問題 80

Gさん(79歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設に入所して、3週間が経過した。施設での生活には慣れてきているが、居室でテレビを見て過ごす時間が長くなった。ある時、Gさんが、「気分転換に台所を借りて、自分でおやつを作ってみたい」と介護福祉職に話した。

Gさんのレクリエーション活動の計画作成にあたり、介護福祉職が留意すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

[第35回(2023年) 生活支援技術]

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正解は 5

おやつ作りをきっかけに、施設生活に楽しみがもてるようにする。

1不正解
Gさんの居室で行うようにする。

居室で過ごす時間が長くなったGさんが施設での生活に慣れるため、また、本人の意向に沿う意味でも台所でおやつ作りを行うことが重要であるため不正解。

2不正解
おやつのメニューは、介護福祉職が選ぶ。

Gさんのおやつを作ってみたいという意欲を活かすために、おやつのメニューはGさんに選んでもらうことが重要であるため不正解。

3不正解
施設のレクリエーション財を優先する。

Gさんが自分の希望を介護福祉職に話した点を尊重し、施設にあるものを確認したうえで計画を実現可能なものにする必要があるため不正解。

4不正解
集団で行うことを優先する。

いきなり集団でおやつ作りを行うと、うまく行かなかった場合に他の利用者との距離が離れてしまう可能性がある。集団行動よりもまずは居室から出て活動することを優先すべきであるため不正解。

5正解
おやつ作りをきっかけに、施設生活に楽しみがもてるようにする。

おやつ作りをきっかけに他の入所者と交流したり施設の生活に楽しみがもてるようにすることはレク活動の計画作成で重要であるため正解。

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ポイント解説

レクリエーション活動の計画作成時には、入所者の状況を把握し、自立支援や意欲を引き出し、自己決定を尊重する必要がある。

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