問題 32

コールバーグ(Kohlberg,L.)による道徳性判断に関する次の記述のうち、最も高い発達の段階を示すものとして、適切なものを1つ選びなさい。

[第35回(2023年) 発達と老化の理解]

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正解は 5

人間の権利や平等性などの倫理に従って判断する。

1不正解
権威に服従する。

人間の道徳性の6段階のうち、「権威に服従する」とは、規則や秩序を維持して自己の義務を果たす4番目の段階を指すため不正解。

2不正解
罰を回避する。

「罰を回避する」とは、行為の善悪を懲罰の有無で判断する最も低い1番目の段階を指すため不正解。

3不正解
多数意見を重視して判断する。

「多数意見を重視して判断する」とは、他者の承認を得るために他の人々に合わせようとする対人的同調の3番目の段階を指すため不正解。

4不正解
損得で判断する。

「損得で判断する」とは、行為の善悪を報酬の有無に基づいて判断する2番目の段階を指すため不正解。

5正解
人間の権利や平等性などの倫理に従って判断する。

「人間の権利や平等性などの倫理に従って判断する」とは、人間の尊厳を尊重し、倫理的価値に基づいて判断する最も高い6番目の段階であるため正解。

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ポイント解説

コールバーグの道徳性判断の発達段階については、認知能力や社会的経験などが影響するとされ、以下の6つの段階を経て発達すると述べられている。

  1. 罪と服従
  2. 報酬と取引
  3. 対人的同調(よい子)
  4. 法と秩序
  5. 社会契約と個人の権利
  6. 普遍的倫理原理
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