問題 42

利用者を仰臥位{ぎょうがい}(背臥位{はいがい})から側臥位{そくがい}へ体位変換するとき、トルクの原理を応用した介護方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

[第34回(2022年) 生活支援技術]

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正解は 3

利用者の膝を立てる。

1不正解
利用者とベッドの接地面を広くする。

トルクの原理で体位変換をする場合、利用者とベッドの接地面は狭くなります。よって不正解です。

2不正解
利用者の下肢を交差させる。

交差させるのは下肢ではなく上肢です。よって不正解です。

3正解
利用者の膝を立てる。

利用者の膝を立てることで、トルクの原理による体位変換が容易になります。よって正解です。

4不正解
滑りやすいシートを利用者の下に敷く。

滑りやすいシートを利用者の下に敷くことは、トルクの原理による体位変換ではありません。よって不正解です。

5不正解
利用者に近づく。

トルクの原理を利用する場合、利用者に近づきすぎると膝を倒せません。よって不正解です。

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ポイント解説

トルクの原理とは、物体の回転力を活かす原理のことです。

物体は小さくまとまっている方が回転しやすいので、仰臥位背臥位)から側臥位への体位変換の際は、上肢を交差させ、膝を立てて体をコンパクトにしてから行います。

体位変換には、トルクの原理の他にボディメカニクスによる方法があり、この方法では利用者に体を近づけることで重心を近くし、安定力を高めるのが基本です。

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