【動画】口腔ケアを寝たきりの方に行うときの安全な方法

誤嚥に気をつけて介助しましょう!

寝たきりの方は、そうでない方に比べると往々にして体力や免疫力が低下しているもの。だからこそ、日々の口腔ケアをしっかりと行いたいですよね。寝たきりの方は嚥下機能が低下していることも多いので、誤嚥に気をつけながら介助を行う必要性があります。今回は、寝たきりの方のための、安全な口腔ケアの方法をお伝えします。ポイントは、「口の中を見えやすくする」こと。顔の向きを変えてもらうだけで、介助のしやすさがぐんと変わりますよ。

※麻痺がある方は、患側(麻痺がある側)を下にすると誤嚥を起こす危険性があります。必ず健側(麻痺がない側)を下に横向きになってもらい、介助を行ってください。

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更新

監修

代表田中 法子

用意するもの

歯ブラシ・液体ハミガキ・水・ガーゼ

安全な介助の準備

横に座っている様子

介助は横に座って行う

介助は被介助者の横で行います。安全のため、口の中が良く見える位置に座りましょう。
(00:20~00:22)

身体を起こしている様子

身体を起こす

仰向けの状態で口腔ケアを行うと、唾液などを誤嚥する可能性があり、危険です。介助の前には、必ず15~30度は身体を起こしましょう。
(00:23~00:32)

液体ハミガキをつけている様子

液体ハミガキをつける

歯ブラシを水で湿らせたら、液体ハミガキを染み込ませましょう。余分な水分も誤嚥の元となってしまうので、口の中に入れる前にガーゼで拭き取っておきましょう。
(00:33~00:36)

前歯を磨く

下の前歯を磨いている様子

下の前歯を磨く

まずは、前歯を磨きましょう。このとき磨くのは、介助者が目視できる表面だけ。“歯みがきされている”ということを認識してもらうために、下の歯から磨いていきます。
(00:37~00:53)

ガーゼで汚れを拭き取っている様子

ガーゼで汚れを拭き取る

歯ブラシの汚れはガーゼで拭き取るようにしましょう。仰向けの状態でうがいを行うのは危険な行為ですが、液体ハミガキは口ですすぐ必要がありません。寝たきりの方の口腔ケアにはおすすめですよ。
(00:52~00:53)

上の前歯を磨いている様子

上の前歯を磨く

次は、上の前歯です。あごが上がらないように注意しながら磨いていきましょう。上の前歯も、磨くのは表面のみです。
(00:54~01:04)

介助者の方に顔を向けて磨く

下の歯の、手前部分を磨いている様子

下の歯の、手前部分を磨く

前歯を磨き終わったら、介助者の方に顔を向けてもらいます。介助者から見える範囲を磨いていきましょう。まずは、下の歯の表側からです。
(01:06~01:19)

上の歯の、手前部分を磨いている様子

上の歯の、手前部分を磨く

次は、上の歯の表側を磨きます。片方の手で歯ぐきを避けながら、1本ずつ丁寧に磨いてくださいね。
(01:20~01:27)

下の歯の裏側部分を磨いている様子

下の歯の、裏側部分を磨く

先ほど磨けなかった前歯の裏側も含めて、裏側の歯を磨いていきましょう。磨くときはいつも下の歯から。見える範囲で結構です。
(01:28~01:33)

上の歯の裏側部分を磨いている様子

上の歯の裏側部分を磨く

上の歯の裏側も1本ずつ磨いていきましょう。歯ブラシが口蓋に当たらないよう、気をつけながら磨きます。
(01:34~01:42)

反対側を向いて磨く

下の歯、手前部分を磨いている様子

下の歯の手前部分を磨く

今度は、これまで見えなかった部分を磨くため、介助者の反対側に顔を向けてもらいます。まずは、下の歯の表側から磨いてください。
(01:43~01:56)

上の歯の、手前部分を磨いている様子

上の歯の手前部分を磨く

下の歯が終わった後は上の歯です。このときも、歯ぐきをめくりながら、確実に磨いていってくださいね。
(01:57~02:05)

下の歯、裏側部分を磨いている様子

下の歯の裏側部分を磨く

最後の裏側部分も忘れずに。前歯の裏も含めて、1本ずつ磨いていきましょう。このときも、下の歯から磨きます。
(02:06~02:12)

上の歯、裏側部分を磨いている様子

上の歯の裏側部分を磨く

上の歯の裏側部分を磨いたら、口腔ケアはおしまいです。1本ずつ、丁寧に磨いてくださいね。
(02:13~02:19)

ポイント

歯を磨くときは、きちんと目視する

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代表 田中 法子