問題 51

次の記述のうち、障害を受容した心理的段階にみられる言動として、最も適切なものを1つ選びなさい。

[第36回(2024年) 障害の理解]

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正解は 5

できることに目を向けて行動する。

1不正解
障害があるという自覚がない。

「障害があるという自覚がない」のは、否認期にあたるため、不正解。

2不正解
周囲に不満をぶつける。

「周囲に不満をぶつける」のは、混乱期にあたるため、不正解。

3不正解
自分が悪いと悲観する。

「自分が悪いと悲観する」のは、混乱期にあたるため、不正解。

4不正解
価値観が転換し始める。

「価値観が転換し始める」のは、適応への努力期にあたるため、不正解。

5正解
できることに目を向けて行動する。

障害があってもできることに目を向けて行動することは、受容期にあたるため、正解。

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ポイント解説

障害受容とは、疾病や外傷によって心身機能の一部を失った場合、その事実を受け入れるまでの過程を指す。

障害受容の心理的段階にはいくつかの説があり、代表的なものに「障害受容の5段階説」がある。

この説では、ショック期、否認期、混乱期、適応への努力期、受容期の5つの段階があり、それぞれの段階を行き来することもある。

全ての障害者がこの段階を順番に経るわけではない。

段階 説明
ショック期 障害は治療で回復すると考えている段階。
否認期 現実を受け入れられず、障害の存在を否定する段階。
混乱期 障害が残ることを否定できなくなり、怒りや不公平感、恐怖、悲しみなど、さまざまな感情が入り混じる段階。
適応への努力期 現実を受け入れようとし、生活習慣の改善やリハビリテーションなどに取り組む段階。
受容期 現実を完全に受け入れ、前向きに生きていこうとする段階。
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