【動画】片麻痺の方の杖歩行の手順を理解して安全な歩行をする

身体のバランスを取りやすい歩き方を心がける

日常生活で「歩く」という行為を意識して行う機会は、そうありませんよね?私たちの身体は、無意識のうちに上手にバランスを取りながら歩行する機能を持っているのです。ところが、身体が不自由になったとき、話は変わってきます。片麻痺の方は、健側(麻痺がない側)と患側(麻痺がある側)で筋力や動かしやすさに違いがあることを意識する必要が出てきます。「杖→患側の足→健側の足」という順番を守ることが安全な歩行の基本です。

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更新

順番に足を出す

杖を出す幅

杖を出す

最初は、から出します。健側の手で杖を持ち、歩行の邪魔にならないよう、足の外側に振り下ろしてください。
(00:13~00:15)

患側の足を出している様子

患側の足を出す

次は、患側の足です。ついつい、動かしやすい健側の足から出してしまいがちですが、ここで間違えてしまうと、後が大変に。少し怖いかもしれませんが、動かしにくい方の足から出すようにしましょう。
(00:16~00:18)

健側の足を出している様子

健側の足を出す

最後は、健側の足を出します。このとき、筋力がある方の足が浮いてしまうので、杖をつく位置がとても重要になります。しっかりと体重をかけられる杖の位置を覚えておくようにしましょう。
(00:18~00:20)

歩行時の注意点

患側を出しているときの支持基底面

健側から踏み出さないように

杖、健側の足の順に出していくと、患側の足が取り残されてしまいますよね。ただでさえ動かしにくい足を前に出すためには、身体全体を傾ける必要が。このとき、健側が先に出ていると支持基底面が狭くなり、バランスを崩しやすいのです。
(00:21~00:33)

反対側から見た様子

患側の足を引きずらないように

健側から足を出してしまうと、患側の足を引きずりがちに。患側の足から出すときも、かかとまでしっかり上げるように気をつけてくださいね。
(00:34~00:36)

介助する場合

患側の腕を支えている様子

患側の腕を支える

被介助者の脇の下から手を入れて、介助します。脱臼の危険がある方については、腕を支えるようにしてください。
(00:37~00:41)

腰を支えている様子

腰を支える

歩行が不安定な方については、腕だけでなく、も支えます。逆に自立度の高い方については、何かあったときにすぐ手を出せるよう準備しておく程度にしておきましょう。過剰に介助をしてしまうと、自立した動きを妨げてしまうためです。
(00:42~00:44)

ななめ後ろから介助している様子

ややななめ後ろに立つ

介助者の立ち位置は、“患側のやや後方”が原則。その方向が、最もバランスを崩しやすいためです。ただ、前のめりに倒れやすい人を介助する場合は前方に、また、周りの環境や進行方向を考慮して健側に立つこともあります。
(00:45~00:48)

杖の種類と合わせ方

T字(太字)

T字杖

一般的によく見られるのが、持ち手が「T」の字の形になっているもの。「T字杖」などと呼ばれています。人さし指と中指の間で柄(シャフト)の部分を挟んで持ちます。
(00:49~01:11)

T字(細字)

持ち手が細いT字杖

T字杖は、人さし指と中指の間で柄を掴む形状のため、手が小さな方だと、長い時間持つことが難しい場合も。そんな方には、持ち手の部分がやや細くなっているタイプのものをおすすめします。
(01:12~01:15)

オフセット型

オフセット型

持ち手が、白鳥の頭のような形をしている杖を「オフセット型杖」と呼びます。持ち手と柄の部分が分かれているので、しっかりと握ることが可能ですよ。
(01:16~01:24)

杖の合わせ方

杖の合わせ方

杖の高さは、手首に合わせるのが基本。腕を真横に振り下ろしたときの、手の“くるぶし”の位置に持ち手が来るように合わせましょう。
(01:25~01:29)

ポイント

杖→患→健の順番を忘れない

猫キャラクター

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