上がらないように声をかけるのは行動制限であり、利用者主体の考えに基づいた対応ではありません。よって不正解です。
5不正解
入浴が自立している利用者も、危険を避けるため個別浴ではなく集団での入浴とする。
利用者主体の考えに基づくなら、安全に入浴できるよう個別に対策を考えるべきです。よって不正解です。
ポイント解説
利用者主体の考えとは、利用者にとって必要な介護を行うだけでなく、利用者が自分の意思で自由に生活様式を決定できるように働きかけることです。
実際の介護の現場では、利用者が決定することを尊重し、より自立した生活を送れるように支援することが大切です。