次の記述のうち、障害を受容した心理的段階にみられる言動として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正解は 5
できることに目を向けて行動する。
1不正解
障害があるという自覚がない。
「障害があるという自覚がない」のは、否認期にあたるため、不正解。
2不正解
周囲に不満をぶつける。
「周囲に不満をぶつける」のは、混乱期にあたるため、不正解。
3不正解
自分が悪いと悲観する。
「自分が悪いと悲観する」のは、混乱期にあたるため、不正解。
4不正解
価値観が転換し始める。
「価値観が転換し始める」のは、適応への努力期にあたるため、不正解。
5正解
できることに目を向けて行動する。
障害があってもできることに目を向けて行動することは、受容期にあたるため、正解。
ポイント解説
障害受容とは、疾病や外傷によって心身機能の一部を失った場合、その事実を受け入れるまでの過程を指す。
障害受容の心理的段階にはいくつかの説があり、代表的なものに「障害受容の5段階説」がある。
この説では、ショック期、否認期、混乱期、適応への努力期、受容期の5つの段階があり、それぞれの段階を行き来することもある。
全ての障害者がこの段階を順番に経るわけではない。
段階 | 説明 |
---|---|
ショック期 | 障害は治療で回復すると考えている段階。 |
否認期 | 現実を受け入れられず、障害の存在を否定する段階。 |
混乱期 | 障害が残ることを否定できなくなり、怒りや不公平感、恐怖、悲しみなど、さまざまな感情が入り混じる段階。 |
適応への努力期 | 現実を受け入れようとし、生活習慣の改善やリハビリテーションなどに取り組む段階。 |
受容期 | 現実を完全に受け入れ、前向きに生きていこうとする段階。 |