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介護系職種の給料を徹底解説!年齢別平均や給料アップのポイントは?

介護系職種の給料、年齢平均、給料アップのイメージイラスト

介護施設にはさまざまな職種のスタッフが働いています。それぞれの給料相場どのくらいなのか詳しく見ていきましょう。賃金形態別の給料相場から初任給、保有資格・職種別の違いや働く施設ごとの違いまでを網羅し、比較しながら理解しましょう。

介護職員の平均給料

「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、2017年の介護職員の平均給与額は次の通りでした。

※ここでいう介護職員とは、介護福祉士・社会福祉士・介護支援専門員・実務者研修修了者・初任者研修修了者・資格なしのヘルパーのすべてを含みます。また、平均給与額は、基本給(月額)に手当、一時金を加えた4~9月支給金額の6分の1です。

賃金形態別の収入一覧表

月収制の者 29万7,450円
日給制の者 20万9,590円
時間給の者 20万3,480円

一般的な介護職員の月収の相場は16万円~30万円ほど、年収の相場は240万円~350万円ほどです。また、パートの場合の時給の相場は800円~1,500円ほどです。

介護職員の給料は働く施設の種類によっても変動し、例えば特別養護老人ホームなどの介護老人福祉施設や介護老人保健施設の方が、ほかの施設よりも平均給料額が高い傾向があります。

また、事業所の規模の大きさや働く地域、保有資格によっても給料額が大きく異なることもあります。

介護職員の初任給

介護職員の月収・年収のイメージイラスト

「平成29年度 介護従事者処遇状況等調査結果」によると、2017年の介護職員全体の初任給の平均額は23万2,460円でした(平均年齢37.5歳)。

介護職員が働く場所として、さまざまな種類の介護施設がありますが、平均給料と同様に初任給も働く施設の種類により変動します。また、保有資格によって手当などが付くことがあるため、資格の有無も初任給に影響します。

同調査では、2017年の介護老人保健施設(老健)での初任給の平均は24万2,690円、通所介護事業所(デイサービス)では21万340円で、これら2種類の施設の平均初任給を比較しても、3万円ほどの差が出ていることがわかります。

手取りは額面給料の7~8割

会社員など月給をもらう場合、「額面」と「手取り」という言い方をよくします。「額面」とは「額面給料」とも呼ばれていて、基本給に各種手当がプラスされた総支給額のことです。

一方、「手取り」とは「総支給額=額面給料」から源泉徴収で差し引かれる控除金額(税金や社会保険料など)を計算したあと、実際に給料振込される金額をいいます。手取りの金額は額面給料の70%〜80%になるケースが大半です。

年齢ごとの平均給料額

以下のグラフは「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」を元に介護職員の年齢、男女ごとの平均給料額の推移を表したものです。

介護職員の年齢、男女ごとのグラフ

このグラフを表にすると以下のようになります。

年齢 男性 女性
29歳以下 28万3,480円 27万3,210円
30~39歳 32万2,880円 29万2,340円
40~49歳 33万6,720円 29万5,720円
50~59歳 30万7,720円 29万4,800円
60歳以上 28万1,820円 26万9,400円
出典:「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省) 時点

上の表を見てもわかるように、40代までは年齢が上がると平均給料額は上昇しますが、それ以降は給料額が下がる傾向が見られます。また、性別によっても給料額に差が見られます。

企業規模ごとの平均給料

勤務先の企業規模によっても平均給料額は異なります。

企業規模 平均年収 月収 賞与
10~99人 310万円 22.1万円 44.6万円
100~999人 327万円 23.0万円 51.5万円
1,000人以上 337万円 24.4万円 44.6万円
出典:「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省) 時点

上表は厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」に基づく数字です。従業員数が多い企業ほど、平均年収や月収が高いのがわかります。

賞与のみ100〜999人の中小企業のほうがほか2つの企業規模より高いものの、施設が大きいとそれだけ経営母体が強いため高い給料が見込める、ということです。

保有資格・職種別の平均給料

「平成29年度 介護従事者処遇状況等調査結果」によると、2017年の保有資格ごとの平均給与額は以下の通りです。

保有資格ごとの平均給与額(1ヵ月あたり)

保有資格 平均給与額
介護福祉士 31万620円
社会福祉士 33万2,900円
介護支援専門員 35万1,280円
実務者研修 28万9,700円
介護職員初任者研修 28万1,550円
保有資格なし 26万560円
出典:「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省) 時点

このように、保有資格によって給与額には大きな違いがあります。

介護福祉士

介護職員の月収・年収のイメージイラスト

介護福祉士の月収は全国平均で20万円〜25万円前後。年収では300万円〜370万円前後です。経験や年齢、勤務先の施設などで収入は変わります。

東京都など大都市圏では月収30万円前後の給料モデルで募集している老人ホームもあります。なお、初任者研修修了者や実務研修修了者より介護福祉士はニーズが高いため、よりよい収入が見込めます。

社会福祉士

月収は22万円から30万円前後、年収は320万円から550万円前後が平均です。勤務する事業所や本人の年齢、経験などによって、収入は大きく異なります。

ちなみに、厚生労働省が発表した「平成26年度 介護労働実態調査」によると、月給制の社会福祉士は平均で約26.4万円、日給制は約14.9万円、時間給は約11万円となっています。

ケアマネジャー

ケアマネジャーの月収は20万円から40万円と幅があるのが特徴です。年収では30万円から480万円ほど。勤務先の施設の種類や本人の年齢、経験などの影響も大きいのが理由です。

厚生労働省が発表した「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、月給・常勤の場合、平均賃金は2017年9月には34万8,760円と、2016年9月の33万9,400円から1万円ほどアップしています。

実務者研修

厚生労働省の「平成26年度 介護労働実態調査」によると、実務者研修修了者の平均月給は23万3,378円、日給制の人だと16万2,980円、時間給の人は12万3,537円となっています。

月収は17万円〜28万円程度、年収の相場は280万円から360万円前後となります。介護福祉士や介護支援専門員に比べると平均年収の幅が小さいのが特徴です。

介護職員初任者研修

厚生労働省の「平成26年度 介護労働実態調査」によると、平均月給は21万3,721円、日給14万8,570円、時間給の人は9万4,053円となっています。

月収17万円〜25万円程度、年収240万円〜350万円程度が相場です。同じ資格で働いていても月収ベースで8万円前後の差しか見られないのが初任者研修の特徴といえます。

看護師

日本看護協会が発表した「2012年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査」によると、看護師の平均月収は額面月収で35万2,157円、手取り月収で25万4,583円でした。

また、賞与額は平均89万1,909円、年収の相場は約500万円となっています。医療職の中でも資格のステイタスが高く、夜勤がある職場では夜勤手当が付くので、勤務体系は給料に大きく影響します。

働く施設ごとの平均給料

「平成29年度 介護従事者処遇状況等調査結果」によると、2017年の施設ごとの平均給与額は以下の通りです。

施設の種類 平均給与額
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設) 32万2,310円
介護老人保健施設 32万6,810円
介護療養型医療施設 27万8,010円
訪問介護事業所 29万3,590円
通所介護事業所(デイサービス) 26万4,790円
認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 26万9,920円
出典:「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省) 時点

訪問介護事業所

介護士などの資格を取得したプロを自宅に招き、各種サービスを受ける訪問介護。厚生労働省による「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」を見ると、訪問介護事業所に勤務する介護福祉士の平均給料は次の通りです。

  • 額面月収…301,480円
  • 手取り月収…約241,000円
  • 平均年収…約362万円

ただし、勤務先の規模や種類によって差があります。

デイサービス

介護職員の月収・年収のイメージイラスト

デイサービス事業所に通い、入浴や食事、そのほか日常生活の介護を受けられるデイサービス。デイサービスの介護職員の給料の相場は、東京都の場合で月収20万円から32万円程度。年収ベースでは240万円から450万円程度です。また、パートの時給は1,000円から1,600円前後が相場です。

デイサービスの施設の規模やエリア、年齢や経験などによって給料は異なります。また、給料には基本給のほか各種手当、ボーナスも含まれるので、実際の手取りは先ほど紹介した相場の8割程度です。

グループホーム

認知症の高齢者が、専門スタッフの援助を受けつつ5人から9人のユニットで共同生活する介護福祉施設「グループホーム」。厚生労働省の「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によれば、グループホームの介護職員の平均給料額は、

  • 常勤の者… 平均月収27万2,290円
  • 非常勤の者…平均月収15万2,740円

となっています。デイサービスよりはやや高いものの、介護老人福祉施設や介護老人保健施設、訪問介護事業所などと比べると、やや低い傾向があります。

特別養護老人ホーム

社会福祉法人や地方自治体が運営している特別養護老人ホーム。利用者からは比較的低料金で手厚いサポートが受けられるので、人気がある施設です。特別養護老人ホームの平均月収は34万2,230円。手取りは約27万3,000円となっています。

平均年収は約410万円で、介護事業所の中で最も高い給料相場となっているため、魅力的です。

介護老人保健施設

介護老人保健施設(老健)は、「病院から退院してすぐに自宅での生活に戻るのは不安…」という方が、リハビリに取り組んで在宅復帰を目指すための施設です。厚生労働省の「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護老人保健施設(老健)の平均月収は額面給料で32万6,540円。手取りで約26万1000円となっています。

年収ベースで平均約392万円。介護福祉士全体の平均月収は313,920円、平均年収が約377万円なので、やや割高です。

介護療養型医療施設

病院に併設されていることが多く、運営元も医療法人であることが多い介護療養型医療施設(療養病床)。介護福祉士の平均給料は約31万円です。参考データは厚生労働省の「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」のもの。介護療養型医療施設の職員も概ね相場どおりと考えていいでしょう。

手取りで約25万円、年収は平均約377万円。一般に、地方よりは都会、規模が小さい施設よりは大きい施設のほうが高い傾向があります。

ちなみに、より生活の場としての機能を充実させた施設である介護医療院が登場したことで、2012年以降は新設されていません。現在、経過措置・移行期間が2024年3月31日までと定められており、それまでに介護医療院に転換されていく予定です。

特定処遇改善加算により給料がアップ

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給料アップに必要な勤続年数は10年

2019年10月に「介護職員等特定処遇改善加算」がスタート。介護現場の人手不足を解消するため、介護職の給料アップを図る制度です。施設が一定の条件で介護報酬に上乗せして国に請求します。

勤続10年以上の介護福祉士の場合、平均8万円の月給アップとなりました。介護の人手不足は将来的に厳しい状況のため、今後もこうした待遇改善が図られると見込まれます。

介護職員が給料をアップさせるための方法って?

介護職員が給料を上げられるポイントのイメージイラスト

介護職員が、給料をアップさせるための代表的な方法は、「資格を取得する」「管理職などの役職にキャリアアップする」「転職する」の3つがあります。

それぞれの方法について、具体的に解説していきます。

資格を取得する

介護職員初任者研修は、介護職員として働くうえでの最も基本となる資格で、取得者も多いため、これだけでは大幅な給料アップは期待できません。そこで、介護関連のほかの資格取得がおすすめです。

とくに、実務経験後に介護福祉士の資格を取得することをおすすめします。

具体的には、介護職員初任者研修終了後、3年以上の実務経験(3年以上介護事業所に就業して従事日数が540日を超える)ののちに、450時間の実務者研修を受講すれば、介護福祉士国家試験の受験資格が得られます。この試験に合格すれば介護福祉士になれるのです。

介護福祉士は国家資格なので、これを取得しているだけでもスキルが証明でき、資格手当が付くことも少なくありません。

取得が簡単な資格ではありませんが、経験を積んで専門知識を身につけていることを証明できるので、全国どこででも通用する人材として、給料アップを望めます。

ほかには、社会福祉士の資格取得もおすすめです。

社会福祉士とは、日常生活を送ることに困難を抱えた人に対してサポートやアドバイスを行う職業です。社会福祉士になれば、専門職である生活相談員やソーシャルワーカーとして活躍もでき、給料アップも期待できるでしょう。

夜勤を入れて手当を増やす

老健やグループホームのように夜勤をともなう二交代制、三交代制の施設に勤務しているなら、夜勤回数を増やして夜勤手当を多くもらう方法もあります。また、夜勤をメインに働く「夜勤専従」のスタイルも、給料アップにつながります。

このように、日勤のみより収入アップにつながりやすい夜勤を中心にしたワークスタイルは、体調管理ができればおすすめの方法です。

管理者などの役職に就く

介護職員として経験を積んで管理職にキャリアアップすれば、給料アップが望めます。介護施設での管理職には、リーダー職や施設長などの管理者という役職があります。

これらの役職は、勤続していれば必ずなれるものではありません。まずはリーダー職として介護職員と管理者との間に立つなど、実践で経験を積み、マネジメント力があるかどうかが見極められます。

決して簡単な道ではありませんが、介護業界で長く働き続けたいという人には、キャリアアップを目指すのも給料アップの方法になるでしょう。

別の種類の施設に転職する

現在の職場でこれ以上給料アップが望めない、という限界を感じている場合は、思い切って転職をするのもひとつの手段です。

介護施設によって給料が大きく異なることも少なくありません。

現在働いている施設とは別の種類の施設に転職するだけで、給料がアップすることもあります。例えば、特別養護老人ホームや介護老人保健施設は、平均給料で見てもほかの施設よりも高めの水準です。

給料アップをしたい!と考えている方は、現在勤めている施設とは別の種類の施設への転職を検討するのも良いかもしれません。