問題 20

Gさん(70歳、男性、要介護2)は、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されていて、外出するときは車いすを使用している。歩行が不安定なため、週2回通所リハビリテーションを利用している。Gさんは、1年前に妻が亡くなり、息子と二人暮らしである。Gさんは社交的な性格で地域住民との交流を望んでいるが、自宅周辺は坂道や段差が多くて移動が難しく、交流ができていない。

Gさんの状況をICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)で考えた場合、参加制約の原因になっている環境因子として、最も適切なものを1つ選びなさい。

[第34回(2022年) 介護の基本]

すべて見る アイコン

正解は 4

自宅周辺の坂道や段差

1不正解
パーキンソン病(Parkinson disease)

「パーキンソン病」は「健康状態」に分類される事項であり、環境因子ではありません。よって不正解です。

2不正解
不安定な歩行

「不安定な歩行」は「心身機能・身体構造」に分類される事項であり、環境因子ではありません。よって不正解です。

3不正解
息子と二人暮らし

「息子と二人暮らし」は環境因子に分類できるものの、参加制約の原因とは言えません。よって不正解です。

4正解
自宅周辺の坂道や段差

「自宅周辺の坂道や段差」は、車いすを使用するGさんにとって、参加制約となる環境因子に分類できます。よって正解です。

5不正解
車いす

「車いす」は環境因子に分類できるものの、参加制約の原因とは言えません。よって不正解です。

アイコン

ポイント解説

ICF国際生活機能分類)は、「健康状態(病気や失調、障害)」「心身機能・身体構造(心身の)」「活動」「参加」「環境因子」「個人因子」で構成されています。

このうち環境因子については、物的環境、人的環境、社会制度的環境に分類可能です。

無料で会員登録する