ポータブルトイレへの移乗全介助は座ったままできる
今回はポータブルトイレへの移乗全介助の手順を紹介します。自分で立てない方がトイレを利用する際、ズボンを下ろすという行為が最初の関門として立ちはだかってきます。それでも排泄は、できるだけトイレで行いたいものです。そこで今回は「座ったままポータブルトイレへ移乗する方法」をお伝えします。他の介助方法と大きく異なるのは“お互いに”座ったまま移乗するという点です。まずは被介助者の両足を介助者の太ももに乗せ、その状態で前かがみの姿勢になってもらうことで自然とお尻が浮いてくるのです。座ったままでズボンを下ろすことも可能になりますよ。
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ポータブルトイレへの移乗全介助の準備をする
浅座りになってもらう
まずは、浅く座ってもらいます。身体を斜めに倒し、浮いたお尻を手前に引くと少ない力で介助できますよ。
(00:07~00:17)
両足を介助者の太ももに乗せる
被介助者の足を介助者の太ももに乗せます。このとき、必ず両足がしっかり乗っている状態にしてください。片足だけだと、転倒する危険性があります。
(00:20~00:30)
介助者の足でつま先をロックする
被介助者の姿勢は不安定な状態なので、身体のバランスを崩さないように注意が必要です。介助者の足をストッパーのようにして、つま先に当てておきましょう。
(00:31~00:35)
お尻を浮かせる
身体を支える
被介助者の身体を支えましょう。支える箇所は、進行方向側の肩甲骨と、腰です。
(00:36~00:46)
前かがみの姿勢になってもらう
両足を介助者の太ももに乗せたまま、前かがみの姿勢になってもらいましょう。しっかりとかがむことで、お尻が自然と浮いてくる様子がわかりますね。
(00:36~00:41)
横方向に移動する
お尻を浮かせたまま、横方向へ移動します。ポータブルトイレの手すりを跳ね上げておけば、最後までこの姿勢で移動できますよ。
(00:46~00:54)
ポータブルトイレに座る
ズボンを下ろす
お尻がポータブルトイレの上まできたら、その体勢のままズボンを下ろします。下ろしている間、片側の手でしっかりと身体を支えていてくださいね。
(00:55~01:01)
ポータブルトイレに座らせる
身体を傾けながら、ゆっくりとポータブルトイレに座らせてください。背中が背もたれにつくまで、肩甲骨と腰をしっかり支えます。
(01:02~01:09)
手すりを下ろす
手すりを下ろし、持ってもらいます。ズボンをしっかりと下ろし、プライバシーに配慮してタオルなどを上からかけます。安定して座れていることを確認してから離れます。
(01:10~01:23)
ズボンを下ろすときは
前かがみの姿勢になったまま行う