【運動不足解消】高齢者向けゲームのレクリエーション9選

介護施設や老人ホームで行われる中で、特に人気な9つのレクリエーションを紹介。 「老人ホームで行うレクリエーションのアイデアが尽きてきた…」 「入居者の方が楽しめて、運動不足も解消できるようなゲームを知りたい…」そんな方も多いのでは? 今回紹介するレクリエーションは、頭だけでなく体も使うところがポイント。運動量の低下しがちな高齢者の方も気軽に楽しめる内容です。 どれもグループで取り組める内容なので、笑顔があふれる和気あいあいとした時間が生み出せるはず! レクのインストラクターであり、NPO法人日本介護予防協会で中部支部支部長を務める大野孝徳さんも太鼓判を押すゲームです!ぜひ参考にしてください! もっと見る
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高齢者向けのゲーム系レクリエーションの長所と効果

高齢者同士の交流が楽しめる

高齢者同士で楽しめる老人ホーム・介護施設で行われているレクリエーションについて

介護施設などではさまざまなレクリエーションが行われている→ゲーム系レクは参加する方同士のコミュニケーションが深まる→多くの施設で取り入れられている。

脳トレなどの要素を取り入れたものももちろんですが、体を動かすことができる要素も取り入れられるのが特徴。運動量の低下を防ぎつつ、高齢者の方が楽しめます。

レクリエーションの長所は、ルールやグループ分けを工夫すれば、身体機能に個人差があっても参加しやすいことです。

脱出させろ

概要

高齢者用のゲームレクリエーションを行おうとする高齢者

ひもやテープを使って床に円を描き、円の中心にボールを置いたら準備完了。

置かれたボールにみんなでお手玉を当てて、ボールを円の外に出すのがゲームの達成目標です。

投げる動作により腕を動かしますので、筋力維持などのリハビリ効果も期待できるほか、チーム戦とすることで判断力や協調性なども高めることができます。
部屋の広さに応じて、1チームにつき5~10人のチームをいくつかつくって、対抗戦をしてみましょう。

遊び方の手順

<準備>
用意するものは、ボールを置くエリアとなる円をつくれるもの(フラフープやホース、ひも、テープなど)と、ボール(バレーボール、コーティングボールなど)、お手玉です。
身体機能や介護度に合わせてボールエリアの広さやボールの大きさを工夫することで、難易度を調整することができます。
<ルール>
円の真ん中にボールを置いて、参加者は円の周りに座ります。そして一人あたり3~5個のお手玉を持ちます。
リーダーのスタートの合図と同時にボールエリアからボールが出るよう、お手玉を一斉に当てていきます。チームで投げる方向などを決めるなど、メンバーで協力し合ってボールを早く円の外に出したチームが勝利となります。

進め方のコツ

ボールエリアの大きさや、投げる位置などにより難易度が変わってきますので、事前に参加する高齢者の身体状況に合わせて検討しましょう。
ボールエリアを小さくすることで難易度を下げられます。

ゲームに変化をもたせたいなら、ボールエリアと床との間にフラフープのようなもので段差をつければ、ボールが出るか出ないか…といったハラハラ感も楽しめます。
また、投げたお手玉がほかの人に当たらないような配慮も必要です。

スプーンでポイ

概要

スプーンとビー玉を使った高齢者用のゲームレクリエーションを入居者が行おうとしている様子

箱に入ったビー玉やパチンコ玉、碁石などをスプーンですくい、牛乳ビンに入れていくゲームで、個人でもチームでも取り組めるゲームです。

細かいものをスプーンにすくって移動させる動作は、集中力や手と目の協調性、手指の器用さをトレーニングすることができます。

遊び方の手順

<準備>
用意するものは、お菓子箱のフタやトレーなどの箱と、牛乳ビン(もしくはペットボトル)、スプーン、すくうもの(ビー玉、パチンコ玉、碁石、豆など)です。
事前にお菓子箱のフタの真ん中に、テープなどを使って牛乳ビンを固定しておきます。
透明なビンを使う場合、飲み口の部分が分かりやすくなるよう、色を塗ったりビニールテープなどを貼ったりすることで工夫をしておきましょう。
<ルール>
牛乳ビンを真ん中に固定したお菓子箱のフタに、ビー玉やパチンコ玉などを散りばめます。
参加者はスタートの合図とともに、スプーンでビー玉やパチンコ玉をすくい、牛乳ビンの中に入れていきます。箱の中のビー玉やパチンコ玉がすべて牛乳ビンの中に入れられたら終了です。
複数人で競う場合、早く牛乳ビンの中にすべてを入れられた人が勝ちとなります。ゴールしたら、牛乳ビンに割り箸を立てるなどすると達成感が味わえます。

進め方のコツ

最初は散りばめるビー玉などの量を少なめにすると、ゴールもしやすく楽しめます。また、スプーンですくいにくい丸いビー玉やパチンコ玉が難しい場合は、碁石などすくいやすいもので行ってみましょう。

上肢の上げ下げのトレーニングにもつながりますので、牛乳ビンの代わりに背の高さの違うペットボトルなどを使ってみてもいいでしょう。

石とりゲーム

概要

石を使ったゲームのレクリエーションをしようとする高齢者

外出レクリエーションと室内のレクリエーションの双方の要素を持つゲームです。

2人1組で取り組めて、チーム戦もできますので、人数に合わせて実施してみましょう。

場所は広場、グラウンドなど広い場所がおすすめです。また、車椅子の参加者がいる場合は、テーブルの上でも行うことができます。

遊び方の手順

<準備>
用意するものは、外出レクリエーションなどの際に拾ってきた小石。
裏に1~10の数字をそれぞれが書いたものを1セットとして、参加ペアの数だけ用意しましょう。油性ペンで書く以外にも、数字シールを貼っても良いでしょう。
小石は、できるだけ平たいものが数字も書きやすくておすすめです。
<ルール>
2人1組でペアをつくり、1~10の数字が書かれた小石を、数字が見えないようにして地面やテーブルに置きます。
ジャンケンで勝った人から順番に石を拾い上げ、その石に書かれた数字の点数が自分の得点となります。5回ジャンケンをして、拾い上げた5個の石の合計点数が多かった方が勝利です。

進め方のコツ

チーム対抗戦とする場合は、置く石の数を増やしてグループの合計得点で競い合います。

使う石は、怪我をしないように尖っているものや重いものを避けるようにして、安全に行えるように配慮しましょう。

洗濯バサミすくい

概要

洗濯バサミすくいをしようとする高齢者

うちわと洗濯バサミを使った、とても簡単なレクリエーションです。

遊び方は、テーブル上に散らばった洗濯バサミを、うちわですくって、テーブルの真ん中にあるカゴの中に入れるというものです。片手で行えるので、片手が不自由な方でも参加することができます。

慣れてくると、洗濯バサミをまとめる役、すくい取る役と、役割分担が生まれてきたりして、コミュニケーション能力の向上にも役に立ちます。

遊び方の手順

<準備>
大量の洗濯バサミと、人数分のうちわ、チームごとのカゴを用意します。
ゲームは広いテーブルの上で行います。4~6人で一つのチームをつくれるように、机と椅子を移動させましょう。
<ルール>
テーブルの上に大量の洗濯バサミをばらまきます。できるだけ、洗濯バサミがテーブルに均一に散らばるようにしてください。
うちわを使って、散らばった洗濯バサミをすくい上げ、チームごとに置かれたカゴに入れていきます。
このゲームで使えるのは片手だけ。制限時間内に、最も多くの洗濯バサミを集めたチームが優勝です。

進め方のコツ

テーブルごとに2チームに分かれての対抗戦とします。時間を決めて、カゴに何個入れたかを競いますが、洗濯バサミの数を決めておいて、先にすべての洗濯バサミをカゴに入れた方を勝ちとしても良いでしょう。

洗濯バサミ以外にも、個包装の小さなお菓子を使うと、さらに盛り上がるかもしれません。

ティッシュあおぎ

概要

ティッシュあおぎをしようとする高齢者

2つのチームが円になって、中心にあるティッシュペーパーをうちわで下からあおぎ、相手の陣地にティッシュを送るというゲームです。終了時に、陣地内にティッシュがあるチームが負けになります。

グループ対抗なので、チーム内で作戦の打ち合わせをして盛り上がったり、自分たちの陣地にティッシュが落ちないように協力したりするなど、コミュニケーションの促進の効果があります。

遊び方の手順

<準備>
人数分のうちわと、チームごとにティッシュペーパー1枚を用意します。
2~5名ずつチームをつくったら、チームごとに円陣をつくって座ってもらいましょう。
<ルール>
円の中心にティッシュペーパーを1枚置いておきます。
「スタート」の合図でうちわをあおぎ、ティッシュペーパーを浮かせます。「ストップ」がかかったときに、自分たちの陣地にティッシュペーパーが落ちているとアウトになりますので、チーム全員で制限時間いっぱいあおぐように伝えましょう。

進め方のコツ

ゲームの前に作戦の検討をするなど、コミュニケーションが深まるような時間をとると良いでしょう。

円の中心、陣地の境目にひもなどを置いておくと、境界がわかりやすくなります。

相手のチームにティッシュを落とすというのではなく、どれだけの時間、ティッシュを空中に浮かせていられるかを競うルールにすることもできます。

新聞紙開き

概要

新聞紙開きをしようとする高齢者

丸めた新聞紙を足の指や裏を使い、丸めてある新聞紙を広げていきます。
ほかのプレーヤーと、その早さを競います。足指の細かい動きを必要とするので、その器用さを高めます。

力の加減をしながら脚を動かすことで、太ももや腹筋を鍛えることもできるので、身体機能の改善にも効果的です。

遊び方の手順

<準備>
新聞紙を4分の1に切ったものを、人数分用意してください。
参加者には、くつ下を脱いでおいてもらいます。
<ルール>
まずは片手、もしくは両手で新聞紙を丸め、足元に置いてもらいます。
「スタート」のかけ声で、足だけを使って新聞紙を元のように広げていきます。一番早く開いた人が優勝です。

進め方のコツ

難易度は少し上がりますが、丸めてある新聞を広げるだけでなく、広げた新聞紙をたたむというルールで競うこともできます。

それらを組み合わせ、丸めた新聞を開いてから、またたたむというゲームにしても良いでしょう。

椅子にかけている状態で行いますが、足先に注意が行ってしまい、バランスを崩すこともありえますので、転倒しないよう、十分注意してください。

洗濯バサミつまみ

概要

洗濯バサミつまみをしようとする高齢者

割り箸を使い、洗濯バサミをつまんで、カゴの中に入れるゲームです。
箸を使ってものをつまむには、微妙な力の入れ方やバランスが必要なので、指先のトレーニングになり、器用さを高めます。

また、指の運動は脳のトレーニングにもつながり、老化防止にも役立ちます。

遊び方の手順

<準備>
大量の洗濯バサミと、人数分の割り箸・カゴを用意します。カゴは小さめのもので十分です。
<ルール>
テーブルの上に洗濯バサミの山をつくります。山を囲むように参加者を座らせ、「スタート」の合図で洗濯バサミを割り箸でつまんでいきます。
つまんだ洗濯バサミをカゴに入れ、「ストップ」がかかったときに一番多くカゴに入れていた人が優勝です。
このとき、1回でつまんで良い洗濯バサミは1つまでにしておきましょう。
チーム対抗戦にしても楽しめますよ。

進め方のコツ

1人1人の個人の対戦としてもいいですし、チーム対抗戦としても楽しめます。

チーム戦の場合は、応援などを工夫すれば盛り上がります。

洗濯バサミは適度に大きく、つまみやすいので、たくさん取ることができて満足感にもつながります。

洗濯バサミをつまむのに慣れてきたら、洗濯バサミの代わりに、豆などのつまみにくいものを使い、難易度が高いゲームにも挑戦してみてはいかがでしょうか。

ボール渡し

概要

ボール渡しをしようとする高齢者

バスタオルに膨らませた風船を乗せ、2人1組のペアが隣のペアに、順々にバスタオルを渡していくゲームです。

バスタオルに乗った風船が落ちないよう、微妙な力加減が必要なので、腕の筋肉のトレーニングになり、集中力を養うことができます。

ペアの相手の方やバスタオルを送る相手と呼吸を合わせることで、コミュニケーションの促進の効果も期待できます。

遊び方の手順

<準備>
2人1組ですべてのペアにバスタオルが行きわたるようにします。
バスタオルに乗せる風船も膨らませておきましょう。
ペアとなる2人が向き合うように、チームごとに2列になって座ります。
<ルール>
ペアごとにバスタオルの端と端を持ちます。
一番端のペアのバスタオルに風船を置いて、隣の人へ移してもらいましょう。
隣から隣へ、落とさないように気をつけながら、一番早く反対側のペアまで移動させたチームが優勝です。

進め方のコツ

ペアになる人とは、バスタオルを持ちやすい距離になるように座ります。

また、隣のペアとの距離も、渡しやすい距離に調節すると良いでしょう。

慣れてきたら、バスタオルに乗せる風船の数を増やしたり、風船の代わりにボールを乗せたりして、難易度を高めることに挑戦してみてください。

端まで移動させたら、今度は逆方向に送り、スタート地点まで戻すなど、ルールを変えてみるのも楽しいです。

たくさんのボールを乗せた場合は、落としたボールの数を点数化して、勝敗を決めても良いでしょう。

紙コップピラミッド

概要

紙コップピラミッドをしようとする高齢者

紙コップピラミッドは、文字通り紙コップをピラミッドのように積み上げるゲームです。
シンプルに思われますが、せっかく積んだコップが崩れないように、バランスを取るのがなかなか難しいのです。

最初は4段のピラミッドを摘むのも苦労します。
高く積み上げるのは非常に難しく、指先の巧緻性を高め、バランス感覚や集中力を養うトレーニングになります。

遊び方の手順

<準備>
使うのは紙コップのみ。最低でも10個は用意してください。
参加者が慣れてきたら、20、30個と必要になってくるので、あらかじめたくさん用意しておいた方が良いでしょう。
<ルール>
最初は4段のピラミッドをつくることから始めてみましょう。まず、4個の紙コップを一列に並べ、その上に3個、2個、1個と重ねていきます。
制限時間を設けるのも良いですし、最初から大きなピラミッドに挑戦するのも良いでしょう。

進め方のコツ

まずは4段から始め、慣れてきたら、より大きなピラミッドづくりに挑戦すると楽しいでしょう。

制限時間内に積んだ紙コップの数で競っても良いですし、積み上げたピラミッドの高さで決めるのも盛り上がります。

積み木は崩れたときに危険もありますが、軽くてやわらかい紙コップなら怪我をすることもありませんので、高く積み上げることに挑戦してみてください。